『まんがタイムきららキャラット』2020年2月号、昨日の続きです。
『紡ぐ乙女と大正の月』
今回は割烹実習。調理実習のこと、この頃はそういっていたんですか。もちろんエプロンなんてなくて割烹着。ええ、唯月の割烹着姿、素晴しかった。今回、カラーページということで、この時代にはありえない水着を唯月たちに着せてみたり、想像たくましい紡。楽しそうでなによりです。
割烹実習は味噌汁とライスカレー。カレーが定番、っていうのは今どきの話で、大正の頃はハイカラそのものですよね。感動しまくってる初野がよかったですよ。
今回、物語の核心に迫るエピソード、そう思っていいのでしょうか。唯月が作った味噌汁、それを口にした紡が、母の味に似ているという。これ、もしかしたら、この女学で習った味噌汁を娘に伝え、そしてそれが紡に伝わった、そういうことでいいのでしょうね。いい?
こうしたほのめかし、以前にもあったと思うのですが、唯月と紡が血縁である可能性。けれど、今回はそういったこと抜きに、紡が唯月にかけた言葉、本当の家族にあえなくても、唯月がいれば寂しくない。この味噌汁が、私と唯月という家族の味だという、その気持ちのつながりの見えたところ、胸にじんと感じるものあって大変によかったです。
『魔王の娘からは逃がれられない』
ルル様の誕生祭。いつもはルル様大暴れって感じのイベントだけど、今回は召子の意見取り入れてプレゼントお渡し会になって、じゃあ平和なのかと思いきや、全然そんなことないのな! 参列者がやたらと物騒。はぐれた召子がであったアンデッド? 魔獣? きらら誌とは思えぬ画面の黒さ。書き込みようがなんか異質で笑いそう。でもって彼らがまた物騒。なにかあったら喧嘩なのかい? いやこれくらいじゃないと、ルル様大暴れイベントには耐えられんよね。
召子のプレゼント、自分のものと同じヘアピンを贈ったっていうのね、おお平和的! と思ったらそれも魔剣になるんか。ここからの大暴れイベント突入もおかしかったですが、ルルからのお返し。この顛末がよかった。そうか外れないか。中二感溢れる髪飾り? さすがにこれつけて学校いくのは召子にしても恥ずかしいのか。その様子、見ててニヤニヤさせられましたよ。
『あやしびと』
自分の正体に迫りかねない裏返サカサを対策すべく校長に相談するアヤ。いきなり弱みを握って脅そうとか、たしかにみぞれがいうように物騒なんだけど、これくらいじゃないとこの環境を生き抜けないのかもなあ。いやいや、妖人のみんな、なんだかんだでフレンドリーだよ? アヤ、やっぱり過剰防衛がすぎますよね。
今回、アヤのとったサカサ対策。それもまた酷くって! 黙秘権行使するとか話しあうとか、校長が出してくれた穏当な案、全部ふっとばして結局セクハラに訴えるっていうのな! しかしこの妖怪セクハラ娘、無言作戦とってた時にサカサがいってたカイナデ、それとそんなに違わないよね。尻なでるか胸もむかの違いだけじゃん。しかも、サカサの正体詮索、対抗でセクハラできるならそれもまたよしみたいなこといってるし。やっぱり物騒すぎるよ、アヤさん。
サカサは天邪鬼、そのせいもあって友達いなかったのか。でも、なんかアヤが友達になるってね。この今まで出会ってこなかったタイプの子、サカサの前だと、アヤもなんだか生き生きと伸び伸びと地を出せてるみたいで、これはこれでいい感じじゃん。しかもラストでサカサ、アヤにクリティカルヒットきめてるしね、ええ、結構対等な感じでやってやられてやりあって、いい友達になれそうで、これはいい出会いでした。そう思えるところが本当によかったです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第16巻第2号(2020年2月号)
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