2019年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2019年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2019年6月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。かおすと美姫がさくらんぼ摘み。若干デザイン違えた揃いのドレスを着ましてね、編まれた髪から線の質感、塗りの淡さ、そのすべてがなにか懐かしさ感じさせるんですね。ヴィクトリアン、とまでいっていいのかどうか。けれど、今の漫画のテイストと、アーサー・ラッカムたちの活躍した時代の質感があわさって、やわらかで繊細なイラストになっていますね。たいへんきれい。ふたりも可愛くて、その表情なんかも実にいいです。

『こみっくがーるず』。楽しみにしていたアニメを真剣に視聴するかおすの様子。これがもうすごくって、表情豊かというか、ものすごい入れ込みよう。そしてついには発熱。ああー、これ、アニメに入れ込みすぎたってのもあるだろうけど、連載を勝ち取ってからの頑張り、その疲労やなんかもたたったんだろうなあ。ここからのかおすも面白かった。もんさん、ぶんさんが看病しにきてくれました。ふたりの話が気になって加わりたくてしょうがないかおすがおかしい。この子、こんな時はやたらアグレッシブだなあ。そして美姫とくりすのこと見守る、そんなところもよかったですよ。ちょっとお姉さん? ふたりのこと手助けしたい。そうした気持ちと、またもからまわってしまう。かおすのよさ、出てましたね。いい子ですよ。誰かを応援したいかおすのことも応援したくなります。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。ほんと、ろくでなしばっかりだ! いつも酔っぱらってる廣井。あんまりに駄目で、皆からも白い目で見られてる。そんな人が、今回、真価を発揮しまして、ああ普段からちゃんとしてたらいいのになあ。でも、それができない、というか、飲んでしまう理由語られて、ええ、これが文化祭でのライブが怖いぼっちにとっての勇気になればよいなあ。でも、いい話風になるのを怖れるかのように、最後の最後に台無しにしてくる。ああ、さすがだといっていいのでしょうか。バンドにバランスがあるように、漫画にもバランスがあるってやつなんでしょうね!

『私を球場に連れてって!』。今回のテーマは、一発大逆転? 努力は報われる? いやあるいは、願掛けると裏目に出るだったりするんでしょうか。模試の結果が思わしくないタマが悩んでいるの。その悩み、志望校への合格を今日の試合結果に託したら、これがもう裏目に出てというのがね、実にらしいなって。ええ、こういうことよくある。よくあるからこそ、勝って欲しい時には応援しないとか、そもそも中継さえ見ないとか、そんなことやってしまってね、なんにせよ極端はいけませんね。しかしこれ、なにがおかしいかって、いつものようにレオナが調子にのって、できもしない約束しちゃってね、逆転したら全裸でマラソンとかね、その上猫子まで巻き込んでみたら、なんと見事に逆転しちゃうという! ほら、裏目に出た。今回は、そうした勝負ごとあるあるみたいなこと、あるいは勝ち負けの機微描いて、タマには努力の大切さを、レオナには一発大逆転の夢を伝えるという。多様な展開? 受け取り方のバリエーション? 一筋縄ではいかない、そこに、この漫画の面白さ、登場人物の個性が見えて、よかったですよ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今回の私を球場に〜のすごいところって、これ去年実際にあった試合なんですよね