2019年4月2日火曜日

『まんがホーム』2019年5月号

 『まんがホーム』2019年5月号、発売されました。表紙のテーマは入学式? 新生活か。『らいか・デイズ』らいかは、ランドセル背負って手には黄色い手旗。通学時に使うものですよね? そこにはフレーフレー新生活! と書かれていて、ええ、4月、年度はじまり、新入学や新社会人、これまでとは違う生活のはじまろうという季節ですよね。『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』駒井はスーツ着て、これは入学? 入社? のためのスーツ? 『BL漫画家と受けダンナさん』のふたりは、普通どおり? 『孔明のヨメ。』は孔明の襟元ととのえる月英の姿。ふと意識せず見つめあうかたちになったような雰囲気、いい感じです。

『孔明のヨメ。』。月英が夫孔明のもと、新野へと到着しましたよ。はたして夫はいかなる働きをしているのか。軍師というからにはこれまでとは随分違うのだろうか。そう思ってたのに、なぜか劉備と一緒に農作業してるし! これ、ほんと面白い。やけに気さくで緩い殿様。ざっくばらんに話しして、月英に対してもすごく親身でフレンドリー。城を案内するよって、主君自ら先にたつというんですよ。あまりのことの連続に、孔明も頭抱えてますけど、でもこれが劉備のスタイルで、慕われる理由なんだろうなあ。いく先々で見せる劉備の表情。張飛、関羽、趙雲との顔合わせも面白くて、その先々で月英の魅力、売りというものが見えて、阿斗のエピソードなんかとてもよかったです。しかしとてもコミカル、すごく親しみぶかい、そう思っていたけど、劉備は孔明のこと、その働きぶりを心配して、あえてそう振る舞ってるところなんかもあったんだ。そうしたまた違った表情を最後に見せるなんて、まあなんと憎いことでしょう。実にいい。月英がきたことで孔明はやわらぐのでしょうか。ええ、ここ、実にいい場面でした。

『ヨメウラ三国志』。これ、めちゃくちゃ面白いですよ。『孔明のヨメ。』の作者、杜康潤のエッセイ。三国志の時代の風物習俗を知りたい、その一心で向かう中国の博物スポットですよ。今回は2ヶ所、朱然家族墓地博物館と合肥三国新城遺址公園。それぞれに、ちょっとずつ違った趣があるようで、朱然墓は当時の生活のリアルを伝えてくれるような器物が数多く紹介されて、見るだけでも面白い。三国時代といえばかなりの昔だというのに、かなり進んでいたのだなと感心するばかりです。そして新城遺跡は当時の城跡がかなり残っているというその規模の大きさから、また兵糧に武器、兵器などが紹介されて、と、その武器というのも、弩なんてのがあるんだものなあ。すごいよなあ。発石車なんての、はじめて知りました。トレビュシェットの中国版? かなりのインパクト。ほんと、進んでいたんだなとここでも感心させられました。

『おんなのおしろ』、最終回でした。いったいなにが語られるのだろう、そう思っていたら、ああ、七瀬の昇進話。いい話ばかりでなく、残業がないため月給は下がる。東京支店に転勤、ゆえに通勤時間も増える。そうした状況で、七瀬はなにを考え、どういう選択をしていくのか。いやがおうでも人は変化していく。たとえその場にとどまりたいと思っても、状況がそれを許さない、そうしたこと思わされて、それは七瀬の元カレのあいつにしても一緒。こうした変わりゆく状況の中、七瀬、酷い理由で話を聞きたいと思った楓、この人の言葉に、ちょっと指針を見出したみたいですね。この、自分の人生で、なにを優先し、なにを選びとっていくかという、ちょっとした難題。はたして七瀬はそれで好転したのかどうか、傍目には不明なんですけれどね。この人の悩み、迷いはなにかひとごとではなく、ちょっと身につまされる感がある。リアルっぽさあったんですね。

『週末親子』。一気に事態が動きますね。驚いたよ。シマがついつい助け船出した老夫婦。みすみす投資詐欺にひっかかるの、見過ごせなかったんですね。見た目こそはアレだけど、なんだかんだで正義漢ある男ですよ。なんて思ってたら、この老夫婦、サユリの親、すなわちユカの祖父母だってんだから急展開。名刺渡しちゃったもんだから、この邂逅はサユリ、ユカの知るところとなって、なんせシマ、祖父母の覚えめでたいときた。俄然ユカ張り切りだして、ああ一気に状況の打開、大逆転狙ってるね、キミ! これ、ユカの望むとおりにことは運ぶのか、頭抱えるシマにサユリ、ふたりのこれからはどうなるのか。いずれ結ばれるにしても、紆余曲折はありそうな気がするんだよなあ。

0 件のコメント: