『まんがタイムきららMAX』2018年7月号、昨日の続きです。
『はんどすたんど!』。もう、のっけから面白い。ななみ、用意周到に前提を準備して、その結果が、のあー、で、ズベー。もう、いきなりなんてもの見せてくれるのか。しかもこれ、大会だというのに大失敗? あれ? 回想? と思ったら、いやいや、1本目か。まだもう1本あるか。ハラハラさせられましたよ。あの、ガニ股で帰ってくるななみの、なんだか妙に現実味のない感じ、放心? それがおかしくて、でも張り切ることはあっても、緊張とか焦りとかに押し潰されたりしそうな感じがしないのがこの子の魅力だと思いましたよ。以前は跳びすぎた。今回は走りすぎだろう。先生がななみの張り切り分だけロイター板を離してくれて、これがね功を奏しましたよ。あの思い切った踏み切りから、きれいな回転。そして着地まで完璧じゃん。いやもう、これ、ぐうっと胸が熱くなりましたよ。しかも、その前段に、ななみが得意種目が欲しいと、それで跳馬に重点置いて練習してきたこと描いているでしょう。なおさらでしたよ。よっし、ななみ、なんとかなった! このリラックス! さらに、3位入賞かよ! ハハハうそつけって、ほんと、この子、どこまで本気かわからない。でも、やったなあ、ななみ。嬉しそうじゃん、よかったじゃん。団体は4位。個人ではひなたが平均台5位、床で6位をとっていて、ほんと、この結果が出たこと、嬉しいなあ。そして次はゆかちーの番、2日目ですよ。また正座してジャージの上、頭から被ってるゆかちーですが、これがうまく作用して、実力発揮できるといいですね。
『JKすぷらっしゅ!』。グランドフィナーレ、最終回を迎えましたね。調子を崩している澪花。その原因はかなたへの恋なのではないか。潔から、つららから指摘されて、まさかそれを否定するのか澪花さん! そして不調はかなたにおいても同様で、ふたりのこの状況、ふたりの怖れていること。その根本にあるのは、かなたの抱えている問題が解決することで、これまでの密接な関係、距離を今後保つことができなくなるのではないか。その不安だったっていうのですね。澪花が気づき、そしてかなたも気づいていた。かなたの不安は、これまでの距離を失うことだけではなく、自分の気持ちが澪花に受け入れられないのではないかという恐怖もあるんですね。嘘ついてでも、泳げる自分を隠したいかなたのいじらしさ。そして、気づけばあとはまっしぐら。外聞もなくかなたに気持ちを行動で伝える澪花。ほんと、この漫画、こんなことになろうとはまったくの予想外で、盛り上がりましたね、クライマックス、一山越えてきましたね。そして最後のあのモノローグも、実に印象深い。よいものでした。
『TCGirls!』。こちらも最終回です。のっけから、あれから数年。あれまあ、アンったらこんなにも素敵に成長しちゃって! と思ったら、嘘か! アンの嘘か! 店長代理をまかされたアンの一年ないしは一年後を描くのかと思ったら、まったくもって予想を外してくれまして、いきなり時間巻き戻りましたよ。小柴店長の初日まで戻っちゃいましたよ。しかも、アン、イベントを開催です。店長就任記念イベント大デュエル大会。一昨日たてた企画。知り合いにメールで告知して、さらに動画投稿サイトでも宣伝打って、でも再生数3回って、アンしか見てないんじゃないのか? これね、イベントに参加してくれた皆っていうのが、アンのこれまでアスターで頑張ってきた、その成果なんじゃないかって思わされて、いいラストでしたよ。ちょっとした同窓会みたいにも思われて、メイドの皆、学祭の催しが繋げた縁もあって、ああ、デュエリストを増やすという策略、皆にデッキを配ることで実現させてたんだ。今日の大会は勝ち負けを競いません。デュエルを楽しみましょうというその姿勢、見ていてとても清々しくて、参加している皆の様子、生き生きとしていてとてもいい。ほんと、アスター、いい店だなって、いいスタッフが揃ってるなって、小柴店長はまだちょっと不安ではありますけどね、でもこれからもきっと面白いこと、楽しいこと、いっぱいなんだろうなあって思えるんですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第7号(2018年7月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿