『まんがタイムスペシャル』2018年7月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、雨の季節、傘の下、赤くなってうつむいているリコであります。相合傘ですね。ということは、傘を持つ手前の男子はナギですね。ナギもまた頬を赤くしていまして、いやまあ、ほんと、初々しいふたりであります。『ローカル女子の遠吠え』りん子は、雨に降られてしまったんですね。ハンカチで拭いてはいるのですが、濡れてしまったブラウス、ちょっと大変な感じです。『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』も相合傘シチュエーション、なのでありますが、意識してるのは朝永ひとりで、湯川部長は傘からしたたり落ちる雨を採取して、pHとか調べてますよ。
『ローカル女子の遠吠え』。さすが商売人というべきか、今流行りのジビエに乗っかっていこう、堂々そう言い切るりん子母のその姿、悪くないって思いますよ。狩猟で得た野生の鳥獣肉、それがジビエの定義なんだそうですが、お客さんも動物コスプレしないといけないんだ。クマになりきって遊んでる水馬さんにハッチ、なんだかちょっと印象違って、可愛らしいですね。しかし今回の水馬さんのジビエ観? なんとも不思議で、熊を食べたことがある、おいしかった、ただそれだけじゃなくて、ファンタジーを求める、さらにはより強い生物を食べたい、食物連鎖の上位へ! って、なんかわかるようなわからないような楽しみ方がおかしかったです。でも、イノシシ食べてシカ食べて、クマ食べて、ワニも食べて、それを全部楽しんでるってわかる皆の様子はとてもいいですよ。りん子もりん子なりに楽しんでたみたいですね。
『おにいちゃんと呼ばないで』。季節の変わり目の話。初夏、気温はどうも安定せず、暑くなったり寒くなったり、それ、私も苦手で、服のチョイスもそうだし、体調の面でもそうだしといったような話題です。心がですね、暑いってちょっとまいってて、けど衣替え前だから制服は冬服。登下校時、ブレザーは着用するようにと校則で決まってるというからまた大変です。これね、心が暑いの大変そうだからと、学校になにか働きかけるなりして、校則を緩和したりするようなことになるのかなとか思ったんです。実際、妹尾茉由がね、ブレザー有りが一番可愛いっていって、ハアハアいいながらも、がまんしちゃって、しまいには倒れちゃって。これ、生徒の健康によくないね、だから校則も変えていきましょう、ってなるかと思ったらなりませんでした。暑くても可愛くいたい、そうした意地とかね、暑い日のいろいろから見える子供たちの個性や、また真面目に見える悟も結構いろいろ横着してたみたいな人となり、そこに焦点がありましたね。そして最後には心も夏服に着替えて、ええ、さっぱりとしていいじゃないですか。そう思ったら、今日は寒いのか。寒い日にはカーディガン着てもいいんですね。ええ、カーディガン姿も見てみたかったです。
『ちんまり経理のヒメ先輩』。若林の誕生日、前の職場の人たちがたくさんメール送ってきまして、これ、若林の人望なのか、とりわけ仲のよい職場だったのか。いやね、私、同じ職場で働く人たちの誕生日、誰ひとりとして知りません。それをこうやって連絡してくれたりするっていうのね、すごいなって、あるいはやめてしまってちょっと疎遠になった若林と、この誕生日をきっかけに連絡とりたいって気持ちとかあったのかも知れませんね。さて、次々に着信する若林の携帯電話。ヒメにとってはいろいろ気になる、話していたところに着信があって中断せざるを得なかったり、電話に出ている若林の様子、会話の内容が自分の知らない若林を意識させられたりと、そうなんだね、ちょっとした独占欲みたいのが出てるのかも知れませんね。しかも電話の前の会社の人、女性だっていうのがひっかかった? 胸おっきいって、そんなん気にすんなよ! というか、胸の大小気にしてモヤモヤしちゃうヒメ先輩は、なんかちょっと知らないヒメを思わせましたよ。さて、この漫画の方向性、若林にほのかに恋愛感情持ったヒメの気持ち描くようシフトしていくのでしょうか。ちょっとそういう感じの描写、増えてきた感があります。
『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。全国高校生ロケット大会に挑戦することになった物理部のふたり。メンバー5人が必要というので、まずは陸上部から坂田を招き入れ、そしてあとふたりはどうしようというところで、ああ、今度は必要な技能を補充する方向で人選していくのですね。化学部部長の野依桜。この人なら強力な味方になるはずと、化学部まで出向いていくんですが、そうか、湯川部長、化学部でかつてやらかしてるんだ。というか、朝永くん、今現在やらかしの進行形ですよね、誰も気にしてくれてないけども。ほんと、これ、凝固点の実験とかでよかった。強い酸とかアルカリとか使う実験だったら大変なことになってましたよ。というか、そのピンと張った状態のケーブルが、人の移動するところにかかってるの、これもマズかったですね、と、ヒヤリ・ハット、安全改善研修みたいなこといってますね。しかしかつての大失敗。やらかしたのは湯川部長だけど、責任をとったのは化学部の野依だった。というか、部活動中の事故だもんなあ、そりゃ部の責任ないし問われるよなあ。でも、ロケット大会をきっかけに、ふたり関係を改善させることができたんだ、よかったなあ、と思ったら、なんかわりと湯川部長の可愛い力で強引にやっつけちゃってますよね、これ。そしてさらにもうひとり。生物部部長の牧野先輩も加わることに! っていうのだけど、生物部だけど工学に強いの? かくしてメンバーひととおり揃ったわけですが、文系でロケット作りに特に役立つなにかがあるわけでもない朝永。ちょっと悩みはじめてますけど、彼のなにかがきっと役にたつ日がくるのだろう。それを信じて、朝永の報われる日のくることを願って、読むことになりそうですよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第27巻第7号(2018年7月号)
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