『まんがタイムきららMAX』2018年7月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』、雨の日のかおすちゃんとにゃおす先生ですよ。レインコートに傘をさしているかおすのあどけなさ、うん、これは高校生には見えないな……。そこに、レインコートのにゃおすの可愛さが加わって、これは実にいい表紙。手前のアジサイにちょこんとのっているカエルも実にいい表情してますね。梅雨の季節、降り止まない雨に憂鬱になりがちではありますが、雨も悪いことばかりじゃないよって、そんな気分になれる素敵なイラストです。
『こみっくがーるず」。今回は漫画家の職業病ですね。翼が手の痛みを訴えて、いつもの暗黒ごっこなのか、本当に痛いのか、というの、フーラ先輩と寮母さんの見立てでは腱鞘炎だっていうんですね。これ、癖になるから怖ろしい。悪化すると手術とかになりますからね。翼の負担を軽減すべく、皆で原稿を手伝うことになるんですが、かおすちゃん、無情にも戦力外。あの表情ですよ。フーラ先輩の、役に立ちながらも微妙に邪魔してるくだりおかしかったんですが、これ、かおすちゃんに仕事を作るためなの? でもって学校でも微妙に混乱まきおこしたり、寮でもテンションおかしくなってるふたりがいたり、思いもしない面白さが広がっていました。今回はピンチの時に助けてくれる仲間の存在とか、有能さ発揮するくりすとか、いろいろ見どころあった上に、病院怖がる翼、煽ってるのかい? かおすちゃん。そうした意外な魅力まであって盛り沢山でした。煽るかおすちゃん、調子にのったかおすちゃん、大好きなんですよ。
『私を球場に連れてって!』。猫子の同級生も出していくんだ。まずはテリー、続いてくれあと、個性的な子らが出てきたなと思ったら、テリーというの、本名は照。玉の妹だったんですね。テリーがタマのこと、めっちゃホームラン打ちそうなデブとか、酷いこといってるのばらされたりするくだり、そんなにタマ太ってる? ってのはいいとして、面白かった。いいダッシュでした。レオナのクソガキ認定とかも面白く、これ、レオナが子供をクソガキにする、そんな要素を持ってるんでしょうか。あるいはただ出会いの運が悪いだけ? 仕事を調べる宿題をしにきたと聞いて、やたらと張り切るファル子がよかったですね。いい顔や。今回は猫子たちの宿題をきっかけとして、応援団やウグイス嬢といった球場に関わる人たちのこと紹介していくところ、大変よかったです。微妙にネガティブなコメントあったりするのも、また味でありますね。
『ぼっち・ざ・ろっく!』。逃げたギター、喜多さん。責められたりするのかな? と思ったら、あら、意外と大丈夫。むしろ心配されてたんですね。ライブハウスの手伝いで大活躍したり、それでぼっちが落ち込んだりといろいろ大変そうですが、適材適所というのを考えさせるいい展開でした。ぼっちがお湯で火傷した時に、手当てしてくれた喜多の指の硬さで楽器の練習してることに気づくとかね、それで喜多をバンドに引き止めるのに貢献したりと、こうしたぼっちの活躍とてもよくって、そうかあ、今後はぼっちからギター教えてもらったり、それで仲良くなっていったりとかあるのかなあ、みたいなこと思ってたらですよ、喜多の楽器、多弦ベースとな! 6弦あるからと、見事に勘違いしていたというこの状況。ええと、じゃあ、このバンド、ツインベースになるのん? それとも楽器買い替える? まさかの展開、あまりに喜多が気の毒で、ほんと苦笑まじりの面白さでした。
『From Gehenna』、ゲストです。そうか、おばけには試験も学校もない、そう思ってたけど、吸血鬼や人狼には学校があるのか。地獄も大変だ。朝に弱い吸血鬼のドルエと、噛み癖あったり泣き虫だったりする人狼のルーガ。学校に向かうふたりの前に現れた天使のララ、この子の踏み込みが一気にこう、ぐいっと深くてですね、初対面だっていうのに遠慮がないというか、ぐいぐいくる、なんてテンションだ。ドルエの飲んでたパック飲料の血。あのパッケージの文句、きっちり補える栄養、1日分の血液とかいうのがね、これ1本で一日分のビタミンCみたいなノリでおかしかったですよ。結構やりたい放題のルル。ふたりに絡んで、やりたい放題のままお別れなのかな、今後もこのノリで天界から地獄の住人に介入してくるのかなと思ったら、なんと転校してきた。しかも堕天使ときた。ということは、そうか、全員が地獄の住人か……。わりとテンション低めのドルエとルーガの日常に、ルルのうざ絡みが加わることになりそうですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第7号(2018年7月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿