2018年5月5日土曜日

『まんがタウン』2018年6月号

『まんがタウン』2018年6月号、一昨日の続きです。

『ちこはゲーセン一番星!』。これ、ほんと面白いですよ。今回は太鼓をドコドコ叩く音ゲーです。実は私、これ、やったことないんですけど、保津さんですよ、眼鏡の常連の愛らしいお客さん。この人が結構な達人。プレイ設定を変更したので、ちゃんと意図どおりに動作するかの確認を店長に変わってプレイしてみて欲しいといわれて、そしたらカバンからMyバチが出てくるという。しかも段位持ち。なんかすごいっぽい! 教えてほしいって頭を下げる店長も驚きだけど、新しい扉が開く保津さんもすごいな。後半の店長とちこの太鼓対決。ちこのMyバチが木魚用って、枠を叩くとき、それでちゃんといけるのん!? さらにちこの卑怯な真似! この渾沌、さすがですね。悪いやつはちゃんと天罰食らってめでたしめでたしという展開、これもさすがでした。面白い、おかしい、最後にすがすがしい。うん、見事です。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。ああ、こわい。あの怒ってばかりいるリーダーのこと、派遣会社にクレーム入れたら、配置替えの提案されたのだけど、とりあえず現状を維持したという前提で進行する、そのすべてが爆弾につながる導火線に思われてしようがない。しかも最初に、現状ままが甘い判断だったという評価示されてるんですよ? ああ、こわい。きっと大変なことになる。そう思って、ハラハラしながら読み進めて、で、今回、その爆弾である短気リーダーが描かれないんですよ。待って? 待って? 散々なトラブルが描かれましたよ。着替え拒否、トイレ介助拒否の上に入浴拒否が重なった人とか、帰宅願望の強い人はじめ、いろいろとふりかかる小トラブルを、時にはごまかしながら、次から次へとさばいていかないといかない過酷さもそうなら、最後の最後に喧嘩が発生してしまうというのね。この時の、介護なんて向いてる気がしないという言葉、これが甘い考えだったのか、あるいはやはり冒頭に語られるリーダー、その災禍がドカンと降り掛かるのか。ほんと、これ、こわい。ハラハラというか、冷や冷やさせられっぱなしで読んでいますよ。

『みんな猫に恋してる』。クレーム発生。アンタらじゃ話にならん、上司を連れてこい。怒るお客の前に現れた上司というのが、課長の島田です。猫だよ! これ、火に油をそそぐってやつじゃん! そう思ったら、最初こそは激昂したものの、だんだんに課長に懐柔されて、ああ、すごいな、課長。さすが、上司やってるだけはある……。いや、いいのか? みんな気分が落ち込んでるな。景気づけに皆で飲みにいくか。そういって課長代理が誘ったら、女子はお酒を飲まないからと、男ばかりでいくことになりました。課長代理のいきつけのスナック迷子。なぜかついてきていた課長がお店で大人気。彩月ママも島田課長にぞっこんで、けど、あんまりに好き好きオーラ出しちゃうから、かまいすぎちゃうから、猫にうとましがられてるじゃないですか。この話ね、最後の山場、これが本当に面白かった。翌日、会社に訊ねてきた彩月ママが、島さんいらっしゃる? って、誰? 島田課長か! そこでまさかの鹿目と彩月ママ、島田課長をめぐっておおいに対立するっていうの、これ、すごかったわ。めちゃくちゃ面白かった。というか、よく考えたら、ふたりとも、課長から相手にされてないのに、まるで自分の猫気取り! ほんと、これ、すごいですよ。

『小春さんずれてない?』。はやく彼氏が欲しいという小春さん。けど、その彼氏というの、カップル割引とか、そういうの使ってみたいからという、いわば手段に過ぎないっていうのが駄目だと冬樹に指摘されて、うん、確かに小春の彼氏観って、どこか本末転倒ですよね。この人が好き、から始まってないっていうの、確かに冬樹のいうとおりだわ。ということで、今回はまず恋人のいる状態、そのイメージを育もうという話です。一般的なデートを体験してみよう。相手は冬樹。って、いや、待って? これ、そのままデートじゃ駄目なの? 端から見てたら、ふたりつきあってるように見えるよ? ともあれ、いった先で起こること。というか、小春のやらかすこと。冬樹の考える女の子観からはかけ離れていて、自由というか、奔放というか、やりたい放題っていうか、気取らないっていうか、いや、いいじゃん! 小春さん、いいじゃん! まあ、男受けは悪そうというのはなんとなくわかる気はします。今回、むしろ冬樹が女子ポジションだった! って、いう話ではあるんですが、こうやって自然体でいられる小春と、それを受け入れられる男子がいたらそれですべてが丸くおさまりそうなんですよね。ええ、自然体が一番ですよ。だからこそ、冬樹が似合いだと思うんですよね。いや、冬樹が嫌ならしかたないけど、小春には冬樹がいいと思うんですよね。

  • 『まんがタウン』第19巻第6号(2018年6月号)

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