2018年5月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年7月号、昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』。定休日だというのにお店に招集がかかって、はて、なにがあるのか。これ、楽しいですね。なんと伊勢海老。しかも結構な大量。真澄が飲み比べで勝って貰ってきたっていうんですが、まだまだ生きてる、動いてる。それが怖いと近寄れないちゆりとか、ほんと面白い。殻が動いてるとか、すごいですよね。さすが甲殻類というべきなんでしょうか。でもってそれがまた怖い。逆に、平気で、ニコニコしてる凪が意外。今回は、こういうちょっと普段とは違う状況ができちゃってるの、おかしくて、面白かったです。でもってできあがるおいしいご飯。しかも豪勢! それをみんなで食べるくだり、でもって最後に決めの一言いったかと思ったら、そのまま寝ちゃった真澄。ええ、ほんと、これは幸いってやつですよ。素朴で、ささやかで、実にいいエピソードでした。

『球詠』。本当に面白い。1回表で1点先制してのチェンジ、1回裏になるのですが、いよいよ梁幽館の攻撃、さあそれをどうしのぐんだろう。そう思ったら、1番打者からもうすごい。2球目からしっかりあわせてきて、あわやホームラン性のファールですよ。これね、あれ、もうここで1点のアドバンテージ失っちゃうの!? って、ビビりまくりましたよ。ほんと、もう出し惜しみなんてしてられないと投げた決め球も、2打席目からはしっかり対応してきて、自分の打力と相談の上、あえてあたらずまずは出塁を優先させたと思ったら、続いて送りバントで走者を進めてくる。この展開、全然油断とかしてないよね。むしろきっちり型にはめていこうって感触があって、いやはや、ハラハラさせられっぱなしでした。そして今回の見どころ、それがまさかの4番敬遠。あの苦笑してるヨミがちょっと可愛いんですが、いやいや、観客が憤る、その気持ちもわかるんだけど、ほんと、なんだろうなあ、見た目こそD☆Vですけど、内容は実にシブい漫画だと思います。今回、新越谷の皆もリラックスしてるし、そしてヨミも落ち着いてるし。この状況を背負って、はたしてどうした戦い方見せてくれるのか。というか、ものすごい密度ですよね。これ、単行本で読み返すと、きっとさらにガツンときますよ。

『なでしこドレミソラ』。文化祭のステージを成功させるべく次々打ち出されてくるいろいろな施策。今回はなんと尺八妖精なんてのが出てきまして、いや、端的にいいまして陽夜のことなんですけど、曲をリクエストして吹いてもらうと恋が叶うだのなんだの噂が流したら、学校中がその噂で持ち切りで、次から次から生徒が集まってきては、あれやってくれ、これ吹いてくれ、しまいにはお供えものまで積み上がるってんですから面白い。これは噂を流した恵真の手腕によるものか、あるいは尺八妖精の愛らしさ、その人柄あってのものなのか。いずれにしてもこのふたりの面目躍如。さらには軽音部からギターがやってきて、即興でのセッションもしちゃったり! これ、ほんと面白い。この愉快で痛快で、見てるだけでなんか嬉しくなりそうな展開、これがここまで明るくニコニコなの、並行して動いている美弥の物語、その重さの反動にも思われて、あるいは対照とでもいうのでしょうか。でも、美弥は美弥で、自分の問題としてしっかり苦しい状況に向きあって、そしてそれが演奏に、音に反映される。ひとつの大切なステップを上がっていくんですね。愉快だけじゃない、シリアスだけでもない、でもどちらもが丁寧で大切で重要で、違った色合い、違ったテンポ、異なる深度と思われたことが、いつしか絡みあいながら一緒に進んでいる。そんな終盤の展開など、実に見事でした。

夢喰いメリー』。白儀のそばにいたキノコの彼女、ヤエ。なんと、ひとりじゃなかったのか。最初はヤエの変装かと思った。そうしたら、ヤエはヤエとして持ち場についていて、ということはその能力で作り上げた分身かなにかなのか? そう思ったら、それも間違い。いやもう、やられたな、これ。もっとシンプルに考えたらよかったんですよ。ヤエ、ひとりじゃなかった。いや、もっと正確にいうと、白儀のそばにいたのはヤエひとりではなかった。なんと、ヤエを長女とした三姉妹。床のヤエ、柄のマナ、そして傘のリコ。3人でもって、キノコのそれぞれの部位あるいは特性を分け合って、能力にしているというんですね。いや、まいった、マナが可愛いな。しかし、これ、本当に大ピンチ。文化祭にて行動を起こす。そう白儀が予告したのは、文化祭を決戦の場として予告しようとしたのではなく、むしろ逆、夢路はじめ夢魔の面々をひとところに集めて、自身の策を優位に運ばせようという、まさしく計略ってやつだったんですね。しかしすべてが後手後手にまわって、夢路サイドはいいところがなしといった状況。まあ、防衛側はどうしてもこうなりがちではありますが、『メリー』に関してはほんと、いつもいつも情け容赦もなく不利に追い込まれるもんだから、ハラハラなんてもんじゃないですよ。けど、それでもきっと、こんな展開が!? マジーかっ! てな展開がくるに違いないって思えるもんだから、この先がどうなるか楽しみでならないんですね。ああ、そうそう、ついにジョン・ドゥ、自ら動き出しましたよ。ほんと、かっこいい。めちゃくちゃかっこいい。でも、まさかのマジ卍。ヒーローになんてことさせるんだ! それはさておいても、アクションフィギュアで出て欲しいかっこよさでした。

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