2017年11月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年1月号、発売されました。表紙は『ブレンド・S』、夏帆と麻冬がクリスマス衣装で登場です。背景の赤、衣装の赤がすごく強く押し出されて、クリスマスカラー! というよりもとにかく赤だ! 赤! 冬の寒さを感じさせない、そんな表紙になっています。クリスマス衣装というのも、赤のケープ、白いふわふわ、赤いリボンに柊のワンポイント。これだけでサンタクロース、クリスマスが強く意識させられるんですね。しかしふたりともに、いい表情。これは属性とか演技とか抜きですね。

『わたしの頭をなでなでするな!』、ゲストです。入学したばかりの高校生、天王寺桜は身長130cm。高いところに手が届かない。けれど精一杯自分ひとりでなんとかしようとする頑張り屋さんなのですが、そんな彼女を気にいったのか、近寄ってはなでなでする女の子、オボロ。おお、この子は190cmあるのか。すごいな。けど、背の高いこと気にしてないっぽいな。コンプレックスがないのはいいことだ、とは思うんですが、朝から登校するまでの間に頭を3回打つっていうのね、うん、そっちは気にしよう! いや、でも、打つよなあ。可愛いものが好きなんですね。それで小さなサクラのこと気にいっちゃって、長身を買われて殺到する運動部からの勧誘もすべて断わって、サクラにべったり。サクラも、迷惑そうにしながらも、ちょっと慣れて、ひとりになったらちょっと寂しい。素直すぎるオボロに、なかなか素直になれないサクラ。いろいろ対照的なのもよいですね。

『アニマエール!』。合宿ですよ。海にきました。皆の制止を振り切って海に走り出すこはねをピタリととめる宇希がさすがです。今回のひづめの目標が面白かったです。はなわとの間に距離がある、それを埋めたいと思っているんですが、なかなか気持ちが伝わらず、はなわの「(ドキドキし過ぎで)死ぬのでいいです」発言を、そんな残虐な人物だと思われているのですか!? ほんと、この誤解の広がり! 埋まらぬ距離! 実におかしかったです。大きな鏡に全身を映してのトレーニング、この様子も面白かったですね。自分の思ってる姿と実際が違うっていう、あのつらさ! ピシッとできてるつもりの虎徹が、実際にはへっぴりだというのを思い知って急に恥ずかしくなっちゃったりしてね、うん、わかるわ、思ってるようにはなかなかいきません。でも、その恥ずかしさが大事だっていうひづめのアドバイス、これも確かで、学ぶところ多いなあ! 今回は次のステージの依頼があったり、そして海でのトレーニングではなわとひづめの距離が少しずつ縮まっていく、皆がサポートする、そういうところも見られたりね、ええ、とてもよかったと思います。皆がチームになっていくという感じがすごくするんですよね。

まちカドまぞく』。シャミ子とミカンと動物園を期待してたのに、余計なのがついてきたせいですっかり不機嫌になってしまってる桃ですよ。もう、お邪魔な魔族! なのですが、店長は桃の気持ちが理解できるから、すごく憔悴しちゃって、もう、ほんと、店長、大変だ。対照的なのがリコで、全然桃の気持ちとか気にしてない! 親切心だって! ウチらもかあいい動物や! って、そういうことなの!? 桃ったらすっかりやさぐれてしまって、これ、闇堕ちってやつか! いや、それくらいにやさぐれてる。この道中、店長がお客さんから触れ合いコーナーの動物と勘違いされたり、逃走したバクと思われて捕獲されそうになったり、やたら面白いシーンてんこもりだったのですが、そうしたさなかに、桃の魔力が不安定になってる、結構シビアな話が挟まれて、なるほど、リコはそのゆがみを薬膳で改善させようと思ってついてきていたっていうのか! って、最初っからそういえ! リコがシャミ子に化けて迫るところとか、結構なシリアス風味ですよね。いったいなにをたくらんでるのか!? いやまあ、善意だったわけですけどさ、桃が警戒しまくるのも当然で、ほんと、このドタバタが原因で目的のトラの赤ちゃん抱っこは逃がしてしまうしと、散々なイベントになってしまって、ええ、桃があんなに落ち込んでるのも珍しい。シャミ子のいつもの決め台詞も桃がとっちゃって、よっぽどこたえたんでしょうなあ。

『アカリ様』、ゲストです。びっくりしました。これ、ガチホラーじゃないですか。三つ、三角に組み合わされた鳥居を見つけたあかり。オカルトに詳しい友人、えーこに電話して確認するも、やるなっていわれたことやっちゃって、しかも鳥居、壊れちゃって、ええ、悪いことの予感ですね。あかりの影がおかしい。翌日、えーことの会話なんですけど、心配するえーこに対し、あっけらかんとしたあかり。そりゃ呪いとかとりつかれるとか、非科学的で前時代的なこと、そうそう信じられるもんじゃないってのはわかりますけど、夢に小さな平安貴族が出てきたりしてたとかね。当事者あかりが全然心配もなにもしてないのがおかしいんですが、御祓いしてもらいにいった神社で突然草を食べはじめたり、おかしなこと口走りはじめたり、そして霊感ないという住職にさえ見える不穏な影! ガチホラーだよ! ほんと、これ、ほのぼのなりなんなりになるのか、あるいは怖い系、不穏系でひた走るのか。わからぬ。しかし、異色だわ。珍しい、そういっていいテイストですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第1号(2018年1月号)

0 件のコメント: