2017年11月10日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年12月号

『まんがタイムジャンボ』2017年12月号、発売されました。表紙は、お、これは給食ですね。『レーカン!』天海さんが割烹着きましてね、トレイに給食乗せて配膳しているところでしょうか。パン、シチューにサラダ、そして牛乳? かと思いきや、これみかんジュース? 給食の常識が変わってますよ! 『銭湯の女神さま』恵も給食。この人の場合、これ、普段の昼食か。カレーがこれでもかと山盛りになってるのがいかしますね。『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』は、今野、平岡にはさまれて、苦手なピーマン? に涙目になってる田盛アキ。ある意味、この人の通常運転でありますね。

『おにいちゃんと呼ばないで』。前回購入したエプロン。大活躍ですよ。調理実習。肉じゃが、浅漬け、ごはん、お味噌汁を作りますというんですが、おお、地味ですね。意外や楽しみにしているお嬢様たちですが、ああ、包丁に不安がある。そうした中、心が大活躍してみせて、ああ、普段から料理をしているから。先生からはお母様がしっかりしてるのねなんていわれてますが、全然そうじゃないっていうのは承知のとおり。でも、いえ母はしっかりしてませんとはいえませんわねえ。調理においてリーダーシップとって、心、すっかりクラスの皆、班の皆と打ち解けて、ああ、仲良くなっていけそうですね。いい機会が得られてよかったですね。

『おひとり女子高生が憑依されました』。トイシキの新作です。山海美冬はぼっちの高校1年生。ナレーションが孤高、誇り高きとよさげな言葉を使うたびに、ぼっちですと訂正する美冬のつらそうなこと! これ、先祖の魂というちんまいのが、美冬のこの有り様を見兼ねてやってきた。先祖の自分が力添えすることで、美冬の苦境を好転させようというわけですね。しかしちんまいご先祖を見て、執拗に虫扱いし続ける美冬も、結構なキャラクターでありますよ。そしてご先祖が美冬に憑依。でも、これ、ほんとに o先祖信頼してよいのか!? というか、あやういセリフを大声で! ほんと、美冬のままでもご先祖憑依しても、なんかあやういのがこの子っぽいですね。

『ペンタブと戦車』。ああ、里見青年、現代に戻ってきたの!? 銃撃を受けて戻ってきた現代日本は第三次世界大戦の真っ只中。ああ、里見の介入が歴史を変えてしまったのか、あるいは里見のもろもろ関係なしにこうなる運命だったのか……、なんて思ってたら、なんだよ、里見の夢かよ! 里見、無事現実に戻ってきて、いや、無事ではないな。弾あたってるからな。しかし、この戦場、のっけからニコ中尉のペースでもって動いていたわけですが、ここから日本軍の巻き返しがあるのだろうか。頼みとなるのは、ソ連軍が撤退を準備しているという情報。それを受けての武田大尉の突貫からの一斉攻撃。はたしてこの策、どうなるか。そう思ってたら、あああ、ソ連軍うわ手だ。ニコ中尉がうまいのか? 敵の欺瞞作戦にはまってしまった武田大尉は、89式とその乗員たちはどうなるのか。ほんと、戦場に自身の価値を問わんとするかの彼らの戦い、その行方。勝ち負けとかではとどまらぬところに興味は向かって、ええ、これ、どう決着を見せるのか、穏かではおられませんね。

『姫神様は半人前』。ゲストです。縁結びの神社において、祀られているのは見た目にも幼ない姫神様。願を掛ける迷える乙女の願いを叶えようと張り切ってくれるのはいいのだけど、どうにも裏目に出るみたい。それで神社の娘、お嬢にしかられるっていうんだから、神様、形無しだあ。神様、代替りしてるんですね。先代の後を継いでこの春に神様になったばかり。お嬢は先代から孫娘を見守るよう頼まれた。でもそれでお母さんみたいになってるのがね、ちょっと面白い。というか、お嬢、小学生なのにしっかりしすぎだよ。ああ、神社の経営の苦しさ、これがこの子をここまでに育てあげたのか。宮司である父も、娘の前には形無しですよ。この漫画、まだまだいたらないながらも、健気に神社を守り立てよう。姫神様も未熟ながらも張り切って、そんなところにお嬢の厳しくするどいツッコミが差し挟まれてくる。このふたりのテンポがあったりはずれたり、その緩急がいいですね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第12号(2017年12月号)

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