2017年11月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年1月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』、ハナとなるふたりが、いつものよさこいスタイルで登場ですよ。背中あわせに腕を組んで、えーいとハナを担ぎあげているなる。その様子、ふたりともににこやかで実に華やか。ハッピの和柄も美しく、見事に素敵な表紙に仕上がっていますよ。しかし、あの担ぎあげられたハナの大きく振り上げた脚。見事な躍動感。勢いあっていいですね。

『コスモファミリア*』、ハノカゲの新連載です。ひとり自宅に残された天川愛里栖。家のことは頼んだぞというのですが、この世界、ちょっと状況が違いすぎます。コスモフなる不思議な生物が跋扈する。しかも、このコスモフ、世界を侵略している。街に居着いて、もろもろ破壊したり、物流阻害している。さらに悪いことに、このコスモフを世に放ったのが、愛里栖の母、天川蕾花だっていうんですね。かくして、愛里栖、周囲からは冷たい目を向けられ、しかしこの子がコスモフの排除を一手に担っているため、無下にもできない。複雑な状況ですね。さて、わりかし悲惨な状況に置かれている愛里栖の元に来訪者がふたり。ひとりはミラ、友好的に接してきて、もうひとりはスピカ、威圧的な物言い。このふたり、コスモフを排除すべく活動している? しかし友好的なのは見せ掛けだけで、力で愛里栖を従わせようとした、その時に大量のコスモフと一緒に現れる母、蕾花と、ええと守宮さん? 最初にセリフだけ出てた人ですね。とりあえず1話で世界の置かれた状況と、ヒロイン愛里栖をとりまく状況。さらに敵対する勢力など提示されて、物語の動きはじめようという準備は万端ですね。

『Wake Up Voice!』、ゲストです。夜眠れなくなってしまって、学校に枕まで持ち込むまでに思い詰めている永春羊子さん。スキあらば寝ようというのですが、なかなか思うようにはいかなくて……、と思ったら、転校生の覚田繭の声を聞いてるうちにうとうととしはじめて……。羊子は、繭の声に眠気を誘われるというのですね。他の誰もそんなことないのに、羊子にだけ働きかける繭の声。眠りたいけれど、授業中に寝るのは問題がある。ジレンマに苦しむ羊子の姿が、ちょっとおかしいのですね。繭が羊子に嫌われてるのではないかと誤解したり、それが誤解とわかれば、仲良くなりたかったって、心配する必要なかったんだって、双方ともにやわらいで、繭の声を聞きながら羊子も眠れるようになったというのですね。しかし、これ、羊子にとっては繭は王子様で、繭から見ても羊子は可愛いと。ふたり、穏かでない雰囲気ただよわせますね。

『漫画家になりたい』、ゲストです。なんともいえない不思議な感触のある漫画でありますよ。小さな頃から漫画家になりたいと思ってきた女の子、みかこだけど、残念ながらもう女の子というには年月が経ちすぎてしまって、もう20代なかばっていえないなんて、ネガティブな独り言ももれてしまうような年頃。漫画家になる夢は、叶ったようで叶ってないようで、デビューはしたものの連載を勝ち取るまでにはいかないというような状況……。ほんと、このネガティブさがすごい! 漫画描かないと、アイデア出さないと、真面目にやらないと。そう思いながらも、ついついゲームして、ネットで時間潰して、自分は駄目だって、人生どうしようって塞ぎ込んで、もうほんと、いたたまれない! 他人事じゃないよなあ。誰しもこうした要素はあるんだろうとは思うけれど、みかこに妙に感情移入してしまって、あかんですよ、これ、一緒に沈みそう。そう思ってたら、結婚して、それなりに納得いく人生送ってるっぽいじゃないですか! しかしこの独特のスローテンポと気鬱な感じ。癖になるというか、ほんと独特でした。

0 件のコメント: