『まんがタイムきららMAX』2018年1月号、昨日の続きです。
『ももいろジャンキー』。もう、めっちゃくちゃ面白いですね。美耶もすっかり打ち解けて、はなともももとも、すごく自然にコミュニケーションとれてますよ。しかし、もものぶたの帽子、はなが作ったんだ! すごいな。って、これ、ネコか! もう、のっけから笑える。面白いなあ。今回は公園で遊ぶんですが、お昼はお弁当。ほう、美耶が作った。はなも美耶もすごいな。ふたり揃えば、料理に裁縫、なんでもござれじゃないですか。さて、ふれあいどうぶつコーナーで、もも、ちょっと他の子とぶつかっちゃって、ああー、モルモットをひとりじめしてるって怒られちゃって、で、この子とももの仲裁に美耶が! 美耶が! 失敗する! ああー、大泣きさせちゃったよ。やっぱり緊張するとそうなるんだ。大変だなあ、美耶ちゃん。この子、葉山めい。ももとも仲良くなって、またはなともね、仲良くなって、でもめいにお姉ちゃんとられちゃった。ここからのももがもうおかしい。ぶーッ! やめて、やめて、これ、面白すぎるのよ。笑いとまらなくなるのよ。しかも連発でしょう。たまらん、強烈すぎます。今回は、美耶とはな、打ち解けて、ちょっと距離も縮めて、名前で呼びあうようになるという、結構重要な段階踏んだ回なんですけど、ぶーッのインパクトから、美耶にハァハァするはなとか、とにかく他が強烈すぎて、しかも最後に自称5歳の葉山卯月襲来! 逃げるべきかどうするか迷ってる美耶とはなもおかしくて、いやもう、ものすごい密度、ものすごい充実。やられっぱなしでした。
『私を球場に連れてって!』。タマ、外野席デビューですよ。内野とは違う趣があるよって。応援歌とかっていうんだけど、レオナの負のループとか! さらには猫子のお母さんのこととか、もう、ほんと、面白い。しかし、そんなにキャッツって勝てないんですか。昔は常勝みたいなチームでしたのにねえ。猫子の母の優勝欠乏症も、過去の栄光あるからこそなのかもですね。以前はよく外野で一緒に応援してたっていうんですが、今はどうしたの? と思ったら、椅子席の方が楽でいいのか。加齢による体力の衰えって、ムゴい。ムゴい話だよ。外野席での応援の迫力、それがありありと感じられる描写、とてもよかったですよ。で、その勢いに押されちゃって、早々にゲームセットしてるタマとかね、ほんと、面白い。これね、なにがよかったって、応援のスタイルは人それぞれだよって、楽しんだもの勝ち、自分にあったやり方見つけるといいっていう、押し付けじゃない楽しみのあり方が語られたところですよ。実際タマも相当に楽しんだようで、あの表情ね、とてもいい。よかったね、そう思ってたら、最後にあの落ちが! ほんと、これ、いい話で終わると思ってたからさ、不意をつかれて、めちゃくちゃ面白かったです。
『TCGirls』。アンがおそろしくやり手ですよ。学園祭でなにをやるか決めましょうという場で、アンの提案したのがTCG体験会。普通に考えたら、そんなの駄目に決まってる! と思いきや、アン、あの手この手で説得する、その手腕がすごい。あのプレゼン道具の充実。スライドまでばっちり準備してきて、ほんと、どんだけ用意周到なんだろう。体験会の趣旨についても、デュエリストを増やしたいという本音をきれいに隠す建前用意してるし、しかも、当然出るだろう反対意見に、とりあえず知ってもらうためにってTCGのアニメまで見せて、見事引き込んでみせる。すごい、すごいわ、小柴アン。君の才能に嫉妬する。江暦さんに対するアンの態度もすごかったですね。グイグイいく。TCGに興味ありそうと見れば、すぐさま、コトネちゃんって呼んでもいいかな?? ここまで踏み込んじゃう。スゴイ。ほんとスゴイ。その後のTCG解説ビデオもすごかった。シオンからメイから、店のみんな動員して、ああー、TCG人口を増やすのは店にとってもメリットあるものなあ、と思ったら、まさかの宣伝! この隙のないプレゼンから、どうしても見た目地味になりがちなTCGにビジュアル面でのテコ入れまでくるというのね、ああ、これは面白いわ。絶対面白くなるわ。パフォーマンスの提案が、アンからではなくクラスの子から出たのもよかったですね。アンひとりで取り仕切るわけじゃないんだって、クラスの子も発案して、アンの提案をよりよいものにしていく。活躍できる場を作り出して、ついにはこの出し物を自分たちのものにしてしまう。この展開、実に素敵でありましたよ。
『いちごの入ったソーダ水』。ああ、なんだか少しさみしいです。もうすぐ2年生。クラス替えを心配しているこひめですが、その前にもっと大きな動きがあって、ああ、月が寮を出るっていうんだ。弟の世話をするのに行き来するのも大変だしって、確かにそれはそのとおりだなあ。一度に不安要素が押し寄せて混乱しかけるこひめですが、ちょっと考えて、なにが月にとってよいのか、ちゃんと答を出して、その背を押すのね。本当にこひめが大丈夫かはまだわからない。けど、そのことをこひめも冗談めかしていえるくらいにはなっていて、ほんと、この子、成長したなあ。この漫画は、月にしてもこひめにしても、その成長が実感できるほどに手応えを与えてくれて、そうだからこそ、人は同じではありえない。変化していかざるをえないということを思わされて、それは嬉しいことで、見ているだけでも胸の奥がきゅーっとなる。そして、いつまでもこの子らはこのままじゃないんだなって、さみしくもなって、ええ、変化を、成長を喜ばしく思いながらも、そのままでいて欲しいという気持ちもあるんだなあって思わされました。月のパーカーを着たこひめもいいですね。そして風紀委員の彼女もね。この子も今後、変わっていくんだろうなあ。いつまでもこのままではありえないのだろうなあ。そう思うと、その変化もまた楽しみに思えますね。
- 『まんがタイムきららMAX』第15巻第1号(2018年1月号)
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