2017年11月22日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年1月号

『まんがタイムスペシャル』2018年1月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』をメインにしまして、ああ、クリスマスですよ。マキがすごくいい笑顔で、サンタクロース衣装でありますよ。さすがの美少女っぷりといっていいものか。はしゃいで見せるその様子も、ちょっと幼なげながらとても美しいのですね。『穂積くんは猫には勝てない』、彩千華もサンタ衣装。トナカイになってる猫が似合ってなくて! いいですね! 『課長と私のおかず道』、保志のその衣装は、橘に着せられたセクシー衣装! サンタ帽をかぶってる課長がなんかいい味出してるんですが、その視線の向かう先が保志なんですね。ええ、なんだかラブを感じさせますね。

『ざしきわらしと僕』。今回はしみじみと心にふれるいいエピソードでした。寝坊して映画にいく約束をすっぽかしてしまった裕貴。映画組、理緒とみうは、田舎の映画あるあるとか、ショッピングモールでの誤解とか、ほのぼのエピソードを積み重ねて、さて裕貴、希組はというと、ああ、日常の暮らしの平穏、その大切さを思うのですね。冬休みの宿題の話題や、だらだらと過ごす長期休み、お正月の空気の残る日常。そしてお地蔵さまに会いにいく。おそらくはざわ子だろう。祀られてるのはざわ子だろう。そう思いながらのお参り。お地蔵さままわりをいつもきれいにしてくれているお婆さんとの会話に、いつも通りができることの大切さなど語られる。ああ、裕貴よ。その若さで、あたりまえの大切さがわかっているのだなあ。思えば、映画組の見にいった映画『君の花。』。その元ネタも、あたりまえの日常を守ろうという話だったじゃないですか。そうしたあたりまえの日常と恋する気持ちがいりまじって、しみじみ感じいる、そんないい話になっていましたよ。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。地味に面白いですね。情緒を解さない湯川のぞみ先輩の面白さですよ。青空に青春の青を感じていた朝永に、青空の青はレイリー散乱の青ですよと教えてくれました。ああ、そのとおりなんだけど、台無しだ! でも、ちょっとこういうの好き。ええ、面白かった。読書感想文への恨みなんかもね、『走れメロス』の時速を検証して云々っていうの、ほんと、先生も困ったのかも知れないけど、こういうのもまた楽しみでありますよ! まあ、学校でうけないのはよくわかる……。けど、そういう感性もいいんじゃないですか、朝永の言葉がよかったですね。また日向で楽しむ風車の実験とかもね、ああ、これちょっとやってみたいかもって思わされて、ちょっと楽しい。ええ、結構気に入っていますよ。そして最後に、朝永が青春の感じっていうのにね、青春なんてたかが第二次性徴期ですよ? 最高だ! のぞみさん、最高だと思います。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。なんと、プール回。扉が微妙にセクシーで困ります。さてさて、市民プールにいきますよ。夏休みの最後の日ぐらい羽を伸ばさない? 四宮のこの言葉が、まさかの伏線だとは予想もしませんでしたよ。市民プールにいきました。四宮さん、用事でこられませんでした。若林さんとふたりきりの水着デートといわれて意識しすぎちゃうヒメが、ああ、まさしくお年頃って感じで大変よいのですが、そうか、学校指定の水着、こういうところにもこの子のらしさが出てるようにも思われて、しかしね、プールで耳にした、ここが閉鎖されるかもという噂から、市の税収について考えはじめ、さらには、水泳プールの法定耐用年数や減価償却なんかにまで連想が及び、そしてここから物語がおおいに動き出すっていうのがね、すごかった。血相変えて、車を出してください。いったいどうしたのか。水着も着替えず事務所に戻り、そしてすぐさま銀行へ。なになに!? どうしたの!? って、若林さん、変質者と勘違いされて確保されてるじゃん! まさかの固定資産税の支払いでした。いやもう、ほんと面白い。私にはまるでない発想で物語が動きますからね、もうなにがどうなるかとか予想の外で、いやもう面白いです。しかし若林さん、年頃の女の子に目の保養なんていっちゃ駄目ですよ。逮捕されますよ。

『この恋は合法ですか?』、ゲストです。サラリーマン、市原真が通勤途中に出会った女子高生に告白されてさあ大変。ええと、知り合いというほどじゃないのよね? 近所に住む女子高生、それくらいの認識なんですよね? 市原、26歳。歳の差、10年のお付き合い。うっかりハイと答えてしまったものだから、どうやら付き合いはじめることになって……、なった? ともあれ、市原、うろたえて、犯罪になるんじゃないのか、詐欺ではあるまいか。はじめての経験に、舞い上がるよりも不安の方が先にたつというんですね。女の子、桜田はる。結構積極的に迫ってくる、いろいろその後の展開を思っちゃったりする、そんな子なんだけど、市原がまったくの奥手で、そうそう手を出せないというジレンマ。この詰めるに詰められない距離がメインテーマになりそうですね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第1号(2018年1月号)

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