2017年11月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2018年1月号

『まんがタイムファミリー』2018年1月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』をメインにしまして、クリスマス一色ですよ。サンタクロースっぽい格好したチエちゃんが、ケーキを一口ぶんこちらに差し出してくれて、ああ、なんだかしあわせな情景。ケーキに乗っている人形が面白いですね。ああ、トナカイ! 『シロクマはシェーカーを振れません』も見事にクリスマスですよ。トナカイフードの花、可愛いです。『僕しか知らないあやの先輩』は、ふたりサンタの帽子を被って、ふたりでパーティーでしょうか。なんだかいい雰囲気かも知れませんね。

『役職名はお嫁さん』。陽大の母、すごいな。すごく深刻そうなメッセージ送ってきて、息子とその妻を心配させるだけ心配させて、実は特になんてことなかったっていう。息子夫妻と一緒に食事をしたかったんですね。あるいは、同居へのいざない。わりと大雑把な母だけど、仕事脳の美如とは相性よさそうだし、腹になにか持っている、そういう様子がないのがいいのかもなあ。で、あの寄せ鍋のね、まさか鍋に失敗の可能性がこんなにあったとは! 失敗の可能性をうまいこと回避する美如の有能さ! すごくいい。さりげなくね、母を導いて、ええ、いい関係築けそうでとてもいいですよ。で、父と息子のね、寄せ鍋に対する感想。いつもみたいにドロドロしてないとか、得体の知れない草とか、ほんと、普段はどんななのか。この寄せ鍋、家族のメタファーでもあったんですね。最後にこういうしめかたするの、うまいなって思わされましたよ。

『牧場OL』、最終回。ああ、もう感慨無量ではないですか。何年たったのかよくわからないんだけど、野花がね、もうすっかり立派に先輩になっちゃって、またまた個性的な後輩なんかもいちゃったりしてね、そして今日はスアンさんが再来日! それで初田牧場に関わりあった人たちも集まってくるっていうんですが、ああ、糸魚沢、あんまり変わってないのね! 新婚の鹿谷夫妻もすごくいい。っていうか、親父さんが、まあ、もう、ねえ! おかしい。舎熊さんもうまいこと人生をエンジョイなさってるな。ほんと、なじみのある顔が続々やってくる、これがもう嬉しくってですね、ああ、なんだろう、自分もまたこの同窓会めいた集まり、その一員になったかのような気分ですよ。鶴沼さんも変わらず素敵だし、そしてスアンさん! まさかの胴上げか! ほんと、変わったところ多々あれど、根本は同じだ! ええ、こうして集まる機会を持って、そこに本当にしっかりした野花の姿なんかも見せてくれて、いい最終回だったと思いましたよ。野花、かっこよくなったなあ。

『広島さん友達になってください』。これもまた楽しい。クリスマスですね。赤いダウンに赤い髪。タミが見たらカープと思うに違いない。そう思わせて、サンタさんって、ああ、季節の人気ものには勝てないのですか。しかし、サンタといえば赤い、赤いといえばカープのネタが最後にふたたびやってくるとはね、期待を裏切らないというか、ほんとサービスってやつだと思いました。平和公園で開かれるドリミネーション。なるほど、光のお祭りだ。子供は駆け出すよ、はぐれると大変だよっていう事前情報どおりになるんだけど、タミもそうなら母もそうか! キミが一番のしっかりものでありますよ。クリスマスのパーティーとおよばれもまた楽しからずや。さらに父まで戻ってきて、にぎやか、皆もしあわせそう。とてもいい、あたたかみあるエピソード。大変よかったです。

『妹のおシゴトは時給2000円』。面白いなあ。ミエ子、もしかしたら兄のことを好きになってきている模様。苦悩ですよね、妹。もちろん血縁じゃないからなんの問題もないのだけど、家庭内恋愛は禁止!? 好きになったら妹のバイトは続けられない! お金のピーンチ! って、この現金な考え、実にミエ子らしいんだけど、それでも気持ちは揺れ続けるのね。ミエ子、思ったよりも夢見る少女ですなあ。衣々子が素晴しかったですよ。ミエ子の相談に乗るんだけど、ミエ子の好きになったという相手、語られる言葉のはしばしから、それは自分と結論づけるのね。ええ、いいですね、もっとやれですよ。衣々子のね、ミエ子にかけた言葉は強くて、胸に迫る、そんなよさがあるんだけど、なんといってもこれ、誤解だものなあ。で、誤解したままにミエ子動くんだけど、ああ、只野、全然そっち方面には感度がない! なにがあろうとミエ子は妹。その頑として揺るぎない只野のあり方。ラブコメには壁、障害はつきものですが、徹底的な鈍感が立ちはだかってきましたね。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第1号(2018年1月号)

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