『まんがタウン』2017年12月号、昨日の続きです。
『ちこはゲーセン一番星!』。本当に面白い。今回は他の店の偵察をちこが提案して、チーフと河合さんとの3人でお出かけです。大きなショッピングモールの、これまた大きなゲームコーナー。ウチにはないマシン! ウチにはない景品! チーフがめちゃ凹んでるのがおかしかったです。しかし、偵察のはずが、ついつい普通に楽しんでしまってというのね、これ、よかったなあ。そして、いつぞやのお客さんと遭遇! 先月登場の彼女ですよ。ほんと可愛い。再登場嬉しい。ちこからからかわれて、本気にしちゃって、泣きそうになってというのね、ほんと素直でいい子だなあ。この子、眼鏡のキャラ集めてるんだ。なるほどなあ。保津淳海。ほんと、この人、こうやって親しくなれてよかったですね。このままお客さん代表でいるのか、あるいは店側の人間になるのか。どちらでもいい感じ。ええ、キャラクターのバリエーションも出て、とてもいい感じですよ。
『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。重い話でした。患者さんのスイッチを押してしまってからの展開。ああ、これはショックですよ。ものすごい勢いで確保されて、拘束される。その只事でない雰囲気は、もう漫画として見てるだけでもショックなんですから、実際その場に立ちあっていたら、それこそもう茫然と立ち尽すほかない、そんなことになろうというのもわかります。このショックがね、後を引いて、悪夢を見るようになってしまったというの、それも2ヶ月もなのか。これ、つらいなあ。精神科の病棟の、いろいろな過去、いろいろなバックグラウンドを持った人達に接して作者の考えたこと、思ったこと、それは人のありよう、存在の意味にさえ踏み込む問いとなって、そしてこの職場から離れることを決断されたのですね。これ、つらいわ。これ、胸に迫るわ。ほんと、つらくて、悲しくて、なんだろう、人の力、人の心というものに触れて揺れる気持ちに戸惑って、胸苦しいです。
『俺の生徒は神メイド』。ほう、文化祭。定番の学校イベントですね。学校行事が苦手な知世子にとっては過ごしづらい季節です。そう思ってたら、ああ、夏川もそうなんだ。ギャルっぽい見た目から敬遠されがちで、だから居場所がないんだ。つらいね、夏川も。そんな彼女らのこと思って、というかちょこるんのことしか考えてないよね、先生? 文化祭でなにをするかというの、まさかのメイド喫茶を提案。あの一斉に生徒が引くところ、おかしかったなあ。知世子はすごい勢いで吹いてるし、おかしくなったんじゃないかとあやしまれる始末。しまいには、私を社会的にマッサツするつもりですか! この先生の思惑と知世子の気持ちがまるで通じあっていないところ。知世子が不安で不安でネガティブになってしまって、あそこまで感情を出してしまうところ。悪くなかったなあ。先生は知世子をメイドにしようと思ってるんじゃないっていうの聞いて、これなら自分にも居場所が、役立つことのできる局面があるのではないか。知世子はそう思えたのだろうか。その胸中、今はまだ計り知れないですね。
『あいたま』。リサ、めちゃくちゃおかしい。新曲出した。売り上げ負けた。そんな彼女が、スポンサーの娘に取り入ろうと行動開始するんですけど、ここでもあいの存在が影を落とす! って、どんだけ怖れられてるの、あいさん。ともあれ、バニラとリサの接触。これ、きっとよくないぞ、一触即発だぞ、そう思ってたらですよ、だってのっけから、ひよこのとなりにいた毒虫呼ばわりですよ!? でも、まさかふたり打ち解ける。ひよこちゃんLOVE Tシャツ、これに食いつくんだ、リサ! というか、バニラ、そんなの制服の下に着込んでるの!? 常備!? 常備なの!? しかもリサ、ひよことの共演他、自慢をはじめたら、今度はバニラが食いつくっていうね。おかしい。もう、最高だと思う。ファン同士でしゃべるのって楽しいとかいい出しちゃってる。リサもそうだし、バニラもそうで、ふたり同じ話題で話せる、その喜びに溢れてるのがすごくよかったですよ。というか、バニラ、はやくリサに会いたいばかりに掃除に打ち込むほどなのか! リサの側では、自分のCDの売り上げ、ずっと気にしていたそれを、友人糸子がそそいでくれて、報われて、だからこそ余計にまっさら気持ちでバニラのもとに向かおうと思えたのかもって思えて、ええ、ふたりいい友達になれそうで、これ、よかったですよ。
- 『まんがタウン』第18巻第12号(2017年12月号)
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