『まんがタイムジャンボ』2017年10月号、昨日の続きです。
『雀娘。』。ゆいとあまね、他の雀荘に赴いてのアウェイ戦。黒川のホームだっていうんですが、ニコニコして勝負を持ち掛けてきたアキラなる人物。見たところ女の子かと思ったのだけど、あれれ、男なのかな? あ、完全に男か。雀荘に出入りする女、とりわけ弱いのが嫌いっていって、心の狭いやつだな! その上、黒川がゆいに振り込んで負けたことを根に持ってる? あまねにゆいの腕前うかがいながら、初心者のゆいに汚ない手で勝ちにいく。いやあ、まさかイカサマでくるとは予想外。これは、イカサマ相手に気づかずゆいが勝ってしまうパターンでくるのか、と思ったら、ああ、いきなりバレてるよ。これ、あまねのこと舐めすぎたんだろうなあ。ともあれ、これ、力強く最悪な顔見せなんですけど、この後、イカサマを水に流して仲良しね、となるのさすがに困難すぎない!? ほんと、黒川の反応見るに、わりとこれ、常習的にやってたりする? いやあ、好感度最低からのスタート。今後、どう取り戻してくんだろう、これ。
『人気マンガ家になるための15の法則』。今回は宅飲みですね。人と話さないからキャラのセリフも出てこない。痛いところ突かれる相沢ですが、あえて宅飲み。さらに綺羅星もやってきてというんですけど、これ、相沢、被害者やん。一気にビールをジョッキであおって、というか、そのジョッキ、家から持ってきたの? それで一気に酔う喜多村。相沢、置いてきぼり。しかも飲むとテンションが下がる。って、どんなやねん、喜多村。途中参加の綺羅星は泣き上戸で面倒臭い。と思ったら、あ、いいじゃん、相沢ならぬ愛澤のファンだって激白。これで相沢が自信持ったりするといいなあ。それに喜多村もちらっと本音を漏らしそうになって……。しかし、この喜多村ね、こんだけあやしくなってたのに記憶はしっかりしてるんですね。ほんと、この漫画は綺羅星がいいですね。
『大正みつば歌劇団』。先生のお姉さん、演劇なさってるんだ。でもって手伝ってくれるんだ。馬場操さん。卒業生にして演劇部の先輩! で、廃部になった理由、あなたですか……。本物の馬導入! 講堂を改造! いいなあ、操さん。女学生の頃の操さんも素敵です! さて、今回は幽子、歌子の話でしたね。なぜ歌子は演劇をすることにしたのか。それを幽子に聞かれて、答えるうちに本心に辿り着く。ああ、歌子、自分が地味で目立たないだなんて思わないでほしい。しかしそんな歌子の手をとって、自分と同じだ、幽子のかけた言葉に素直な笑顔が実に素敵で、ああ、ふたりともにこの演劇部での活動を通して、新しい自分、自分さえも知らなかった自分を見つけていってくれたらどんなにかよいか。そう思わされて、ほんと俄然応援したくなりますよ。ところでマリさん、するどい! ちょっととぼける歌子と幽子可愛くってですね、ほんと、皆本当に魅力的な子だと思います。
『あの日の海と16歳の夏休み』。お店を探る怪しい影! 建物、設備を調査して、あとは店長のことを調べて……、というその人物を押さえてみれば、噂の美々ちゃんだそうです。菜乃の話、6月号ですね。髪形変えるといじわるなこといわれちゃう。そのいじわるいってたのが美々というの、観察から目の前にいる女の子だって見抜いたさき、なかなかにすごいですよ。で、菜乃にいじわるしてるっていうので、ああ、許せないんだ、許してないね。かと思えば、美々によると、いじわるされてるのは自分らしい。その理由も勝手と思うのだけど、そうかあ、簡単に真似されるの嫌なんだ。おしゃれについて切実に思っている、その気持ちはよくよくわかりました。自分を守り支える自信そのものなんだね。でも、こんな美々と菜乃を和解させた店長ね、きっと仲良くなれるといわれた美々の表情がすごくよくって、ちょっと素直じゃないんだけどね、このちょっとむずがゆいような感触がね、とてもいいなと思ったのでした。
- 『まんがタイムジャンボ』第23巻第10号(2017年10月号)
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