『まんがタイムきらら』2017年10月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。なんだか躍動感に溢れたイラスト。皆がチアの格好していましてね、おお、凛々しい冠! ほんとなんだか意外でレアで、それでもって実に可愛い。いいですよ、いいですよ。冠が凛々し可愛いのもよければ、ふにゃっと緩んだようなたまての表情もキュートです。その後ろでジャンプする花名の顔に浮かぶ若干の戸惑いなど、この子らしさが見られますね。栄依子がなんだかおとなしいですね。ええ、これもちょっと意外? いや、なんか可愛くっていいですよ。
『三者三葉』、おお、新展開。山路が見た。メイドと教師の和気あいあいと談笑しているところを! 薗部さんと里見先生、どことなく雰囲気が似ている。見た目も似ている。はたしていかなる関係なのか。これまでたびたび語られながら明らかにされていなかったこと、それがはっきりとなりました。ふたり、親戚! 遠い親戚! そうかあ、普通に育つと先生に、普通でない育ち方すると薗部さんになるという、ああ、けどその普通じゃない育ち方ってどんななの!? 自作の制服着て学校に出入りしてる薗部とその調子に乗ってる様子、最高でしたね。だははって。そして先生に遭遇しても、しれっと妹を装ってしのごうとする。いや、待って待って、名前とか決めてないのか。いきなりネタばらしする葉山ちゃん、さすがですよ。でも先生、冗談と思ってくれて、いや、それ冗談と思われてもダメージ食らうの、薗部さん。ともあれ薗部なのと決定。ああ、なのちゃん。可愛いなあ。薗部さん、素晴しいわ。というか、焦ってる薗部というのもなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
『グラスのマーメイド』。ゲストです。ワイン売り場? あるいは専門店? 新人の井澤らんぷと面接に訪れた音羽ルミ。まだまだ仕事に慣れてないらんぷがルミを連れてお店を案内。主にワインを売るのが仕事。以上。って! あまりにも簡単すぎる! そう思ったら、らんぷ、先週入ったところなのか。そらわからんわなあ。店長春日彩芽がムチャな人っぽいといわれてたの、なるほど納得です。らんぷの案内で響と桜木姫香、お店のスタッフ紹介もとどこおりなくすんで、そして皆で少しワインを嗜む。確認というのですが、これ、らんぷとルミにとっては初の飲酒。あのお酒に酔って緩くなってるルミ、いい感じですね。
『おかわりシンデレラ』、ゲストです。三ヶ月ぶりに学校にいった灰河もこ。彼女を見てシンデレラと叫んだふたり。前世が魔法使いという三日月魔子と同じく王子という皇新奈。これ、前世云々というぶっとんだふたりに振り回されるもこの話なのかと思ったら、おおっと、途中からちょっと状況が違ってきましたよ。花沢美衣、この子がいいですね。前世が継母で、その上ふたりの姉も丸ごと引き継いでるっていう、継母姉全部のハイブリッドだっていう子なんですが、前世の因縁からシンデレラすなわちもこにキツくあたろうとしながらも、なんとも可愛いもこにすっかりやられちゃって、どうしてもいじわるできない。ええ、この子の葛藤、それからつきまとい? それに加えて、シンデレラの王子なのにキスを迫って嫌がられる王子とか、原作いや前世か、本来のありようとはちょっと違ってちぐはぐなやりとりになってるのがおかしくてよかったです。
『放課後すとりっぷ』、ゲストです。ストリップ!? ああ、絵のモデルなんですね。でも学校の活動だというのに、ヌードとまではいかずとも、下着のみになってのモデルとは、ちょっと気合いが違いますよね。描かれる人、白石さん。描く人は林檎。部活動とかじゃなく趣味なのか。どこかに出展するでもなく、ただただ絵を描くのが好きという。そんな林檎に白石が付き合う理由、それが語られるくだり、よかったですよ。半裸を、肌を見られるのが好きというわけじゃない。求めているのは意外性。じゃあ、その意外性とはなんなのか。そのサプライズの理由、これが私にとっても意外性あるもので、自分の事、自分の見た目が好きでなかった白石。けれど林檎の描いてくれた自分の姿は好きになれたという、ああ、このしみじみと静かに語る白石の、その面持ち、言葉の調子、それがとても素敵だと。また白石の言葉が林檎に引き起こしたもの、ええ、ここに転機がありますね。物語の動き出そうという、そんな予兆でありますね。
- 『まんがタイムきらら』第15巻第10号(2017年10月号)
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