2017年9月6日水曜日

『まんがタウン』2017年10月号

『まんがタウン』2017年10月号、昨日の続きです。

『俺の生徒は神メイド』。先生が先生っぽくなってきてる? きてない? 夏川から相談をうけて、教師になってはじめて頼られた、泣くほどだっていうんですが、いやいや、それはどうでしょう……。人望のない先生に友達のいない夏川。その夏川の相談は、ようやく親しくなった小鳥遊が水曜金曜にかぎっては一緒に帰ってくれない、避けられてるというもの。ああ、バイトか……。メイド喫茶でのバイトに対する偏見、軽く見られている実態に触れて、バレること警戒してるんだなあ。夏川に知られて引かれたら嫌だ。これすなわち、夏川に嫌われたりしたくないってことよね。知世子も夏川のこと大切に思ってるってことなのだなあ。さて、しかし、先生と夏川のあからさまな尾行。おかしい! おかしいよ! そして先生の夏川に話して聞かせる友達のこと。ああ、これが夏川にとっての転機になればいい。そしてこれがちょこるんにとっての転機になればいいと思いました。

『新婚のいろはさん』。始の結婚観、これ面白いなあ。これね、結構なところ、いい線いってると思いますよ。僕一人なら絶対行かない店。これってね、つまるところ相手の文化を受け入れて変化するってことですもん。ああ、いいこというわ、始さん。始といろは、ふたりで探索する街の様子も、ふたりの生活圏を広げていく試みに他ならず、ああ素晴しいなと、面白いなと思わされたのですね。知らないことは沢山ある。住んでる街のこともそうなら、結婚した相手のことにしてもそう。始、いろはは幼なじみだというけれども、それでもまだわからないことだらけ。それをふたり共に少しずつ知っていこうとする様子、ああ、これも結婚なのだろうなあ。この漫画、深いよ。ちょっとすごいですよ。

『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。おむつ交換、苦手だといってたの、克服なさったんですね! 皆が嫌がる、そんなおむつ交換も生き生き前向きに取り組んで、そうした姿勢が評価されたのでしょうね。鍵が渡された! いや、びっくりしたよ、まさかここでまた鍵を落とされるとは……。鍵のトラブル、二回目。以前はかけ忘れ、今回は落としてしまって、いや、でもこれまだ鍵を持ってるという認識、それが定着してないからこそ起こったんだろうなあ。でもほんと、仕事仲間、皆が親身に対処してくれるの、ありがたいですよね。リーダーも盾になってくれて、ほんと、これ、自分も失敗する方だから、自分のことのようにありがたさ感じましたよ。あのキーチェーンくれた人もね、ああー、いい人だー。これね、多分ね、誰もがそうした失敗を多かれ少なかれ経験してきて、だから今回の失敗も自分のことのように受け取ってるんだと思う。だから責めないし、はげましてくれるし、助けてだってくれる。ああ、本当にほっとさせられる展開でありましたよ。

『あいたま』。今回は秋沢先生がメインです。教師、アナウンサー、他、様々な仕事に従事する先生の、仕事に対する姿勢をかいま見ることができる。芸能記者やってる先輩にね、生徒のことは守りますよってはっきりいうところ、ああ、いい先生だなって思うじゃないですか。まだまだいたらないところはあるけれど、それでもしっかり取り組もうという姿勢がある。そうしたところを認めてくれている、はげましてくれるプロデューサーの言葉、これも実によかったです。そうだよ、やりたいこと、やらないと損だよ。これは自分にも届く、そんな言葉でした。そうだよ、遠慮してもしかたないものなあ。そして最後の秋沢先生もとてもいい。プライベートより仕事を優先せよというと酷な話、それはよくないよとなりそうなところではあるけれど、この時の先生においては、仕事とかそういう話じゃなかったんだろうなあ。ただただバニラのことが心配だった。これ、ひよこのライブにいった時の話ですね。ええ、あの夜のことをまた違うところから見守ってくれている人がいたのですね。

  • 『まんがタウン』第18巻第10号(2017年10月号)

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