『まんがタイムオリジナル』2017年11月号、一昨日の続きです。
『ゆとりの町長』。前回ちょっとシリアスでしたでしょう。だから今回、どうなるんだろう。男性ふたりを連れてきたかなめ、これからなにをしようというのだろう。そう思ってたら麻雀か! いったいどうして!? と思ったら、なんとー、こういう選挙活動もあるのかあ。いや、でもこれ、本当に!? しかしゆとりの成長著しい。白板のことオールマイティ牌とか思ってたこの子が2週間したらこんなにも立派に! いや、ただ麻雀にはまったけだこれ。ゆとりに麻雀を仕込んだの、健康麻雀に興じるお年寄りに覚えてもらうための策だったんですね。しかしこれ、勝った方がいいのか負けた方がいいのか。わからんながらも、愚直に打つ、その姿、評価してもらえたんですね。しかし今回、ゆとりにかなめ、ふたりのパートナーシップ、それが評価された回だったわけすね。でもって落ち! ほんと、これ、ちゃんと記憶に定着する日、くるのかなあ。
『部屋にマッチョの霊がいます』。木葉、ついに動き出しましたね。というか、神奈子が優秀ですよ。成仏したリサの情報を探すにあたり、痛サーフボードのキャラクターから時期を特定し、また痛ボード情報をSNSで探していく。ここで木葉の出番がきたのがいいですよね。アニメキャラの見分けがつかないからと、アニメに詳しい木葉の出番。でも、これ、うまいわ。木葉の活躍の場を用意しつつ、木葉の問題点も描き出す。ここでの失敗がちゃんと後で振り返られるんですね。さてですよ、木葉、この人本当に大丈夫なのか。痛ボードが当たりをつけた店に木葉が赴くんだけど、その対話できなさ! 大丈夫? 本当にちゃんと社会生活送れてる? でも、木葉、勇気を振り絞って、そうしたらしっかり結果に繋がって、苦手を小克服しつつ、ミッションもクリアに近付いてという、ええ、ひとつの出来事でいくつも語る。うまいと思います。今回よかったの、ボードのお店の人がね、ほいほいお客さんの情報を渡さなかったところ。おお、ちゃんとしてるわ。こういうところも好感度高いですよ。
『歌詠みもみじ』。皆で水族館にいくのですが、アメリア・ベネット、この子の魅力がこれでもかと描かれましたね。いろいろ物知り。小学生は半額ですよ。背丈が皇帝ペンギンとおんなじくらい。というか、のっけからペンギンづくしなのか。さすがだな、もみじさん。アメリアの解説、これ面白かったです。水族館の暗さの理由、これはじめて知りましたよ。でもって擬態する魚の発見勝負とか、いいですね、こういう楽しみも。イルカショーのくだりも面白い。不人気の最前列とか、そしてSNSでの拡散を期待する水族館のお姉さん。ほんと、細かいところでの意図、人情が光ります。ラストの寿司屋のくだりも、先にそうと匂わされたとおりに、なんら意に介さぬ寿司大好き組と、水族館からの流れに戸惑う組の対比が面白かったです。そうかあ、もみじは気にしちゃう方なんですね。
- 『まんがタイムオリジナル』第36巻第11号(2017年11月号)
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