2017年9月7日木曜日

『まんがタイム』2017年10月号

『まんがタイム』2017年10月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』、金魚すくいをする部長代理が勢いあまって金魚をすっとばしてるところ。いや、これ、金魚が逃げようとして思いっきり跳ねたのかな? 驚く部長代理の表情がいいですね。テーマは秋祭り、縁日の様子です。『まりあ17』まりあは法被着て、そして焼きイカをワイルドに食べる。『さわらせてっ!あみかさん』あみかさんは、ものすごい山積みになったたこ焼だよ! ほんと、ふたりとも、食べることに一生懸命すぎるよ。そして『両手に花村さん!』花村さん姉妹がひとつの綿菓子わけあって、ああ、仲良い姉妹。美しく花咲いてますね。

『瀬戸際女優!白石さん』。こないだ出てきたポスト白石、若木綾がいいですね。白石さんと共演ですよ。若手の若木をいじめる女上司役というんだけど、悪役をしたかったのか、白石さん。しかし、悪に徹しきれない白石さんとか、本気出すとタダではすまない白石さんとか、ナイス人のよさ、好感度あがりますよね。また態度の悪い若木綾も、なんだかんだで怖がりで、白石さん頼ったり、あと妙に可愛げあったりして、ええ、このふたりが仲良くなるのはどうも必然っぽいなあ。身の上話しあって、なんだかわかりあって、そして飲みに誘って受ける仕草の完璧さ。ああ、ふたりよいよ。いいコンビになりますね、このふたり。

『見上げればいつも妹が。』。模試の成績に悩む遥。ツブテが勉強見てやるっていうんですが、高校の勉強たって卒業して長く触れてないと、なかなか手が出なかったりするよね。そう思ったら、ああ、やっぱり駄目だったかー。妹の勉強に付き合って、職場でも勉強してるツブテ、いい兄よねえ。それ見て不穏なこといってる大杉、ブレないなあ。そしてこのツブテの勉強がね、ちゃんと遥の役に立つというのがまたいいじゃありませんか。おそらくは不本意な状況でしょうけど、でも頭使って疲れて、花マルに喜んだりして、ああ、兄の威厳やどこに。最後にね、兄の威厳を素直に受けてくれる遥、これがよかったですね。このふたりもいいコンビでありますよ。

『おませさんと憂いの31』。面白いですね。4歳の姪っ子に服を検分される叔父31歳。可愛くないとかね、ばんばんダメ出しされるんだけど、いや、そら、31歳男は着る服に可愛さは求めないよ……。あるものでなんとかシンデレラになってみせようとする姪ね、あの着こなしなかなかじゃんと思ったら、少しの間違いで新橋の姫に……。さらに間違い重なって、新橋の上司と部下に変貌していくところとかね、本当に面白かったです。これ、叔父31歳の、なにに対しても真面目で不器用、朴訥でといったところが面白みに繋ってますよね。最後のチャレンジとその結果もね、いやあ、おかしかったですよ。キャラクターが生きてますね。

『ボンジュール!仲居さん』。サラの成長と失敗描いて、そしてそこに働く仲間の助け合いとかね、実にいい話だったと思います。この助け合い、康弘のお客様に対する気配り、それと同種のものがサラに対してもあったのかも知れませんね。そしてそれは朋香においても同様で、この三人がこれまで少しずつ積み上げてきたもの、それがここにきて花開かせたものがあるといった風。読んでいて感慨深く感じるものありましたよ。サラの失敗に対してきちんとサポートし、はげます康弘がよかった。ああ、いいお兄さん、いい主人になりましたね。そして朋香がそっと差し延べてくれていた手! サラにもよかった。お客様にもよかった! ええ、これもまたこれまでの積み重ねあってのことだ。そう思わされて、ええ、皆のこれまでの歩みとそれが育ててきたもの、しみじみ感じいりました。

  • 『まんがタイム』第37巻第10号(2017年10月号)

0 件のコメント: