2015年3月2日月曜日

『まんがホーム』2015年4月号

『まんがホーム』2015年4月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、セーラー服ですね、新学期、入学の季節でありますからね。すらっとさわやか、セーラー服姿のらいかを中央に大きく、そしてそのそばには『孔明のヨメ。』月英がセーラー服、その手には機関銃ならぬ弩があって、ああ、これ孔明が改良したという話もあるんですよね。ええ、思わぬ月英の姿でした。『主任の一ノ瀬さん』のコミックス告知カットもございます。

『敗者復活戦!』は、皆の憧れ月穂サマ、彼女のかっこいいばかりじゃない素の魅力、それがだんだん開示されていくのが面白みになっている、そんなこと思わされる回でありました。足広げて新聞読みながらインスタント麺。ニーナがえらいことショックうけてるわけですが、イメージの押し付けを注意する夕記のたとえの的確さ。見事でした。そして夕記もバイト。月穂の信頼の高さがおかしいですよね。すごい忍耐力だよ、そういわれて、はじめてそうと自覚する夕記。対して月穂も夕記の批評にダメージ受けて、ええ、確かに夕記のいうとおりなのかも知れません。けどそんな月穂、いいですよ。

『孔明のヨメ。』、じりじりと話が前へ前へと動いている、そう感じさせられて、内心ちょっと穏やかでありません。秋の社日、黄承彦氏に頼まれて、孔明に月英も重要な役割を担うことになるのですが、これ、お披露目を目的としていて、これまでむしろ裏方に徹してきた孔明を表舞台に出そう。地縁や評判を作る機会を与えたい、そういうんですね。それはいいことなんだと思う。けれどその社日に劉備が顔を出しそうな雰囲気もあって、ということはついに孔明が劉備に見出される!? それは三国志の物語としては正しい流れで、孔明にとってもいい話のはずなんだけれど、この漫画においては、むしろ孔明は荘園を経営し、民のため、人のため、地道に力を尽している、そうした様子の方がしあわせと感じるものだから、ああ、おそろしい。けれど孔明は歴史にからめとられていくのでしょうね。

『軍神ちゃんとよばないで』、ゲストですね。先達ての黒田の反乱を鎮圧した武勲を兄晴景が誉めてくれるというんですね。褒美をとらせよう。刀を与えよう、って、虎千代、全然喜ばない。刀なんて触ったこともない。あの、戦どうしてたのって驚いてる兄さんがいかしました。けれど兄のために、家臣の前で喜んで見せる。その様子が凛々しく勇ましく美しい虎千代の姿を皆に印象づけて、えらいこっちゃ、どんどん現実からかけ離れていきますよ。最後に兄が贈ってくれた櫛、それに泣くほどに喜ぶ虎千代、ほんとに可愛くて、けど櫛が選ばれた理由、あれ、台無しだ! ほんと、面白かったです。

『警戒少女いちごちゃん』、ほう、テスト期間なんですね。ゆきが最高でしたよ。人相、人相が違っちゃってるから! しかし、ゆき、この子、いい子だなあ。友達の前期試験の結果を見て、どこが得意か、どこが苦手か、全部分析した上で、きっちり課題を与えてくれる。かっこいい。いい友達。というか、ちょっと鬼軍曹であります。サー。いちごちゃん、英語ぺらぺらなんだ。すごいな。ネトゲやってるんだ! 意外! そうか、アバターがいるから、オマールなしでも平気なんだ! そして化学に対するコメント、美しい……。いや、美しいのは、いちごちゃん、君だから! ふせ目、長いまつ毛、素晴しいですよ。そしてあの放課後、皆で勉強してるその情景。ああいいですね。とてもいいですね。けど、その雰囲気をぶちこわすはつのちゃん。うん、彼女もいい。飴で落ち着いちゃうんだ。うん、楽しそうです。いいなあ、青春。

  • 『まんがホーム』第29巻第4号(2015年4月号)

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