2015年3月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2015年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2015年5月号、発売されました。表紙は『ようこそ幻界集落へ!』。神山村の皆、4人が揃ってお出迎えといった雰囲気。トマトの収穫なんでしょうか。ミモザがトマトの箱を持って飛んでて、イツキがそのトマト、食べてるんですね。イツキの頬をつついてるシア、その笑顔がいい感じ。4人、それぞれに魅力感じさせる雰囲気かもしだしていますよ。そして『がっこうぐらし!』、アニメの告知ですね。『手と手を合わせて』、新連載告知のカットもございます。

『手と手を合わせて』、新連載です。とある島にある幸せの国。クランベリー・ホテルにて、幸せを探すお話、とのこと、最初にアナウンスされるんですね。ホテルにて働いてる女の子たち。主人公のさちは、半年前にこの国にやってきて、それからこのホテルで働くようになったみたいですね。なし崩し的に。オーナーは、金髪?、ちょっとクール系の女の子。ちょっとマイペースで、朝からおやつタイム。そしてさち宛てのお客様アンケート、ええと、クレームを読み上げてくれるんですね。いろいろと至らないさち。傷ついた心を、同僚の雪葉で癒して、この雪葉という人、自分の仕事にしあわせを感じている。対し、しあわせがわからないというさち。その気持ちの差が、仕事に対する態度の違い、ひいては質の違いに直結していた、そう感じさせるんですね。雪葉のしあわせがそうだったように、オーナーにとってもしあわせはささやかで、ちょっとしたもの。でも、それに大きな満足を覚えていて、そしてさちも身近なしあわせ、その可能性に気付かされるんですね。この漫画はこれからだけれど、すなわちこれは、ホテルのお客さんのしあわせが描かれるのか、あるいはそうしたいろいろを通したさちのしあわせが描かれるのか。それは次回を待たねばわからないところでしょうけれど、ささやかに語られるもの、けれどそれが決して小さくはないという、そうした予感はよい感触でありました。

『ようこそ幻界集落へ!』、神山村を訪れたふみと環。けれどふみがはぐれてしまって、まわりは森、もう夜になろうという時間、はやく見付けないとと朱音、焦りを見せるんですね。こちらにはミモザがいる。空から探せるのだけど、そうすると彼女らの正体がばれてしまう。どうしたらよいのだろう……。腹をくくるんですね。環にすべてを打ち明ける。そして、ミモザはじめ皆が、自身の能力を使ってふみを助けだすんですね。大切なことはなんなのか、それを考えての決断。大切なこと、それはふみが無事であることか、そう思ったのだけど、いや、違ったんですね。普通じゃないこの村の本当のこと、それをちゃんと打ち明けること。受け入れてくれるだろうという信頼をもって、まずは本当のことを伝えること。ふみ、茜に、まず心を開こう、それが大切なことだったんですね。ええ、この漫画、物語はいよいよここから始まろうというんですね。そうした実感を与えてくれる歓迎の様子に、ええ、まさしくこれからの神山村を、その躍進を、期待したく思ってしまうんですね。

『バミれ、みどりちゃん!』。のっけから、カニだのロバだの、いったいどういうことなのだろう? 謎に思っていたら、なるほど、一年生たちに課題が出てたんですね。新入生発表会。一年生だけで劇を演ずることになったんですね。与えられた台本は、『さるかに合戦』と『ブレーメンの音楽隊』。ああ、なるほどカニかロバか、それが問題だ。違う話と取り違えてる翠がおかしい。しかし、昴に丸投げするかのような状況。いやいや、そいつはいけないよ、そう思っていたら、ええと、アミダクジで演目決めちゃうんだ。そして演劇のビデオを見て、皆の気持ちが盛り上がったところで晩ご飯。おお、昴、作ってくれるんだ。これがおかしかったんですよ。『さるかに合戦』の配役やらもろもろを話し合っているのを聞いて、カニカマ、おにぎり、柿と、どんどんメニューが決まっていく。栗の蜂のと決まったところで、待って、ちょっと待って! 牛フンだよ、この話、牛フンが出てくるんだけど、どうするの!? ああ、よかった、牛フンは夕食に影響しませんでした。面倒見のいい昴と、甘えちゃう翠、郁衣。香春は即興でお父さん役とか、このチームワーク、いい雰囲気じゃないですか。そして夕食、ハチミツがえらい影響してました! ほんと、このトラブル、この混線、なんとも予想外の展開で、おかしかったです。

『ちかごろの女子寮』、ゲストです。あ、四コマなんですね。ヒロインの名前、栗かのこ。他には大納言あずきに砂糖ざらめ、和三盆きび、プロシュット・コット、そして先生、うるち米。お菓子、といいますか、その材料ですよね、それが名前になってる女の子たちが、女子寮から学校から、ちょっとした恋愛感情やりとりしながらコミュニケーション、といった雰囲気の漫画なのであります。しかしこの雰囲気、ちょっと意外といいますか、一般に『きらら』系四コマ誌に見る四コマ漫画というよりもですね、一般の漫画誌、それらに載っている四コマ、そういった印象を強く与える漫画でありました。ちんまりとしたキャラクターは可愛くて、ゆるくふわふわとした当たりが、パンチラなどもろもろ、そうした描写もやわらげて、ほのぼの可愛いコメディとして、コマ割り漫画の中、いいポジションを占めていたと思います。

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