2015年3月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2015年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2015年5月号、発売されました。表紙は『Aチャンネル』。るんちゃんとトオルなんですけれど、なんだろう、すごく雰囲気のある表紙で、るんちゃん、花輪を作ってトオルにかぶせている、それだけのことが、なんでこんなに色気のあるイラストになるんだろう。ふたりの表情。るんちゃん、余裕ですね。対してトオルは、なにか気になった? こちらを振り返って、ふたりともに同じものを見ている。そう感じられるところがなにかこちらに働きかけるようで、ええ、ちょっとミステリアスでもある。いい表紙ですよ。

Aチャンネル』はナギちゃん、ファッションショーですよ。いや、もう、なんて可愛いんだろう、この子。服がないのが悩み。お金がないのも悩み。そんな悩みを解決するの、友達みなから服を貸してもらってね、それでいろいろ試してみようっていうんです。しかし、ナギ可愛い。お兄ちゃんの服借りてるんだ。それでお兄ちゃんとお出かけするんだ。それで髪をくるくるしちゃうんだ。ほんと、この子、どんだけお兄ちゃん子なんだろう。さて、ここからは面白いナギです。畳み方、それで気後れしてしまって、そのつっこみがショップ店員かよ。そして、ユー子のトップスを警戒していたら、まさかのパンツで失敗。あの、スキニーパンツっていうの? あれ、すごいよね。実はちょっと苦手です。いや、自分は履きませんよ。そしてナギ、完成。うわー、めちゃくちゃ可愛いじゃないの。お父ちゃん、泣いちゃうんじゃない? しかしほんと、ナギをさかなにファッションチェック。実に面白かったです。

きんいろモザイク』はバレンタイデーの話題。穂乃花がチョコレートづくりの本を読んでいる。それでカレンが盛り上がっちゃって、対照的に綾がショック受けてる。友チョコだっていうんですね。それで皆で交換しあおう。しかし今回は、綾、目をハートにしたりして、あのやる気、すさまじい。やっぱり陽子がからむからかい? 世界一のチョコを作ってあげるわ、売り言葉ですね、それで後には退けなくなって、久世橋先生に頼るんです。あの先生捕獲の情景、めちゃくちゃ面白く、それからの、職場恋愛……! 不純異性交遊ですか!? の応酬も面白かったです。家庭科室でのチョコレート教室。綾、穂乃花、アリスはとにかく真面目で、それが先生さみしいみたい。カレンが癒しになってますよ。そして完成したチョコレート。アリスの忍へのメッセージ。長生きしてねがいかします。さすがの忍も微妙だったみたいです。そして揺れる綾の気持ち。ああ、陽子、いいじゃん。そして久世橋先生の気合い。あれも見事に光っていました。

『まちカドまぞく』、これ、いい話だったなあ。冒頭、トビラの写真、そして小さなカメラ。これがどういう意味を持ってるのか、それがエピソードを通して明かされる。前回のですよ、バイトで入手したお金、それを桃に返そうとするんですね。そうしたら、桃、えらく消極的。ああ、貸し借りがなくなったら戦わなくてはいけなくなるから? シャミ子のバイト代をまきあげるのを気にしている、そんな風でもあるけど、でもなにか桃にも複雑な思い、ありそうなんですよね。今回わかったこと、桃の家族、それがなにか魔法少女に関わってのことなのかまではまだわからないけれど、いろいろ抱えていそうな子です。だからこそ、シャミ子のこと、親身に思ってくれているんだろうか。思うところ、たくさんでしたよ。そしてシャミ子の妹、良子。シャミ子が、バイト代の残りで妹になにか買ってあげるっていう。ほんと、いい子だよなあ。そして桃ですよ、ついてきたんはいいんだけど、親友って紹介されちゃって、そしたらちょっと照れちゃって、ほんと、いいふたりですよ。妹ね、気を使っちゃってるんですけど、ほんとはカメラが欲しかったんですってよ。トイカメラ。二千円くらいのカメラ。シャミ子、買ってあげるんだけど、そうしたら妹、感激して泣いちゃって、ほんと、嬉しそうにしてる良子見てると、シャミ子の周囲の人間、皆がしあわせになって欲しいなあ、そんなこと思わされたのですよ。そしてここで扉絵に繋がる。ああ、これが一枚目の写真。ほんと、いい写真になりました。そして良子と桃も仲良くなりそうで、って、これ、シャミ子、もっと戦いにくくなったりしない? でも、ほんと、いい子たちだなあ。

『るいたま』、ゲストです。ソフトボール部のマネージャーをやってる香澄るい、この子がヒロインみたいですよ。遅れたからと急いでいったら、なんと部員は他にひとりだけ。須々木ともちゃん。この子が唯一のプレイヤー。なんだ、ふたりしかいなんだったら、マネージャー、いらないじゃん。ふたりでやったらいいのに、そう思ったら、あー、るいは絶望的に駄目なのね。走攻守、駄目っぽい。顧問の東先生、この人はどうにもやる気がないようで、でも自分にはこの人のこの姿勢を批判することはできません。るいの友達、百合園らんか。幼なじみなんですが、なるほど、るいのことが好きなんですね。るいのことよくわかっていて、いろいろ手助けしてくれたりして、けれどるいの周囲にライバルが出現しそうになったら警戒をあらわにする。また、感極まると吐血するようで、見た目エレガント、普通のキャラクターに見えてそうじゃないっていうの、ちょっと気にいってますよ。そしてソフトボール部にひとり増えて、御城はとこさん。美少女、けれどかなりの人見知りで、この人、部に入るというのはいいんだけど、なるほど、マネージャーが希望……。いやもう、先行き不安としかいいようのないソフトボール部。というか、部の存続がすでに絶望視、であります。

『BACK♪STAGE』、ゲストです。バックステージとタイトルにあるように、アイドルのバックステージでの情景が描かれる、そんな漫画です。アイドルグループ、キルシュフィーア。そのリーダーの吾妻美波は、キュート担当だというのに、楽屋では、座る時にどっこいしょ、おやつはスルメという、実にしぶい、というか、おっさんみたいな女の子。こんな具合で、アイドルとして皆に見せている顔と、バックステージで見せる素顔、それが全然違う女の子たちなんですね。クール担当の三色順。かっこよさで売ってるこの人、実際は女の子好き、セクハラ上等の変態だっていうんですね。って、その顔はいかん。ちょっとひく。セクシー担当、嶺上蓮花はというと、とにかくネガティブ一辺倒で、いや、この人もあかん。表情が実にやばいです。ミステリアス担当の白中葵、この子はわかりやすかった。口数少なく神秘的というこの子、実際にはアニメオタクだというんです。そうか、BDレコーダー壊れちゃったか。これは一大事ですよ。美波がスタッフの人に見せる表情、その切り替えのはやさは見事で、うん、さすがはリーダーだと思う。順の蓮花へのセクハラも見事に妨害。蓮花のネガティブにも気を配る。そして蓮花の気持ちを無理矢理にも持ち上げる。ええ、なんだかんだとファン優先。そうした意識の見える美波は立派なアイドルだと思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第11巻第5号(2015年5月号)

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