『まんがタイムスペシャル』2015年5月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコが朝の支度、歯磨きしながら髪を纏める、その手付き、ほのかに色気感じさせまして、あの吸い込まれそうな目、首にかけられたネクタイ、制服はシャツのラフな着込なし、そうしたところにもこの子の飾らない魅力が溢れています。そして『ローカル女子の遠吠え』、リン子も朝の支度、髪をまとめていて、なんだろう、この人、こんなに色っぽくてよいのか? 『なり×ゆきリビング』、篠峰さんの髪をいじる佐藤さん、このふたり、なんだかちょっと幼なさ感じさせる雰囲気なんかも素敵です。
『だけど温田さんはひとりでデキない』、めちゃくちゃ面白いな! 演劇を觀にいった富崎。そうしたら、その舞台にですよ、なぜか温田さんがいるっていうんです。富崎が数日前から楽しみにしていたこと、温田さんも知っていて、職場でチラシを見られた。興味持たれて、けれど一旦は同行したいという温田さんを退けたものの、温田さんは温田さんで別個に会場に向かっていて、しかし慣れない演劇です、間違って楽屋にいってしまい、そうしたら代役の役者と勘違いされて、舞台に押し出されてしまったんですね。その顛末、ナンセンスで、しかし観客席に富崎を見付けて喜びのあまり手を振って呼び掛ける、その天真爛漫な仕草が大受けっていうね。もう、このハプニングが最高で、しかも謎の役者となってしまった。そのなりゆき、最高でした。
『光れ!メシスタント』、素晴しいですよ。今日、一日だけやってくる新人さん。外内ヒナト16歳、新人漫画家なんですね。新人大賞受賞者。ネットで活動してたところをスカウトされた。そうした彼にとってこの職場は驚きの連続で、まずもって原稿がアナログ。フルデジタルでやってきたヒナトにとっては、ベタもトーンも驚きの技術でもって仕上げられていて、基本素直で生意気でもあるこの子が、その素直さゆえに大いに感動するっていう、その姿、ちょっとよかったですよ。そして先生のアナログ原稿に対する愛着。ああ、これも素敵だと思う。ちょっと変態っぽい? けれどそうした姿もものすごく可愛くて、素敵、素敵、超素敵でした。けどその先生が、すぐさま檜山の言葉の前にへこまされて、なるほど、ここで遠野のご飯の出番なんですね。キッシュを作ります。ヒナトも手伝ってくれて、ああ、いい感じ。すっかり懐いちゃってるじゃん。そしてこのスタジオで自分に足りないものに気付く、ヒナトのその表情、実にいい。先生も、いい先輩として立派、素敵でした。
『なり×ゆきリビング』、これも面白いよ。DIYをやってみたい、そんなこといってる篠峰なんですが、住んでるのは賃貸だからちょっと無理、そう思ってたら、お隣さん、木村さんがDo It Yourself!!! ですよ。って、なんだろうこの篠峰のノリ。木村さんもいってるけど、お隣さん変わってるもんなー。けど、それが可愛いと思うんですよ。DIYしたい篠峰の気持ちが見事に受け止められて、もうすごいやる気。あのキラキラの表情とか最高だったと思う。そしてそのやる気を引っ越しダンボールの片付けにうながして、ああ、そうでした、酔ったいきおいで同居を決めて、その翌日にはきちゃってたんでした。なのでダンボールの中身が結構なカオスで、なるほど、これが酔っ払いの仕事か。あの猫の侵入が面白かったですよ。ああ、なんか入ってきて寝ちゃってる、そう思ってたら、それが最後のあの落ちに繋がるんでしょう? ふたりのあの顔! 猫のあの顔! もうめちゃくちゃ面白かった。ほんと、片付けながらのふたりの会話も素敵。あの、コンピュータのダンボール、あれを残してた話も、ああ、わかるわかる、でした。今は箱がなくても大丈夫だけど、昔は残しとかないと駄目だったんですよね。だから、うちにもいくつか残ってますよ。
『いごどころ』、おお、囲碁漫画でありますよ。プロ棋士を目指す石黒青年。試験に落ちてしまいましてね、落ち込んでいたところを、受付のおじさんに誘われて、おじさんのお店にいくんですね。碁会所、天本囲碁センター。結構はやってるみたいで、そこで会ったのがおじさんの娘さん、真白なんですね。なるほど、石黒に真白、白と黒というわけですね。石黒、彼、大学生なんですね。碁会所の常連さん全員と打って、ぐったり。このお客さんたちも7時になったら皆帰宅して、お店もがらんとする。まだ時間もあるから一局打たないか、石黒の誘いをものすごい勢いで断る真白がおかしくて、なるほど、この子は囲碁は打てないのか。しかし、ここで石黒の経験したこと。勝っても負けても楽しそうに打ってるお客さんの姿を見て思うところがあったみたいなんですね。さて、おじさん、1ヶ月ほど留守をすることに。店長代理は真白。なるほど、真白、石黒の二人三脚がはじまりそうですよ。
『ふんわか×あぶのーまる』、なんと、女装メイドものというのが登場ですよ。ええと、ゲストです。雀田凛弥。男ながらにメイドをしていて、メイド服着用で給与UPなる怪しげな家政夫募集に応じてこの様なんですね。雇い主は幼女、って、13歳は幼女じゃないよ! 龍王寺みねね。女装男子が好きという困ったお嬢さんなんですが、首輪つけたり、リードつけたり、いろいろあかん人っぽいです。凛弥は大学生なんですね。お嬢様を駅までお送りして、その足で学校にいく。だから途中駅のトイレでメイドの御仕着せから普段着に着替えるんですね。その着替える前の姿を友人に見られてしまって、一目惚れされてしまって、けど双方気付いていない。これ今後発展するんでしょうか。凛弥はミステリー作家志望なんですね。だから豪邸での住み込みバイト、願ったり叶ったりで、なるほど給与だけではなかったわけです。みねねサイドはといいますと、みねねのこと大好きなさくら子なる女の子。男の人って私きらい、女の子が好きなんですね。みねねも同じ志向だと勘違いしていて、それで凛弥のことをライバルと誤解してるっぽいですよ。この奇妙な人間関係。読むほどに不思議と面白み増していきますよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第24巻第5号(2015年5月号)
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