昨日の続きです。
『まんがタイムきらら』2025年7月号、『運命のヤマダダダダダダダダダダ』
丸秘恋愛研究部なる謎の部に関わりを持った千鶴。部長に今のお相手、山田さんのこと相談してみれば、それは恋だと、惚れているとお墨付きをもらえましてね、最初はホントかな? 自分の気持ちも大切にしたいな。それからシチェーションも。いろいろ考えてた千鶴が、部長にたきつけられてどんどんその気になっていくの、ああ素直なお嬢さんですよね。
ついに迎えた体育祭。決して運動が得意なわけじゃない千鶴だけど、その不足を山田が補ってくれて、千鶴の恋心や、ついに限界にまで達してしまうというのだから大変です。こうなったら、恋愛部部長の仕込み、借り物競争の好きな人というお題が告白を導くだけだ! と、この局面で失恋してしまうのが我らが千鶴。
いやもう、千鶴の確信はなんだったの? 部長のお墨付きもなんだったの?
ほんと、頼りにならないアドバイザーですわ! これまでの盛り上がり、どうしたらよろしいの? いや読者的には予想通りといえるんですけど、千鶴ったらやさぐれて、人の領域超えてしまいましたよ? これを最後に恋愛部部長はお役御免になるのか。そのあたり、ちょいと気になるところ。いやもう、あそこまで頼りにならないってのは、ですよね。
『海のみちるごはん』
落ち込んだアンジュが、客が切れない夕凪亭を偵察しにやってきました。だんだんお客が減ってきた! というのですが、正々堂々、お客としてやってきて、大切にしているのはフェアネス。正面から真摯に向きあうというその姿勢。ありのまま包み隠さぬ発言も、この人のポリシー感じさせてくれて、いやあ憎めない人ですね。なんともかわいい人です。
店を観察してみて、この店にあって自分の店にはないもの、それがわからないアンジュです。疑問を素直にみちるに訊ねてみても、足りないものはないんじゃないでしょうか。ただ違うとしたら、こずえとアンジュのお客への向きあい方。目の前のひとりひとりを見て、その人のために動いているのがこずえなら、設定した客層に向けて行動していたアンジュ。そのスタイルの違いが、アンジュにまた新たなチャレンジをしようという気持ちをおこさせるのですね。
そしてこずえは、落ち込んだ人を落ち込んだまま帰らせないと、アンジュをもひとりのお客としてもてなして、ああここにアンジュ、よりいっそうのがんばりを誓うのです。
これはライバルに塩を送る結果となったのでは? でも、損得で動かないのがこずえのよさだと思う。こうして一緒にこの海を盛り上げる仲間になれた。そんな瞬間が描かれたのだと思ったのでした。
『星屑テレパス』
愛さん、何者なのか。
ユウが警戒? 宇宙人であることを秘密にする相手、新入生の愛。その子の登校の模様見るに、お母さんは普通の人。でも、なにか心配している。なにか秘密があるのでしょうか。
その秘密が語られました。今年の全国大会、愛に期待がかかる。そうしたやりとりの後、話があると呼び出された海果。愛から、自分の不思議な感覚のこと。物が歪んで見えたり、音がひずんだり。自分の存在があやふやになる? 糸の切れた凧になったような感覚になるというのですが、ロケット研究部にその糸を繋ぎとめるなにかを見つけられるのではないかと感じている。
皆に迷惑をかけるのでは、皆に受け入れられるだろうかと不安を感じるのでしょうか。そんな愛に、一緒にがんばろう。自分はもちろん、他の皆もきっと力になってくれると、はげます海果、すばらしいなあ! 感動的と思わされて、そして愛のスマートフォンに貼りつけられていたぷちミルキーウェイのリング。それがぐっと海果との距離を近づけて、めでたしめでたしだ!
そう思ったんだけど、愛が見るスマートフォン、渦を巻くように消えていくぷちミルキーウェイの宇宙人!? これどういうこと? これが愛のいっていた物が歪んで見える現象? あるいはもしや愛が海果の気持ちを引くためになにか作為を? いやそれとももっと違う意図なりがある? 一瞬、愛が海果に話したこともどこまで信じていいのかわからなくなって、でもこの子が嘘をついているとも思えない。
いやもう、謎また謎なんですね。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第7号(2025年7月号)
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