『まんがタイムきららMAX』2025年8月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。いや、『Regene Play Rabbits』といったほうがいいのですか? 梅雨の晴れ間。荒廃した街のなか、破れ傘をたたむチノの見せるほっとさせるような笑顔が印象的な表紙です。その向こうに、おすましシャロの姿があって、さらに向こうには元気いっぱいのマヤがてるてる坊主を手にしています。念願の晴れ。こちらの世界も梅雨ですが、いつか気持ちよく晴れ渡る、そんな日がくるの、待ち遠しいですね。
今月は新規ゲストが2本です。
『桃色カンパネラ』
フラスタ教の敬虔な信徒である天浦あろえは、将来シスターになることを夢見る優等生。しかしてその実態は、桃色な妄想に脳内を支配されているのであった。
そんな彼女の大失敗。サキュバスである友人の堂咲ユキハの能力、催淫によって引き出された自身の性的妄想に頭を芯まで焼かれてしまい、催淫を解除されるも脳内どピンクのままお昼のお祈り放送に着手。雑念をはらおうとするその考えが、余計に雑念にあろえを近づかせてしまったか! あらぬことを口走ってしまった。
全校放送にて響き渡る桃色文言。当然そのまま捨て置かれるわけもなく、これを引き起こしたきっかけのひとつであるユキハ、そして同じく友人の水ノみこと一緒に、更生室と呼称される修道院送りになってしまうのでした!
というんですが、ユキハとみこ、ふたりの罪はあろえの此度の問題がらみではなく、もともとの不品行が原因か! ともあれこれから始まる更生の旅。この子たちの反省、いかなるものになりますか。いや、なんか反省しない気がするんですよね。
『しすたーずいんろー』
名家、三条家の長女、苺乃に義姉ができました! 兄の許婚。おっとりとして落ちついたその女性は、なんと自分よりふたつ下の高校一年生。いきなりできた年下の義姉に戸惑う苺乃だけれど、なんとか外面で乗り切ろう。
その意気込みも、まるで片づけのゆきとどかない自室でのぐーたら生活を義姉のシヅに目撃され、年上の威厳ごと吹き飛んでしまってさあ大変。しかも猫を被っていたことを見抜かれた苺乃。義妹は堅苦しい人物ではなかったからと侮られたか、シヅも素の性格を出してきて……、というのですが、シヅ、猫被りをやめても結構ちゃんとした人、さらにはかなりのいい子ですよね?
堅苦しい名家での、猫被りをやめたふたりの素のやりとり。本音と本音がぶつかって! といいたいけれど、わりとふたりとも素直ないい子だから、ケンカになるよりも相手のこと好きになるほうがはやそう! そんな女の子ふたりの関係。しょせん政略結婚というシヅの脳裏に浮かぶ憧れの君。それが苺乃の兄なのか、あるいは幼ない日の苺乃なのかで話が変わる。
ああ、兄よりも義妹に恋する乙女になったりするとでもいうのですか!?
『SAN値直葬!闇バイト』
輝くトラペゾヘドロン、ろくな客がこない! こないだきたのは強盗でした。防犯意識を高めるスタッフたち。というのはいいとして、正規の客もとんでもない! 牛頭人身の怪物の来店に強盗だと捕縛を試みれば、VIP扱い!? のお客様だし。でも、このミノタウロス。お客なのはいいとして、好物の少年少女を御所望!? あかん、あかんすぎる! この店ではどうか知らんが、人類としてはあかりの対処が正解だったよ。
続くお客はゾンビの集団。なにかと思えば、スパをご要望? 相手の出方を待つよりも、初見で捕縛、魔法で撃退に動くあかりにこよもいけないと思うのですが、やっぱり客層が悪すぎるよ。このあたり、バイトに任せるんじゃなく、店長自身が判断しないと、店にとっても人類にとっても、リスクが高すぎるってもんです。
冒頭で、強盗被害を警察に通報したらと進言したあかりを、即否定した店長。警察に探られたくないというのだけど、警察もこの店のもろもろに関わるの困るよなあ。そもそも力になれると思えない。とかゆうてたら、なんと巡回中の警察が! なごみにかれんが対処するも、ふたりの様子に不審なものを感じた警察。うん、ちゃんとしてる。その判断、正しい! ふたりからいろいろ聞き出そうとしたところを、アメンパイン店長の魔法により昏倒。
いやもう、およそまともな店ではありません。と、同時に、この店に馴染んでしまってるあかりたちも、やはりまともではないんでしょうね。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第8号(2025年8月号)
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