『まんがタイムきららキャラット』2025年8月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。7月5日からテレビアニメが放送開始! というのを受けて、テレビ画面から飛び出してくる優やら亜鳥やら! というか、この子たちにはテレビの中は狭すぎる! もっと広いフィールドを! という感じなんでしょうが、出口になってるテレビ画面で渋滞おこしてるじゃありませんか! テレビから出てくる定番和ホラーがありますけれど、出てくるのがこの子たちなら、むしろウェルカム。日常が一気に楽しくなりそうです。
今月は新規ゲストが4本です。
『かれーちゃんとしちゅーちゃん』
人の姿をとったカレーとシチュー。カレーは皆から大人気。けれどシチューは? というんだけど、シチューも相当人気では?
かれーがですね、自分のこと見てくれないしちゅーが気になってしかたないんです。なので食堂に呼び出して、一緒に昼食をとろうとする。かれーが注文するのは、もちろんカレー。ごはんとパンとうどんがついてくる。たしかに、どれもカレーの定番つけあわせ(?)ですよね。対ししちゅーは、シチューメインでライス、コロッケ、ポテトを選んで、いやいや、かれーさん、お米との相性無視されすぎじゃ? といいますけれど、青森ではご飯にシチューかけて食べるんですよ!
このふたりの関係。しちゅーは本当にかれーに興味がないのかといえばそうではないというところ。むしろ自分のこと気にしてもらいたくて、かれーから一歩ひいている。なんともいじらしい、そんな思いを隠しているんですね。
『幽生らいふ』
アパートの部屋についた地縛霊。ずっと空き室、のびのびひとり暮らしだったのだけど、霊をも怖れぬ入居者があらわれて、居心地悪くなってしまった。ここは快適ライフを取り戻すべく、入居者を追い出そう! と思ったら、その入居者はストーカーつき! 留守中にあやしい女が不法侵入してきて、しかもこちらは霊が見えるのか。
ここでまさかのライバル宣言。私の由良と同棲している幽霊が許せない! 成仏するか、あるいは幽霊と共謀して由良をこの部屋から退居させるか。およそこのストーカーも普通じゃないな! で、幽霊が地味な嫌がらせ続けるんだけど、由良さん、どんだけポジティブなのか! まるで動じないどころか、血文字のメッセージからスキのふた文字ピックアップしちゃったよ!
これは勝てん。この幽霊では勝てる見込み、どうもなさそうです。
『ソノダ×イナノ』
まるで効かない催眠術を稲野にかける園田。まったく効かないというのは、稲野の側に耐性があるためなのだそうだけど、実際その催眠術はどれほどのものなのか? 両親のいない園田は、大学の進学を夢見て、催眠術で一攫千金を狙っている。それで試しに学内で催眠術かけまくってみれば、皆から小銭を次々せしめることができて、おお、口だけじゃなかったんだ。本当に、稲野以外には通用するんだ。
でも、この狼藉がバレて、停学をくらってしまいました。
園田の停学、学校を休みたい園田が自身で仕組んだというのですよ。でも園田がいないと物足りないと、稲野からいってもらえた園田。ずっとほしかった友達を、はからずもこうして得ることができた園田です。連絡先の交換も果たして、ああ、ようやく園田の学校生活、楽しいものになりそうですね。
と、そうなれば早々に停学を解くよう、催眠術かけに職員室にいかないといけませんね。
『お花の妖精さん』
ヴィジュアルがアレだな! 花壇に生えたおじさん。というか、これ生首だよな。落ち武者が晒し首にされてるようにしか見えん。でもちゃんと生きてる。会話もできる。花壇を管理しているシオンに、自分はお花の妖精だと自己紹介する生首。あまりに素敵な花壇だったからつい生えたといってくれたのだけど、それにしても景観を損ねる。
花壇を褒められてちょこっと上機嫌になったりもしたけれど、おじさんの生首に対しては、基本否定的なスタンスを崩さないシオンなのです。
鎌で草を刈りながら、おじさんの生首を見るシオン。すごい物騒な絵面。花壇に水をまくシオンに、おじさんにもかけてくれと頼む生首。そこからの見場が悪い! すごく悪い! いやもう、やっぱり刈ったほうがいいんじゃないか? って思うぐらいでした。
でもなんだかんだとシオンのがんばりを肯定してくれる生首です。これ、いずれは仲良くなったりするのかな? 実際、この短編の終盤には、普通に言葉をかわす仲になっていましたよね。でも、おじさん、お花の妖精というのなら、まわりに花を咲き誇らせるとか、そうしたことはできませんの? 今のままだと、ただ晒されたか、あるいは首から下を埋められたか、そんな風にしか見えませんよ?
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第8号(2025年8月号)
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