昨日の続きです。
『まんがタイムきららフォワード』2025年8月号、『球詠』
悪夢のような悪い流れに苦しんでいた新越谷に、思いがけない転機が? ポコンと出塁してしまった稜。まずは一塁。打線や続くか? と思われたここから意地で状況を変化させていく稜が頼もしい。大きなリードに続く小さなリードで投手を欺いてからの二塁盗塁! さらに三塁にまで進んでみせて、ああ後は条件さえ整ったら1点だ!
理想はホームランないしはヒットですよね。ここで白菊のバッティングが火を吹くか!? と思わせて、まさかのデッドボール。で、投手に揺さ振りをかけるため、痛いフリするのか! あの大げさな痛いフリ、めちゃくちゃかわいいな。なんだろう、こんなシーンなのについつい笑ってしまいましたよ。
今回は、本当にチームの力というものを見せつけられました。ここからの流れ。外野へのフライを犠打としての1点、そして二塁への走塁。さらにここで息吹から主将へのメッセージが!
自然体のようでいてどこか力みのある三年生たち。なかでも変化してきた岡田主将に、かつて得意としていた流し方向への打撃、チームバッティングを思い出させる一打を贈る。ただ点に繋げるだけではない、この試合のみならずなおその先に向けて放たれた一打が、二塁への出塁を果たしていた京子にホームを踏ませる。さらにホームへ向かうよう指示した美咲の判断。目立たない役回りとこぼす美咲だけど、ちゃんと見ている仲間がいる。
このまさにチームで戦う野球を見せつける今回。本当に静かに感動の押し寄せる、すばらしいものがありました。
『花唄メモワール』
令和から大正に舞い戻った梅が出会ったのは、桐喜にそっくりなお嬢さん。聞けば桐喜の姉だという。このたび結婚するにあたり、両家の食事会をここ花瀧屋で開きたいのだそうです。
その食事会では、桐喜の料理を口にしたい。その望みに応える女将と板長。一品作らせようと約束してくれたのです。
まさしく桐喜にとっての晴れ舞台。重責に緊張しているのか、桐喜さん。対し浮かれる和奏。和奏が実家に桐喜の様子を伝えてくれていたことも今回の躍進の一因である。桐喜から礼をいわれたものだから、さらに舞い上がっちゃって、毎日毎日大騒ぎするものだから、さすがに厨房出禁にされてしまいました。
そして同じく出禁になるのが梅。悩む桐喜にアドバイスをしようという梅に、勝手なことをしないでくれと釘を刺した桐喜。仲居という立場で、厨房で腕を振るえる梅という存在。様々な知識、経験を有する梅に嫉妬を覚えると。そして梅との決別を口にした桐喜。ああ、桐喜、ここまで思い詰めていたのですね。
この決断が、桐喜によい結果をもたらすのか。あるいは結果を生むまえに和解の機会などあるのか。どうなのかこうなのか。少なくとも、桐喜の頑なさ、これは解決されるべきものだと思う。しかしここに梅たちは関わることができない? なんとも厳しい状況に思えるのですね。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
今回は番外編! ということで、気楽なショート、四コマ仕立てが楽しい回です。
話題となるのが佐渡のお米。まさしくタイムリーな話題といえますね! しかも新米。格別においしいという新米に、いつも以上に語ってみせるロゼよ。どれほどのしあわせなのか。その表情からも、ただごとでないと伝えてきます。
佐渡は新潟の米どころなんですね。しかも地域によってそれぞれ個性があって、そうした違い、はたして自分にはわかるものなのだろうか!? ロゼならきっとわかるんだろうな。ぜひともロゼのレポートを聞いてみたいところです。
そして後半はロゼの着せ替えです。紗菜から魔法使いっぽくないとわれたロゼ。いわんところは、こちらの世界の魔法使いイメージと違うってことなのですが、なるほど、ロゼはほうきとかで飛ばんよな。むしろ剣を使ってる。そんなロゼに、こちらのイメージどおりの衣装を着てもらうっていうんです。
プレゼンテッド・バイ・麻衣。黒服、黒のとんがり帽子。いやもう実にかわいらしい。しかもこれで飛んでみようという。ほうきにまたがり、麻衣とふたりで遊覧飛行、というのですが、ここでは普段着ですね。
空から見渡す佐渡の情景。麻衣がよろこびましてね、いやもういいもんですねえ、とか思ってたら、予想どおり? 魔力切れ起こして墜落! 紗菜が同乗を遠慮した理由ですよ!
しかし麻衣は墜落体験が楽しかったというのです。すごいですね、麻衣。怖いものなしですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第8号(2025年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿