昨日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年8月号、『スポチャン!』
大会も後半戦。団体戦を前にして、結束を高めるべく皆に配られたスポチャン部の揃いのTシャツ。団体戦に出られなかったあかりが、皆のために作ってくれたのか! 同じシャツに身を包み、ああここに心はひとつ! といいたいけど、アメリア、なによそ見してるの? って、朝比奈さん、後ろ前ですやん!
初戦は四つ葉スポチャンクラブ。ももにとって、これが薪と戦うチャンス。危なげなく勝つレイに、相手の作戦で引き分けに持ち込まれたアメリア。自分が負けても代表選でレイが勝ってくれたら勝ち進められる。そうした思いを払拭し、自分が勝つと気持ちを固めるももですよ。
ほんと、強くなりましたね。スポチャンの選手としてだけではなく、人として成長した。あの、いつも尻込みしていたももはもうどこにもいないんですね。
相手の特性をうまく捉えたももの二段構えのカウンターが、薪の胴を捉える! こうした一瞬のかけひきに心すっかりとらわれました。
そしてこれは決勝戦、立心塾チーム戦でも見られ、チームの勝敗を分ける大将戦において、もも、一歩も退かない! 負けを喫したアメリアに、必ず勝つと約束したももの策。りんの鋭い突きを受け流しながら、同時に深く踏み込むりんの面に狙いを定めるもものカウンター!
ああ、本当に成長しましたね、もも。そんなももとりんの和解! ああ、りんさん、逃げちゃダメだ! もっと、もっと、深く堪能するんだ! からの、もものメダル返還。負けてメダルは納得いかないから、返却するというのです。
で、ここで尻込みするももが! ああ、やっぱりこうしたもももちょっとは見てみたい。返還とか、度胸いりますよね!
『エイティエイトを2でわって』
落ち着きをみせる美弦たち。テストも終わり、波乱の神音のコンサートも無事乗り越えた。ちょっと気を抜いているのですかね。テストの結果を直視しない奏。かと思えば、新たなことにチャレンジするゆずですよ。
合唱部の大島先生にお願いされて、ピアノ伴奏をやってみるというのですね。でも自分にできるだろうか。その疑問に、できると即答する美弦の心強さよ! さらには伴奏の心得を説いて聞かせて、と思ったら、これ、うるさすぎる伴奏でクビになった美弦に授けられた反省点だったんか! ほんと、美弦、期待を裏切らないですよ。
譜読みをがんばり、練習して、そして美弦の歌唱にあわせる。ゆず、いい練習していますね。といいたいが、どっせいどっせいはーどっこいになる美弦の音楽センスは大丈夫なのか? この子のこれからにちょっと心配がよぎりましたよ。
そして過ぎゆく一年を思うゆずと須寿菜。須寿菜の大島先生ラブも相当なものですな。この会話シーン。ゆずさん、ほんとすばらしいんですよ。相手の言葉を受け止めて肯定してくれる。いいところを引き出してくれる。素敵な人だなあと、心底思わされました。
そしてゆずの伴奏デビュー。みごとにやりきりましたね。卒業式もつつがなく終わり、残ったのは思い出でしょうか。ええ、いいシーンだったと思います。はーどっこい。
『てくてくっ!秘密リサーチ』
おもしろい展開してみせましたね! 冬を越したらもう3年生。受験のなんのと忙しくなる前に、なにかかたちに残るものを作りたい。ひぐれの言葉に皆で動きだす。
これまでの探訪記録を本にまとめようっていうんです。八幡宮で祈願して、そして縄文時代の遺跡をめぐる。最終回まできっちりてくてくっ!秘密リサーチをしてくれるところ、いやもうとてもよかったですよ。
そしてふたたび春の小川の歌碑に立ち寄り、そうここはひぐれとすかいの出会いの場。いわばすべてがはじまったこの場所で、ふたりの写真を撮るというのですが、これが表紙の写真となります!
って、それはKRコミックスの1巻ではありませんかっ!
なるほどそうなのか。私たちが手にして読んだあの単行本。ひぐれたちが、自分たちの活動をまとめた本ということになったのですね。いわばこの子たちの思い出の結晶が、わたしたち読者の手元に残った。そこに世界を超えたつながりを感じ、なんだろう、すごくうれしく思ったのでした。
今ではすっかり大所帯になったひぐれの街あるき仲間。この子たちのこれからにも思いを馳せる最終回。これからどんなところを巡り、どんなことを経験していくのか。感慨深いラストになりました。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第8号(2025年8月号)
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