先日の続きです。
『まんがタイムきららキャラット』2025年7月号、『mono』
愛車の車中泊スペースを完成させたスズ子。華子おすすめの車中泊スポットにやってきて、試運転兼動画収録兼原稿をしようとあいなったのですね。
華子たちは案内だけしてすぐ戻っちゃうんですね。ということは、なにかあってもスズ子は自力で解決しないといけない。一番問題になりやすいのはポタ電かな? 午前3時までは使えるはずと当たりをつけて、原稿を進めるスズ子。休憩して夜食をとって、ここまではスムーズにいったのだけど、思ったよりも電力の消費がはやい! 寒さが原因!? やっぱり実際に試してみないとわからんものなんですなあ。
たとえ電力に問題があっても、仕事を進めるスズ子は立派ですね。理由をつけて休みたがる人とは全然違う! 仕事が終わるとほぼ時を同じくしてポタ電も力尽きて、まずまずは無事目的を完遂。就寝とあいなったのでした。
車中泊だと体がバキバキ。あれだけスペースをしっかり作っても、やっぱりは休まらんものなんですなあ。そして早朝、夜明けの富士に心を洗われるスズ子。これはすごくいいんだけど、作風ゆえに問題が出ちゃうというの。ああ、なにもかもうまくいくわけじゃないんだなあ! そのうまくいかないポイントの意外性。実にこの漫画らしい落ちでした。
『ずんだもんTV』
動画がひとつ、視聴不可にされてしまったずんだもんTV。なにかまずいもの、映ってたっけ? 問題の動画はずんだもち作りの生配信回。なにかまずいもの、映ってたっけ!? 実にわからん状況ですが、運営からのDMを見るに、「能力の誇示」に抵触しているのだそう。
「能力の誇示」!? そんな規約があるんか! しかも東北家に調査が入るという。なんだっけ、ずんだもん、なにかやらかしてたっけ? みたいなこと思ってたら、なんと問題はずん子! 調査に訪れた中国うさぎがずん子の能力を確認して、異能力者と判断。しかし危険はなさそうだとおとがめなしになるんですね。
ああ、よかったよかった、と思ったら、ずんだもんが能力に言及。そのままだったら、動画も無事だったのに、なんかややこしいことになったじゃん!
見逃がされていたずんだもんの異能力。それが本物なら話が違う。ずんだもん、捕縛されて、このままだと幽閉!? 必死に抵抗するずんだもんに中国うさぎの能力が炸裂する! って、服を木っ端微塵にする能力!? 因幡の白兎的な能力!? ともあれ全裸に剥かれたずんだもう。ここからどう反撃するのか。いや、ずんだもんに羞恥心がなければ、特に戦力低下はしてないな。でもどうなのだろう。ずんだもんの活躍に期待です。
『このままモブじゃ終われない!』
すんごいいい話! コモナのもとでコスプレさせられているA子とB子。このふたりがアシスタントとして大活躍! というか、コモナが無理な仕事の入れかたして大ピンチ。もういろいろ構っちゃいられないと、コスプレ解除してアシスタント業再会させるのですね。
このふたり、無理やりコスプレさせられてるわけじゃないんですね。なかなか芽の出なかった漫画家コンビがアシスタントとしてコモナのもとにやってきた。最初はいろいろ野心なんかも隠していたのだけれど、コモナの才能の前に気持ちがくじけてしまった。そんなところに持ち掛けられたコスプレをネガティブな気持ちのまま引き受け、堕落するにまかせ居着いてしまったというのですね。
今回、アシスタントを買って出たものの戦力外のピコがですよ、ふたりの気持ちを救う。このくだりが本当にいい。互いの能力を買っているのに、自分のことは信じられない。そんな気持ちが作品を弱めてしまっているのでは? ピコのあの優しくそして力強いアドバイス。ほんと、輝いていた。この人、こうして誰かの相談受けて、問題解決していく仕事の方が漫画家よりも向いているのでは? というくらいにキラキラしていて、そしてふたたび漫画家を志そうとするA子、B子のその姿!
ああ、感動的!
もしこの漫画が、問題解決してなにかアイテム集めたりする系の漫画だったら、さぞかし素敵な宝物が得られたことでしょう! なんてこと思ったのですが、もちろんモブおわはそういう漫画じゃないから、なにもアイテムは得られないし、それどころかコモナの問題は解決してないし! ともう大変。
でもなんとかなったそうでひとまずは安心です。でもA子、B子がひとりだちしたりしたら、コモナどうしちゃうんでしょうね。本格的にピコをものにしないといけなくなりますか!?
- 『まんがタイムきららキャラット』第21巻第7号(2025年7月号)
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