『まんがタイムオリジナル』2025年7月号、発売されました。表紙は『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』。洗濯物畳んでいる椎奈がこちらを見ている構図。ということは、こちらに賢太がいるのですね。いつもの作務衣姿、仕事着ということはこれは自宅での情景。静かでにぎやかなふたり暮らし、その一端でありますね。他に『年下の酒先輩が可愛い』、『ラディカル・ホスピタル』のカットもございます。
『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』
一緒にお散歩から、お外でキスだなんてずいぶん踏み出した賢太さんです。やりすぎたと謝りながらも、椎奈も結構ご機嫌。ふたり一緒に進展して、ほのぼのラブラブな時間は続きます。
みたいな感じで、椎奈賢太のほのぼのしあわせ生活がこれからも描かれるものだと思ったんです。整体院の院長との会話からも、そうだと思ったんです。
ところがですよ、まさしく青天の霹靂とでもいうべきできごとが。整体のお客さんがやってこない。倒れてしまい、来院できないという。そして今後通うことはむずかしいのではないかと聞かされた賢太の反応。
ここまで重く受け止める。そこにこの人の人柄というのがうかがえるようで、しかしこのできごとが賢太にどんな影響をおよぼすのか。なかなかにシリアスな状況になっています。
『クールな氷上さんは迫りたい』
課長の妹ふたりと出会い、一緒にお酒を飲んだ氷上。上の妹、くるみ、いやさモンブラン先生がずいぶん飛ばしていますね。兄の恋人を前に、やたらテンションあげてるこの人。よっぽど兄の色恋沙汰がおもしろいのか、いやあるいはそれだけ兄のことが心配だったのか。いずれにせよ、氷上の存在を心からよろこぶ姉妹なのですね。
でも氷上からいろいろ聞かされて狼狽するふたりですよ。自作の感想聞かされて、兄の性的傾向に疑念を抱く妹たち。さらに、くるみの発した言葉、生きた人間というのが氷上に怖れを抱かせて、ああー、マゾだの死体愛好者だの、とんでもない誤解が発生してますよ!
でもね、ちゃんと兄の誤解、解けたようでよかったですね。くるみのいう、生きた人間っていうの、兄はちゃんと二次元趣味と理解したんですけど、氷上は間違いなく死体と思ってますよね? でも、課長、きっぱりそこは否定して、そしてその言葉が氷上との関係を繋いだ。ええ、とてもいい展開だったと思ったのですよ。
というところで、気になるところが一点。氷上にくるみが伝えたこと。それはなんだったのか。兄の秘密。それはなんなのか。私、すごく気になります!
『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』
ジュローがステラの母から頼まれたこと。それは冒険者として活動すること。偽の経歴ながらギルドに所属し、魔王討伐後の世界でこの国の冒険業を後押ししてほしい。冒険業が、国の発展に寄与するからこそなのですが、この申し出、ジュローにとっても望ましい。結構わくわくしているというのですね。
自宅から魔法で王都に移動し、ギルドに通う。これからはステラとの生活以外にも、こうした冒険生活が描かれることになるのですね。しかしだんだんレベルダウンしていくジュロー。どこまで下がるのか。冒険者生活でレベルの下支えはできるのか。そのあたりもまた気になるところでありますね。
さて、今回のこの施策。もしかしたらステラもなにかしらの職を得て、ギルドに登録したりなんぞするのかな? と思ったら、そういうことはありませんでした。でもって、まさかのにあ氏とベリコが再登場。しかもご近所さん!? ってことは今後のジュローの冒険に関わってきそうだな! はいいのだけど、そうなるとステラさんのご機嫌がななめに!
なかなかにあちらもこちらもうまくいく、なんてことはなさそうですね。
- 『まんがタイムオリジナル』第44巻第7号(2025年7月号)
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