2025年5月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年7月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年7月号、発売されました。表紙は『mono』。メインに春乃、左右に華子、スズ子という、このところの車中泊改造大作戦に従事している3人が登場です。着ている服が、黒、白、黒とモノトーンで整ってるのが印象的。そしてそれぞれの手に、あいさつしている自分の愛車のミニカーがいるという実にかわいい表紙にしあがっています。最前面には犬もいて、なんだか人懐っこそうないいお顔。なんだかほっとして、笑みも浮かぼうという愛らしさです。

今月は新規ゲストが2本です。

『ガールズ・スキャット・オーケストラ!』

新しいクラスで端から大失敗。いつだってそう。自己紹介さえまともにできやしない。言葉をうまくあやつれず、コミュニケーションも失敗。なんとかしないとと焦るも、出るのは脂汗ばかり。そしてついには戻してしまい、初日から早退となったこの子、猫塚夜市。

公園で自己嫌悪に沈んでいたこの子に話しかけたのが、同じ高校の先輩、犬塚万里でありました。あいかわらず、うまくコミュニケーションとれない夜市だけど、強引な万里の前に逃げることもかなわず、そしてついには自分の言葉を、気持ちを引き出されてしまうのですね。

万里の武器はギターでした。様々なジャンル、曲調で歌われる、そのノリについつい引っぱられて、自分自身を不安や自己嫌悪の底から引き上げた夜市ですよ。

この子には可能性がある。その一端を自分自身知らされることになった夜市。この子のこれから、万里とふたりの活動? その行方やいかに。ちょっとした旅立ちの一場面思わせる第1話でした。

『K而上のメモリー』

転校生の乙木ゆづる。なにか部活をしなければならないという校則を知らされたゆづるは、幽霊部員でも大丈夫そうという理由で写真部を選びます。しかし写真部はいわくつき。人の気配もなく、活動している形跡もない部室を訪ねてみたところ、OB、Kを名乗る謎のセーラー服少女と出会うのでした。

今の制服はブレザーなんですね。セーラー服の彼女は、卒業生を名乗り、昔を懐かしむためにかつての制服を着ているとかなんとか苦しい説明。いやね、読者にはまあわかりますよね。この子はおばけだって。まさしく本物の幽霊部員。幽霊部員が幽霊部員を迎えて、一緒に活動しようという構図なのですね。

Kの撮りたかった写真というのを見せてもらったゆづるです。ああ、デジカメなんですね。不思議な写真がいくつも記録されていて、なにかはわからないものの、そこになにをか感じたゆづるです。

そしてKがこの世のものでないと気づいたゆづる。ゆづるはKを受け入れて、ふたりで活動していくことに。かくしてゆづるは幽霊部員ならぬ写真部部長に!? 思わぬ展開。けれどこのふたりにとっては、楽しい日々のはじまりになりそうです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

千星を遠巻きに見守る冴。乃々花が色めき立つも、事実は乃々花の想像とは違っていた。なるほど、冴は素敵な女性になるべく千星を参考にしようとしていたのですね。その試みが乃々花をも焚きつけた!? 千星を観察する女生徒がひとり増えました! そこからさらにひとり、もうひとりと増えていう千星の追随者たち。千星の真似がちょっとしたブームになってしまうというのです。

ジェネリック千星さま大量発生の絵がもう面白いのに、照れちゃってる千星がもう本当にかわいくて、ほんと今回は千星と冴たち、かわいいおもしろいエピソードだなって思ってたら、やっぱりちゃんと麻雀に繋がるのですからさすがです。

千星と冴、ふたり入れ替わり麻雀の勃発です! 乃々花と純礼に内緒でふたり入れ替わってのオンライン対局。ふたりにバレないように、冴は千星に、千星は冴になりきるのですが、どれだけ相手の傾向を理解しているか、どれだけそれらしく振る舞えるのか。それをがんばることで、いつもの自分とは違うスタイルを体験するというの、ほんとにおもしろい。

でも、手のはやいポジティブ麻雀にいい影響受けてる冴とは違い、即降りネガティブな冴を演じて心底ネガティブに沈み込んじゃってる千星。かわいいんだけど、大変だな、これ!

入れ替わりは、乃々花の言葉を勘違いした冴が秘密をバラしちゃっておしまいになったのですが、そのときのアバターの表情がいつもと違って新鮮! いや、これ、実にいいですね。目的と手段を履き違えてるとか心の中でツッコミいれられてますけど、たまにはこういう試みもたのしい、おもしろい、かわいいで、素敵です。

0 件のコメント: