『まんがタイムきららフォワード』2024年4月号、昨日の続きです。
『しゅがー・みーつ・がーる!』
タピオカとはなんか懐かしい。一時期ブームになったりしてましたが、はじめて知った時にも、ブームの時にも、その後にも、飲みたい食べたいと思いながらあれやこれやで縁のなかったカンナが、ついにタピオカを体験するというのですよ。
もちろんいつもの委員長美都との食事交換。学校帰りにカンナはタピオカ、美都は台湾からあげ、それぞれの希望をかなえるべく、ちょっと遠出してみるというのです。
しかし今回はいつものようにがっつりではなく、というのもテイクアウトの食べ歩きだからですね。これも美都にとっては新鮮な経験で、ふたり一緒に連れだって歩きながらの時間を惜しむように、ちょっとずつからあげを食べる姿が愛らしい。
そしてそんな彼女にこれから先の展望を伝えたカンナの言葉。ええ、ただ食事交換だけでない、ふたりの時間が愛おしい、そんなふたりの気持ちがうかがえ、さらにはより一層に深まらんとするかのような描写。素敵だったんですね。
『スローループ』
従姉の結婚式に出席した小春たち。投げられたブーケはひよりがキャッチしまして、扉にはブーケを一緒に持つひよりと小春の素敵なツーショットが! いやもう、素敵な情景でありますよ。
そして翌日は釣りですよ。ふたりで川に繰り出してヤマメを狙うのですが、警戒心の強い魚です。一度でもしくじるともうフライには食いつかない。そんな手強い相手を求めて、釣り上がっていくふたりの前に広がる景観の素晴しさ! 釣りの魅力とともに、こうした景色の美しさもこの漫画の売りだなあと思わされずにはおられないのでした。
そしてついにはヤマメを釣り上げるにいたる小春です。アワセのタイミングをはかるのに、ひより独特のアドバイス、ピシッ! が功を奏しましたね。見事にアワセるその瞬間の小春が本当にかっこよくてですね、そしてひよりとともにキャッチにいたる、そのくだり、はらはらとさせて、ダイナミックで、本当にいい釣り情景でした。
で、この後にまさかのお父さんからのお叱り。釣りに夢中になりすぎて、帰りが遅くなりすぎちゃったんですね。で、とりなすお母さんにお父さんひがんじゃった! いやほんと、まさかの父実家に帰る発言からの、小春わくわくの表情。いやもう、なんだかんだいって楽しい家だなって思います。
『球詠』
小町、なんかよくなりましたね。味方になってくれた子が気持ちの支えになったか、ずいぶん落ち着いたように思える。また試合でも、希との対決をへて、またヨミのアドバイスもあって、望む勝負に伸び伸び全力かけて投げられるようになったからか、その表情も晴れ晴れとしてる。すごくいい感じ。ヨミから伝授された強直球も、この子にはあっているようで、というかあの伝授の場面、ふたりともえらい顔してるじゃないですか! ほんと、このコンビネーション、このシナジー。誰にとっても納得の好投でありました。
そして新越谷野球部は合宿に入ります。というところで、今回のテーマが見えてきましたね。馴染みつつある一年生と、部の輪に入り込めない一年生と、その差が見えてきてしまった。実力が評価されつつある。積極的に入り込んでいける。そんな子ばかりではない。ついていけない、先輩たちとの差を強く意識して、また距離も埋められていない。
その代表格が美咲なのでしょう。
ちょっとひねた態度をとる美咲を心配そうに見守る怜たち。これ、ちょっとした問題になりますかね。このままやめてしまうようなことないよう、なにかしらの対処がなされるのでしょうか。これからの数話、どうなるかハラハラですね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第18巻第4号(2024年4月号)
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