『まんがタイム』2024年3月号、昨日の続きです。
『瀬戸際女優!白石さん』
白石の大ピンチ! 助けを求めるメールを受信した爽太は、はたして白石のもとに駆けつけることができるのか!?
ここでまずは電話をかけるというの、おお爽太くん、機転が利くではないですか。しかも電話越しに高村の悪辣なたくらみを知ることとなり、これでひとつのアドバンテージを得るにいたった!? と思ったら、白石は自分の力で危機を脱して、しかもこのことは黙っているようにと釘を刺す。あくまでもドラマの仕事を大切にしたい。無事つとめあげたい、その一心でこのできごとをうやむやのうちに葬ろうというのですね。
なおも白石に手を出そうとする高村を、白石は白石でうまくいなして、こちらはもう大丈夫そう。となれば、問題は爽太でありますよ。白石大事な爽太に対し、その気持ちを知りつつも、恋人としてつきあうことはできないと告げる白石。ああ、爽太はさぞやショックでしょう!
この気持ちの行く先、その不明瞭なるところ。気にならないなんてもんじゃありません。
『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』
夏、だからというわけでもないのですが戦隊ものにはありがちなカオス回。脚本のあがりが遅れてるという事情もあいまって、メイン脚本以外の脚本家に頼んで差し込まれた入れ替わり回。敵の攻撃を受けて、メインの3人とワリィナ様の心と身体がシャッフルされる。
よくあるといえばよくある展開なんですが、これ、定番というくくりではなく性癖のくくりなの!? いやもう、業が深い。ここでは関のということになっていますが、もちろんファンの業というべきなのでしょうな。
今回の入れ替わり、キャラを入れ替えるだけでなく衣装まで入れ替えるというのですからポイントが高い。これ、実際の番組だとキャストにサイズをあわせて仕立ててるでしょうから、男男の入れ替えならともかく、男女入れ替えなんて実現不可能な演出なんじゃないかと思うんですけど、しかし漫画となるとそうした制約なんて無視できる!
かくして見事に成立する、ワリィナ衣装のタダシに女子制服のケイですよ! この恥ずかしがるふたりはまさしく見どころで、いけない! いけませんなあ、関さん! これもすべてこの人の性癖が悪いというべき展開なんでしょうね!
けれどここからの撮影となると、おふざけや悪ノリといった要素はすっぱり消え去って、真剣そのもの、演技にも熱が入ろうものです。普段着なれない衣装に適した演技、動きになってないと指摘が入れば、ワリィナになりきれてないとアツシは苦戦。けれどそこからアドバイスを得て、心機一転、見事に演じきる。それこそが彼の成長のひとつの段階を越えた瞬間だったのでしょうね。
いやもう、撮影されてるのはトンチキ回だったかも知れませんが、描かれたのは熱く真摯な撮影風景。こうした裏話込みもネットやなんかで公開される昨今。おとなりの特撮母子が、本編と裏話、どんな風に受け取るのか、それもまた見たいと思える回でした。
- 『まんがタイム』第44巻第3号(2024年3月号)
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