『まんがホーム』2024年3月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。バレンタインデーを目前に、台所にてチョコレートを手にしているらいかです。板チョコのはじっこをちょっと折り割りまして、つまみぐいしようとしているところ。全体にポップな雰囲気ある今月の表紙。この感じ、うまくプレゼントのチョコレートができるといいですね。この他に『ヨメウラ三国志』、孔明月英夫妻をあしらったチョコレートを作る作者さん。友チョコというには気合いはいりすぎてるチョコレート贈ってる『はなまるゲーセン飯!!』、そしておだんご? 食べさせてもらってる様子が描かれた『サレ妻お江戸リコカツ録』です。
『魔界の愛されCEOは元勇者』
この世界、法治がちゃんとしてるなあ! 妖精と出会った勇者。一緒に旅しようという妖精を前に、動物を拾った時は遺失物扱いで届出が必要と説明する。いや、それって飼い主がいる動物の場合では? いや、野生動物ならまた別の問題が出てくるのか? いずれにしても、思いのほか法の整備がなされているんですなあ、この世界。
妖精を拾ったと、国に報告する勇者。そのせいでストレスでやられたと誤解されるんですが、勇者とか魔王とかがいる世界なのに、妖精は非現実的と思われちゃうの!? 幻覚扱い。実在を疑われる妖精にとってもショックな話ですが、それくらい妖精はレアってことなんでしょうか。
そういえば、こちらの世界でもゴリラが想像上の動物扱いされてた時代がありましたが、そんな感じなんかも知れませんね。
かくして勇者と同道することになった妖精。それを監視する魔王に深い感銘与えて、これからしばらくは妖精が話題の中心になったりなんかしますかね? だとしてもちょっと面白そうです。ビジュアルもゆるくてかわいいし。
『ヨメウラ三国志』
今回は『孔明のヨメ。』特別編。作者の取材日記が描かれるのですが、舞台は赤壁! おお、何箇所か候補地があるとは聞いていましたが、今はほぼ一箇所がここと見なされるまでにしぼられてるのですね。
その名も赤壁市。すごいな、これ、ずっと前から変わらず赤壁市なのかな。今ではテーマパーク然とした様相呈していて、立派な外観のホテルあり、巨大メカ関羽ありと、ええっと!? メカ関羽!? ど、どこに向かおうとしているのか。
しかしそのメカ関羽、残念なことにフィギュアとかないんですって! そりゃあ残念だなあとちょっとネットを調べてみたら作者さんのtweetを発見! すごい、これはタカラトミーあたりと提携して変形トイを作ろう。そう思うくらいの力作でした。
今回の中国紀行は、歴史を旅するというより、中国のお国柄を知るといった風が強い印象でしたが、それもまた面白く、そしてそうした体験が本作に盛り込まれていくという裏話も。ええ、本当に面白い。おかげでちょっとした旅気分です。
『ガチ恋カウント2.9』
メイデンならぬ芽生子としてリコとの関係を続けたく思っている芽生子。リコにレスラーになるより観客でいた方がしあわせなのではないかと問うてしまい、それに対してリコは、自分のしあわせは自分が決めるときっぱり!
こういうところ、気持ちのまっすぐさ、芯が一本通っていると感じさせるものがあって、ああつまりはこういう姿勢が評価され、今のチャンスを手にするにいたる要因だったんだなあと思わされた瞬間でありました。
しかし気持ちがまっすぐなのはいいとして、思い込みもまっすぐなのがリコですよね。メイデンのトークを曲解! さらにプロレスへの気持ちを決めるにいたったその理由。ええっと、ちゃんとすべきという気持ちを、はちゃめちゃでもいいんだって肯定してくれたっていうのかい!?
いや、でもほんと、これは大切なことかも知れないなあ。一種、道を誤った瞬間なのかも知れないけれど、つまらないところに落ち着こうという気持ちをふりはらって、自分のありたい自分に向けて進路を向けさせてくれた。それはそれはリコにとって意味のある出会いだったんだなあと思わされる発言で、こうした出会いに恵まれた人はしあわせだって思ったのでした。
そして今回、メイデンの後輩、ダテン選手、ケルビィ選手がリコと芽生子のいるお店にやってきて、メイデン、リコに身バレ!? と思いきや、すんでで隠れることに成功。そこからのダテン、ケルビィとのトークが芽生子に誤解を気づかせてくれて、ついに自ら名乗り出る決意がついた!?
いや、どうなるんでしょう。少なくとも芽生子のことメイデンと知っているふたりの前に現れて、これでそのままメイデンであることをリコに秘密にできるとは思えない。これはいよいよメイデン=芽生子とバレてしまうのか。そしてふたりは結婚するのか!?
風雲急を告げる展開ですよ!
- 『まんがホーム』第38巻第3号(2024年3月号)
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