2023年5月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年7月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

この時代には珍しい洋食を次々作ってみせる梅。せんだっての白いシチューも好評で、口コミで広がる人気。宿のちょっとした名物になりかかっているのですが、そんな梅の来歴に対する疑問を口にする板場の桐喜。

これは、なにか梅の秘密を知ることに? あるいは、梅の行動を縛ることになるのかな?

そう思っていたら、むしろ焦点のあてられるのは桐喜の方で、今回のエピソードを通じて明らかにされる桐喜の来歴、そしていきさつ。女学の後輩を助けて傷を負った、その負い目を感じさせたくないと会わずにいた桐喜の心情。その変化も含めて描かれたことで、謎と感じられた桐喜という人の存在感はいや増して、そして同時に時代を超えてやってきた梅に自分は万能ではないということを実感させた。

今後のことを考えるに、結構重要なエピソードであったのかもなどと感じたのでした。

しかし今回の顛末で深まった桐喜と梅の関係。一緒に板場に立つことも増えそうで、そうしたらまた梅の料理の活躍することも期待されますよね。というところで現れた謎の女性。この人が今後どういうかたちで梅ないしは花瀧屋に関わるのか。次回を楽しみに待ちたく思います。

『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』

異世界サウナへ紛れこんだ女性。5日ほどをこの世界にて過ごして、なおサウナを忌避するこの人の心に残された傷。それがなにか語られた今回。

もしかしたらこの異世界と呼ばれる場所がどういうところなのか、わずかでも知ることのできる、そんなエピソードだったのかもなんて思っています。痛みを抱えている女性、幸香が考えていたように、死後の世界? いや、むしろ生きていた頃の痛みやつらさ、悲しさを癒す、そうした場として機能する、現実の憂いから距離を置ける、そんな心の避難場所であるかのように感じました。物語の設定としてそういう場所というよりも、むしろ物語の中でそのように機能する場とでもいった方が正しいのかも知れませんが、今回幸香がととのい転生を感じたように、欠けた心、埋められない空虚さを癒し、調律してくれる、そんな場所であるのだなあと思わされたのでした。

しかしここにきて重めの話。この幸香さんは、ととのいを得てもとの世界へ帰っていくのか、あるいはまだこの世界に留まるのか。それはわからないけれど、どちらの展開であっても、この世界がどういうところであるかを知る、そんなことになりそうに感じています。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

江田がPOPであることに気づいたみく。ヤバい! 弱みを握られる!? と思いきや、みくさん、めちゃくちゃ理解あるじゃないですか! POPであることを隠しているのは、なにか事情があるのでしょう。後ろめたさを感じる江田に対しても、問題ないと明るく流してくれて、めっちゃいい人じゃん! そうか、この理解度の高さは、みく自身、誰にでもドール趣味を打ち明けてるわけじゃない、そうした背景があるからか。

しかしこうして身元を隠して活動することへの理解者を得た江田。よかったじゃん。江田も自身考えていたように、なにかしら相談できる相手ができたのは大きかったのでは? とか思ってたら、みくさん、ヤバいな! そうか、江田に好感持っちゃったな? いやそれ以前に、POPである時点で好感度高いわな。で、まさかの手の写真を意味深コメントとともに公開されてしまう!?

ヤバい。江田、身バレないし炎上ないしのリスク抱えてしまった!

みくさん、ちょっと地雷、といったら失礼ですけど、そんな匂い感じさせますよね。今後、江田と高瀬の関係になにかしらの障害となって立ち塞がるんじゃないかな、とか思っていたら、今度は高瀬がヤバい! クレカ限度額使い切り!

いやほんと、江田の周辺、ヤバい人が多いな! ええ、ほんと、江田、君が頑張るんだ。少なくとも高瀬の生活の基盤は、江田の頑張りにかかってる。いやほんと、ドールとなると、あるいはPOPとなると限度超えてしまう女子がふたりになって、今後の江田をめぐるいろいろ、なお大変になりそうですよ。

0 件のコメント: