『まんがタイム』2023年6月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。晴れの続く季節? あるいは、梅雨を間近に雨がちな日々の中、束の間の晴れ間に一気にお洗濯。制服姿で、洗濯ものを干そうとしている天海がメインの表紙です。『花丸町の花むすび』彗は、靴下干してるんですけど、そこにあるベビー靴下! ええ、まさにいいお姉さんやっています。『冷めないふたりのひとりご飯』武蔵も洗濯。山となった洗濯ものをカゴごと抱えて、いよいよこれから洗濯に取り掛からんとするところのようですね。
『百合のあいだは悩ましい』
文化祭にてメイド姿を披露する白野です。レベル高いと好評なのですが、負けず劣らず注目集めているのが藍田。メイドの格好しましてね、すなわち女装。これなら百合の間に挟まっても問題ない! 新たな境地に達しようとしている藍田なのですが、いざこのコンセプト喫茶から離れるとなれば、普段の藍田に戻らなければならない。
ままならんもんですね。
さて、美術室では美術部の作品が展示されています。黒崎の絵画は出来もよく好評で、対して黒崎、白野合作の漫画は扱いも地味でなかなか見てもらえないでいる。
それをしっかり皆から読んでもらえるようにと、落ち込みかけている白野を元気づけるためにもと、藍田、工夫を凝らしてまず漫画に注意を向けてもらえるようにディスプレイを頑張ってみるんですね。
これ、白野のためというよりも、劣等感を感じた白野が黒崎から身を引かないようにという妄想起因の行動なんですけどさ、けれど結果的にこれが白野のサポートとなって、白野の気持ちをしっかり掴んじゃうっていう。
ええ、挟まってしまっている自覚がないのは藍田だけ。もうどうにこうにもならないくらい、しっかり黒崎、白野の間にはさまってしまっているんですよね。
『この契約は恋まで届きますか?』
母の不在中に、実家の手芸用品店のだを訪れた野田と八千代。手芸用品店のだは八千代にとってはまさしく聖地といった様子で、のっちを生み出した場所! さらには野田の母が作ったミニチュアドールに野田の人形の面影を見て、ここでも感謝!
いやもう、ちょっとした礼拝所みたいになってしまっています。
さて、ここでちょっとしたハプニング。同行者の不調で、旅行中止になっちゃったの! それで帰ってきた母と鉢合わせ。ヤバい! 八千代さんのこと知られちゃう! なんだかんだ根掘り葉掘り聞かれるぞ! と思ったら、八千代さん、ナイススニーキング!
そしてそこからの野田と母との会話。女っ気のない息子を心配した母が、かわいいお客さんがいるんだよ、紹介しようかなんていってくるんだけど、どう聞いても美浜のこと! このまま話を進められても困るので、好きな人がいるからそっとしておいてほしいと切り抜けるのですが、この野田の言葉、意外といっていいのでしょうか、八千代にちょっと働きかけていたんですね。
もし好きな人がいるなら、自分が野田の家に出入りするのはまずかろう。そういう八千代の寂しげな表情。手芸を教わりたい、その気持ちもあるのだろうけど、はたしてそれだけなんだろうか。そして胸のうちを言葉にできず、けれどそれでも八千代との時間を大切に思っていることを打ち明けた野田。
その言葉はかたわらを通り過ぎた車の轟音にかき消されたかと思ったら、ああ、ちゃんと八千代には届いていましたね。そこで戸惑う八千代。はたして彼女の心中やいかに。ちょっと複雑なもの感じさせて、ここにまた八千代の思いの自分自身でも気づけていないなにかがあるのではないかなんて思わせてくれるのですね。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
いわゆる24時間テレビ的なイベント、24時間列島リレーのお天気中継に臨むこととなった琴音。試験のためにと留莉が代打で出る予定が、琴音の熱意を受けてふたりで中継することに。また、琴音の発案、ご来光中継というのも効いたんですね。
ご来光中継とは面白いと、時間を調整して日の出の時刻にあわせよう。奥田も乗り気だったんですが、まさかそれがあんなハプニングでご破算になるだなんて!? 司会の名取さん、ご来光あわせ、日の出にあわせた中継だってわかってたでしょうに、なんでそこでそんなわたくしごとの報告を!?
というのはおいておいても、パニックになる留莉とは違い、落ち着きを見せた琴音。事前にこの場所を訪れた時にこの場所に詳しいおじいさんからいろいろ教えてもらっていたんですね。山に咲いている花のこと、その知識をフル活用して、まさかのトラブルに見事対応、しかも魅力的な中継にしてみせたというのです。
こうして日々頑張り、皆からも愛されている琴音。もちろん試験勉強も頑張っている。皆からの応援もたくさん届けられているのだけど、はたして合格できるのはいつの日か。ええ、本当に琴音の努力の報われる日がくること、願ってやまないですよ。
『瀬戸際女優!白石さん』
ちょっとやつれぎみの白石です。自分に熱烈アプローチを繰り返していた爽太が、突然の心変わりを起こしてしまった? 今度の映画で共演する女優と急接近していて、それが白石の心を乱してしまっているんですね。
全然心配する必要はないんです。その女優の方針で、演技により一層のリアリティを加えるために、私生活から関係を作っていこうとしているだけなんですが、そのことを知らない白石にとっては、爽太がその女優、青木のことを好きになったとしか見えなくて、ああ、この悲しいすれ違いよ! 本当、この恋愛のゆくえ、どうなるというのでしょう。
そして白石に吉報です。新しい仕事がはじまります。スナックを舞台にしたトーク番組の司会。ママに扮した白石がゲストからいろいろ話を聞くというものなのですが、ここまでならよかったじゃないですか! だけですんだところが、まさかの初回ゲストが爽太と青木ときたもんだ。
これ、トークの深掘りで誤解が解ける、あるいはより深まってしまう!? いやもう、どっちに転ぶかまるでわからない。ちょっとした爆弾投げ込まれたような状況であります。
- 『まんがタイム』第43巻第6号(2023年6月号)
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