『まんがタイムきらら』2023年6月号、昨日の続きです。
『蜂も刺さずばうたれまい』
おお、物騒な話題だ! このところ暴れる機会がなくって退屈している朱音です。仲間たちを前に集会とかないのか、喧嘩で最強決定戦みたいな、そうそう普通のヤンキーでもやっとらんやろみたいなことまでいいだしてるんですが、ほらー、前から、すずめがいた頃から、そういうのやっとらんかったんやないですか。
むしろ平和だった。ただ、すずめが絡まれたり喧嘩を売られたりはあって、それをすずめがシメていた。ただそれにしても、すずめ不在となった今、まったく無風なのもおかしいと不思議に思ってる。すずめが離脱したことは秘密にされてるのに、どうして?
それで聞き込みしてみれば、なんとまあ、すずめ敗退の噂が立ってるんだ! ただ負けただけじゃなく、怯えて逃げ出した。そんな不名誉な噂が流れているそうで、朱音、すっかりおかんむりなわけですが、これは真実なのか!? すずめの脱不良はこの敗退が原因なのか!? それともすずめ不在を知って、自分の箔をつけたい魔怒桜我の頭に利用された?
いずれにしても、今回、すずめ不在のエピソード。すずめの意図せぬところで、すずめをめぐるいざこざ発生ですよ。
『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』
ゲーム世界からやってきたエルヴィーラたちの前に、向こうの世界からやってきた災厄が猛威を奮います。その相手というのは魔女。衣良と一緒にこのゲームを作った友人、真夜。サキュバスによると、決して敵対的な存在ではなかったはずなのに、今皆の前にいる相手は、世界を掌中におさめんとする、まさしくゲームのラスボスそのものといった言動を繰り広げる敵対者であったのです。
しかしなぜ? 正直、ここで衣良と真夜の再会が叶って、という流れを予想していたのに、そこにいたのは衣良の知る真夜ではなかった。しかしその言動、セリフに覚えがあった。ゲームキャラクターとしての「魔女」のセリフ。真夜に「魔女の設定」が取り憑いてしまっている!
この危機を前に、魔女を倒さなければならない。しかし真夜を傷つけて欲しくない。なんというアンビバレンス! なんとかして真夜を救う方法はあるのか!?
ここでまさかエルの使っている武器、魔女いわくガラクタのような武器が効いてくるというの、うまいと思いました。そうか、魔女は知らないけど真夜は知ってるんだった。ソードコントローラー!
これ、本当に本当のラストバトルといった様相。この局面を切り抜けたらあとは大団円? ああ、どうかしあわせなラストに辿りついて欲しい。そして願わくば、このゲームショップでずっと働き続けて欲しい。なんてわがままなことを思ってしまうのです。
My Private D☆V
『メールブルーの旅人』のこだまりです。
D☆Vポイントは「骨盤が浮き出ている身体は良い」。どーんと大きく描かれた骨盤のインパクトよ! わかる、わかるよ? 私も骨格が感じられる身体はとてもいいと思う。でもそれがこうもピンポイントに骨盤、腸骨のでっぱりがとくるのは面白いなあ。ほんと、D☆Vポイントの自由さ、幅広さ、人の嗜好のバリエーション。なかなかにぐっとくるものありました。
そして加えて、「年齢による骨盤の広さの違いも良い」。添えられたイラストも、なるほど、これはわかる気がする! と思わせるものあって、以前、成長段階で異なる腕の表現として、曲げられた肘に出る骨のかたちの描きわけが絶賛されていたアニメがありまして、それ思い出した。ああ、なるほどなあ、わかる人にはわかる絵というのがあって、それがこうしてしっかり受け取られるのは素晴しいなあ、とか思ったものでした。
今回のD☆Vポイントもそうしたもののひとつだと思う。作者にとってはこだわりで、けれどきっとそれを受け取ってくれる読者もきっといる。そう思わせてくれるD☆V共感のネットワークを感じさせてくれた要素、そしてイラストでした。
- 『まんがタイムきらら』第21巻第6号(2022年6月号)
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