『まんがタイムきららMAX』2017年9月号、昨日の続きです。
『私を球場に連れてって!』。ファル子さん、今日はバイトじゃないんだ。交流戦だそうです。東京タイタンズとファンコンズが激突! というんですが、これ、球場でまさかのタマと遭遇するとか、なんという運命。タマの父がタイタンズファンなんですね。娘と一緒に野球観戦できる日がくるとは、たいそう喜んでるというのに、肝心の娘はファル子と一緒にさっさと別れていっちゃうわ、しまいには父ときたこと忘れて先に帰っちゃうわと、ええ、これが父の存在感でありますか。喜びのあまり博多弁が出ちゃうファル子が可愛かったですね。生き生きと楽しんでるファル子。タマと一緒に撮った写真に、ファコンズファンに移籍とか書いてレオナに送るとかね、ほんと、いつも以上にハイテンションではないですか。それだけ楽しかったんだろうなあ。しかもチームも勝利して、ファル子にとっては最高の一日だったんだろうなって素直に一緒に嬉しく思える、そんなエピソード。あ、そうそう、タマの父さんは、放って帰られるわチームは負けるわで、結構ふんだりけったりな一日でしたよね。
『ゴスロリ無人島漂流記』。空になったビンに手紙を入れて流しましょう。結構切実な状況にある彼女らですが、無人島といえば空きビンで手紙だねえ! 良いですね! って、なにか季節の風物詩について話してるみたいなのんきさよ!? 手紙、助けを求めるものですよね? でも、どれもどこかほのぼのとして牧歌的。どこか浮世離れしてるのはいつものことですが、今回はそれに加えて、美幸の内心、知恵に対して思っていることが素直に書かれていて、ああ、これ、ほんとによかったなあ。島の秘密はまだまだ謎のまま、むしろより深まっていくといった具合ですが、そうした状況において育まれる友達の情。とてもよかったですよ。
『夢見るプリマガール!』。クリスマスのイベント。ダンスショーの本番目前にして、いやあ、面白いことおこりますね。クリスマス時期ですから冬ですよね。外で踊ろうと思ったっていうサフィ。すっぽーんと脱いだら寒くて凍えてって、ほんとこの子はいつもどおりだなあ。そう思ってたら、ああ、この人サフィのお母さん! そっくりなのを利用して、先生もちょっと騙しちゃったりね、おかしかった。そしてダンスショー本番は先生もサフィのお母さんも、そして他の人たちも自由にどんどん舞台に上がって踊るっていう、ああ、こいつは素敵だ。踊りというのは特別な楽しみでなく、皆が自然に参加して楽しめるものなんだといったような描写に気持ちもやわらいで、と思ったら、まさかのダンス耐久バトルに! 思いもしない展開がすごいよ! いや、でもしかし、とてもよかったですよ。ついつい踊りたくなってしまったというの、それだけ皆の踊りが魅力的だったんでしょうね。
『ぱぺっとコール!』。新入生に人形劇部を売り込んでいきますよ。新歓公演のビラ配りしますよ。と、思った矢先に植え込みから人形登場! 部のアピールと新歓公演の宣伝して、おお、これいいなあ! 楽しそう! というか、今おいしいっていったやつ誰だは面白かったなあ。人見知りのほとりんも頑張ってビラ配って、おお、勇気出た、進歩してる! たくましくなったのだなあ。ほんと、この漫画は女の子たちのさっぱりとして生き生き元気に頑張る様、それが宝物のようでした。そして公演本番。準備も練習もおこたりなく。そう思ったらお客さんがこない! ああー、これはつらいな。なにがあったんだろう。ほとりん落ち込んじゃって、けど皆それでもなんとかしようって、はげましあいながら前に進もうとするの、じんとしましたね。突然のトラブル。これをリカバリーして、ああ、次回は最終回。思った以上の大舞台! ああ、これはなんかちょっと泣けちゃうな。皆のこれまでがむくわれて、自信になる、喜びとなる、そんな舞台になろうこと期待してしまいます。
『いちごの入ったソーダ水』。最高だな。こひめがしっかりしてきましたよ。そういう話。そんなこひめが皆に秘密を作っちゃいましたよ。うすうすは皆も感じてるみたいなんだけど、暖かく見守られている。ああ、素敵な関係ではないですか。こひめの新しいお友達ですよ。風紀委員長改めファンクラブ会員、扇屋桔梗! うおお、素敵な笑顔だ! 本の貸し借りしたり、ほのぼのとした友達関係築こうとしているようで、見ていて微笑ましい。かと思えば、なんてったってファンクラブでしょう、桔梗さん、気持ちがはやるはやる! 会誌とか会報とか!? ないです。会員証とかイベントとか握手会とか!? ないです。入会費と年会費! ないです。ほんと、このやり取り。別に桔梗がおかしいわけじゃないですよ。だって期待しちゃいますよね。ファンクラブなんですよ!? かといって、こひめはこひめでちっとも変じゃない。ファンだっていう、好きだっていう気持ちを、ただただ大切にしているんです。ちょっと熱量に違いがありましたね。でもふたりうまいこと落ち着く場所模索してるようで、ほんと、桔梗さん、こひめとのこの関係、すごくよい影響になってるみたいですね。最初は月のファンということで結び付いたふたりだけど、今はもうそれだけではないものも生じているように思われて、桔梗にもこひめにも、とてもいい関係。これからも見守っていきたいですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第14巻第9号(2017年9月号)
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