『まんがタイムオリジナル』2017年9月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが、いやまさに季節ですね、水着で登場です。イラストの共通テーマはサングラスなのかな? サングラスをちょいと外して見せている山下さん、不敵な笑み? 凛々しいいい女って感じでありますよ。他に『小森さんは断れない!』小森さんも水着にサングラス。この人の水着は、なにかこう肉感的な威力があってすさまじいものありますね。対照的な『らいか・デイズ』らいかの水着はなにかクラシカルなものでして、水泳キャップにサングラス、これもなにかコメディタッチ。なかなかのギャップであります。
『きっと愛され女子になる!』。恋のヘビー級王者、志摩ちゃん。この人がなにかと同僚のスミレちゃんから突っ掛かられるの、理由がわかりましたね。なるほど9割方嫉妬でありますか。で、なぜ嫉妬するのか。伊勢崎さんでしたっけ、黒服の彼、あの人の好意が志摩ちゃんに向いている、それがためっていうのですか。しかしだったら、惚れっぽい彼女のこと応援でもなんでもしちゃって、うまいこと誰かの恋人だかに収まるようにした方が自分に益があるのでは? なんて思ったりもするけども、感情の問題はどうしようもないからなあ。放っておけば勝手に自滅するヘビー級王者。それでも目障りなのだろうなあ。そんなちょっと報われないミニマム級王者の内心が少しうかがえる今回。なんだか今後スミレのことも気になりそうです。
『ぎんぶら』。また面白いもの描いてきました。自然が非常に厳しいため、おのずとインドアになっていった住民たち。見た目こそいかつい彼らの生業である手工業。その産品がやたらめったら可愛いと、見た目と大違いだと、そのギャップで押してくるインパクト。けど、面白かったのはそのバックグラウンドで、花や鳥、海や空はこの星にはない。ゆえにそれらに対する夢や憧れがつまってるんだっていう、その切実なこと! さらには、それらが豊かな地球ではさぞ皆で環境を大事にしてるんでしょうな。そういう皮肉の効いた一撃も素晴しい。この作者の持ち味、実によく発揮されています。メインストーリーの終盤、はみだし者の決着なんてのもいい落ちになっていました。
『ゆとりの町長』。町長選に出るといっている町本ゆとり。まさか誕生日が問題となってくるとはまったくもって予想外で、いやしかし、この展開を用意すべく事前にこうした設定が仕込まれてたのだろうなあ。町長選の投票日がゆとりの誕生日より先にくるか後にくるかで、まったく展開が違ってくる。そうか、年齢か。ゆとりが投票日時点で25歳になってないと被選挙権がないから出られない。しかしそれでなんとか19日に投票日がくるようにしようと策を打つのはいいけれど、打つ策がそれなのか!? っていうナンセンス。ほんと、やればやるほど見込みはないし、そもそもその日は大きなイベントがあって投票日はさすがに入れらないって確定しちゃうしで、さあ、ここで逆転の一手は!? かなめの見落していた可能性が実ったんですね。というか、ここにもなんていうか独特のゆるさが働いていて、さすがですね、いいですよ。
『スズちゃんでしょ!』。スズちゃんと若旦那の仲、進展しちゃうの!? と思わせて、まったくそういう方向にはいかないっぽい、ある意味信頼できるところがいい感じです。若旦那が浴衣を作る。ちぢみの浴衣。実際に作るのはスズちゃんなのか。若旦那を採寸して、その近しい距離が思わしげ。志水さんにそのこといわれて、スズちゃんは意識したのかどうなのか、なんともいいようのない曖昧さがおかしい。そしてスズちゃんおっちょこちょいで、若旦那の浴衣もあるのに、別のところからの留袖の依頼受けちゃった。時間に余裕がある、そう思って受けたけど、先月のカレンダー見てた、日程の見積り間違えてた。さあどうする。特急でやれば両方ぎりぎりいける。そう思ったところに梨乃ちゃんが泊まりにきたいという。いや、それは断ろうよ! でも断れないのか。スズちゃん、あかんがな。これ、祭ちゃんに頼ることになったりする? と思いきや、この人に頼めるの梨乃ちゃんだけだけど、それはないだろうしなあ。ええ、これ、やっぱり梨乃ちゃんの要望、受け入れないしかないと思うんだけど、どう決着させるのか。見物でありますよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第36巻第9号(2017年9月号)
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