『まんがタイムきららフォワード』2017年9月号、昨日の続きです。
『ヨツコト』は今回も不思議な雰囲気。弟子を自称するロードリィがおかしくって、コトワリの座禅につきあったり、かと思えば徒歩行にては自分のペースですたすた師匠の先を歩いていってしまったりと、なんだろうなあ、自由な子だなあ。ヨツキに対する言葉など見ても、この子がいい子ってことすごくよくわかる。自分がいなければロードリィがコトワリの弟子になれてたんじゃないか、ネガティブな気持ちからそんなこと思ってしまったヨツキに、きっとそうはならなかったはずだって、いろいろをポジティブに語ってくれるんですね。そのポジティブさがゆえの一番弟子発言だったりするのかも知れませんけど、この子のこうしたところ、美点でありますね。
『放課後のアルケミスト』。今回は料理探求部の面々と風紀委員たちが一緒になってプール清掃ですよ。自分は関係ない、そう思ってたマリが自分たちも対象だって知らされて、あの驚きの顔! ざまあ見ろとは思わないけど、そうか、料理探求部との距離がもっと縮まるな! そう思うとちょっと面白い。マリは真面目ですよね。今回の清掃はペナルティ。だから自分たちの手でやるものだ。ホムンクルスには頼ることができなくなって、でも風紀の下っ端も楽したいってあからさまにしてるのがおかしい。ええ、やっぱりこの子らは料理探求部の連中と充分友達になれる要素ありですよ。清掃の最中、いちるをスカウトしようとしたマリへのいちるの返答がですね、なにかマリの心情に影響与えそうな感じであったの、なんか後々の展開につながりそうでいいですね。そうそう、清掃終われば恒例のご褒美お遊びタイムですよ。みな、それぞれ水着で登場、と思ったら、そうか、ここでバイオ迷彩が出てくるのか! いや、これ、あかんやろ。上、ほぼ素通しやん! マリさん、ほんと、こいつは駄目っすよ!
『45分間の魔法使い』、終わりましたね。そうか、卒業式。皆が先生を訊ねてやってきて、おお、中学ならぬ高校の卒業式であったとな! 先生につきあってほしいところがあるっていうんです。なにがあるのだろう。なにをするのだろう。わからないままに目的地に向かうんですが、その途上で変化した村の暮らしや今まさに魔法を学んでいる子たちを描いて、この描かれなかった数年になにがあったのか、それをおぼろげながらも推測させてくれるの、とてもよかったです。そして目的地、海辺について、なにがはじまるのかと思えば、ああ、先生に出会って、先生から魔法を学んで、自分たちが得たもの。彼女らが決めた進路を紹介することで見せてくれて、ああ、これは先生にとって感無量のものあったことかと思われます。魔法に触れて、だんだんに習熟していった子供たちの成長、それが嬉しい漫画でした。そしてその結果こそはこの最終回にあったのだな、そう思わせてくれるところありましたよ。ラストの手紙のくだりなんかもとてもよかったです。
- 『まんがタイムきららフォワード』第11巻第9号(2017年9月号)
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