『まんがタイムジャンボ』2017年8月号、昨日の続きです。
『ペンタブと戦車』。ああ、まさかうみねこ先輩が日本軍を離れ、ソ連軍のもとへと向かうことになろうとは。里見曾祖父は、なんとかしてうみねこ先輩を前線から離したいと思ってましたよね。なのに、なのに出奔してしまった。いつも心のどこかにくすぶっていたニコ中尉への思い。それが日々に見るいろいろに静かに煽られ、火がついてしまったのか。うみねこ先輩と里見との絵を通じたコミュニケーション、その一時にさえ、彼の胸の火、そして覚悟が見てとれて、ああ、これどうなるのだろう。ソ連軍にアクセスできてもただではすまないのではないか。ソ連軍に出会えなくってももう戻れやしない。はたしてどうなるのだろう。不安ばかりですね。
『大正みつば歌劇団』。とてもいいですね。部活を離れての日常話。歌子は寮で皆の洗濯のピンチを救ってみたりね、そして夕食でも世話してみたりと、おお、普段からみんなのお母さんなのですね。そんな歌ちゃんの就寝前、髪をといてね、劇の演目考えたりね、そうした一時にこの子の自然体が見えて素敵でした。そして幽子。うおお、すごい。兄貴ふたりが幽子の帰宅で大騒ぎ。ほんと、愛されてるのだなあ。父上からもそうで、夕食時のおかず食えおかず食え飯も食え攻勢。ほんと、これ、たまらんなあ。最後にマリの様子。ああ、この子のちょっと寂しげな姿。こんなの意外すぎですよ。演劇部の皆のこと考えて、はやく学校にいきたい、皆に会いたいというその気持ち、しみじみと伝わって、ああ、その嬉しさあるから、皆と一緒にいる時はハイになっちゃうってわけですね。
『私と幼ムコさま』。最終回目前の今回、まさかの展開であります。天狗の、すなわち神の妻になるということは、人であることを捨てるってことだぞ。再会した貧乏神から天狗との婚姻が死に繋がるということ知らされたあんこ。過去の自分の思っていたことを振り返って、すっかり変わってしまった今の自分を思う。そしてあんこの気持ちの揺れに藤乃が付け込んできた!? ああ、小太郎を殺せという。あんこに小太郎を裏切るよう仕向けて、さあどうなるのか、そう思ったらあの選択でしょう。ああ、あんこはなにを思っていたのだろう。なぜこのようなことをしたのだろう。本当、これ、最終話、待たずにはおられない。ほんと、驚かされて、そして引き込まれて、これはもうたまらないですね。
『あの日の海と16歳の夏休み』。さきの友達、風花が来店です。席に案内されるまではいいのだけど、風花が切るんじゃないかってものすごく警戒しちゃって、おかしいなあ。内気そうなこの子。思いきった変化を求めていて、なぜかというと、おお、好きな人の好みに合わせようってことなのか。好きな人のこと聞かされてないって驚いて、なんで教えてくれなかったのかっていうさきに答えた風花が面白かったですよ。今までにやったこと思い返してみ。って、そうか、風花さん、さきにずいぶん振り回されてきたんだ。というか、さきのそういう側面、すごく意外! 意外やぐいぐいいっちゃう子なんですね。そして風花、イメージチェンジ。って、めちゃくちゃ可愛いじゃん! ほんと、これがこの子の自信になって、この子の背を押す力になるというのでしょうか。店を出ていく時のあのにぎりこぶし。頑張る女子でありますなあ。そしてさきが店長に問うんですね。男の趣味に自分のファッションの趣味を合わせるべきかどうなのか。店長の答えがよかった。ええ、大人になるってことはしたたかさ身につけるってことなのかも知れませんね。
- 『まんがタイムジャンボ』第23巻第8号(2017年8月号)
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