『まんがタイムきらら』2017年8月号、一昨日の続きです。
『ポンコツヒーローアイリーン』。アイリーンとメロン、ふたり友達であること再確認して、一緒にカラオケにいこうということになった、その前日の夜。なにを着ていこうか。気合いいれてアイリーンが軽装だったどうしよう。また逆だったらどうしよう。迷いまくってるメロンがいじらしく、そしてその解決策! ほんと、この子、考えすぎですよ。でも、そうなっちゃうのもわかります。アイリーンとのお出かけ、それだけ大切に、重大ごとと思ってるんですね。カラオケ店で地球の歌を知らないアイリーンが、歌わずそれでもめちゃくちゃエンジョイしてる様がおかしかった。その後も、アイリーン変身してみたり、知ってる歌、歌ってみたりと楽しんで、この楽しい一時。これがよくよく表現されていたことで、その後に示された別れの予感、切なさもいっそうのものとなって、ああ、このタイミングで突然の別れなのですか! 待望のストーンコンプリートだというのに、必死に抗うアイリーンのその姿、涙を誘いましたよ。しかしこれ、まさかの二周目。これはアイリーンの気持ちを受けて変更してくれたのか、あるいは最初からだったのか。わからないのだけど、前者だったらなんか嬉しいなあ。本当だったら怒ってもおかしくないこの仕打ち。でもアイリーンは嬉しそうで、そしてメロンのあの笑顔。ああ、ほっとしましたね。ふたりの友情、まだまだ深められそうですね。
『ハッピーセピア』。誘われるままボランティア部の部室にいってみれば、まさかのテント部室。ああ、申請はしてるのね。闇部活とかじゃないのね。みなみのために時間を遡ってきたかえでです。そうか、ケータイ小説なるものをご存じではない。こうした時代の違い、世代の違いにともなうピンチなど描いて、ああ、みなみさん、当たり前に知らないのか! かえで、助かりましたね。ボランティア部の思い付きの活動を、イニシアチブとって根底から改善しようとするみなみさん、素晴しいですね。でもちょっと教条的で、そこに実地を持ち込んでいくかえで。ふたり、いいコンビだなって思わされましたよ。まだ友達じゃないっていうみなみですが、その響きには憧れを持っている模様。ええ、今は子分を自称するかえでも、いつかは友達になれる日がきそうでわくわくさせられますね。
『オリーブ! — Believe, “Olive”?』。リリィがピンチですよ。仕送りをオベントーで使いきってしまって、さっそくピンチ。それであおばにご飯を食べさせてもらうんですが、そうか、ちゑにはこんなところ知られたくないか。始業式に向かうちゑとあおばを後ろからこっそりつけるリリィ。そんな彼女のこと、面白がってからかうあおば。もう今から楽しくっていいですね。学校について、部室で隠れているようにいわれたリリィ、落着きなく出歩いたら、ああー、こまちに確保されて酷い目に! いや、もう、これ、割と本当に酷い目だ! 最後の学校こりごりですってところまで、コメディとしての面白さが満ちていて、大変楽しかったです。
『おとめサキュバス』。おお、新展開だ。演劇部の助っ人として頑張ってるキュリアですよ。おお、なかなかに適性がある模様? 姉と一緒に絵本のなりきりをしていた。そうした素地が演技にも活かされて、これはまた魅力的な展開を見せてくれます。物語に触れて嬉しそうなキュリアがいい。衣装をあわせてみて、そこに溢れる魅力もいい。涼香とより近しくあれる、そんなシチュエーションも素晴しい。とまあ、今後はこっち方面の展開も見せてくれるのかなあ、なんて思ってたら、ルナサイドでは校内に漂う魔物の気配を追ったりしていましてね、おお、まさか3人目のサキュバス登場ですか! 地中深くに住むエンプーサ族のヴェロル・アビス。おお、眼鏡さんだ! 眼鏡さんだ! 普段はあんなに地味そうで、大人しそうな、それこそモブとしか思えない、そんな遠藤さんが、こんな姿をさらすだなんて! さらにはキュリアに恨みがある!? すさまじいギャップを見せつけてくれるヴェロルにすっかり骨抜きにされそうですよ、とか思ってたら、キュリアがさあ、全然話通じてなくっておかしくって、ヴェロルの登場のインパクト、半分くらい無効化された感じです。さらにそこにルナの介入。こいつはややこしいことになりそうです。ヴェロル、魅力的だからレギュラーになるといいなあ。
- 『まんがタイムきらら』第15巻第8号(2017年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿