『まんがタイムきららキャラット』2017年8月号、先日の続きです。
『ゆず35歳@中学生やってます』。ゆずさん、学生寮に潜り込んでとりあえずの衣食住は確保できたわけだけど、この生活からの脱出、ちゃんと考えてるんですね。面接を受けてる。前向きだなあ。うっかりクラスの友達の前で面接とかいっちゃって、そうしたら転校するのかと誤解されちゃって、ごまかせばごまかすほど状況は悪くなる。ゆずの部屋をなずな、よもぎが訪れることになってしまったんですね。よもぎがあれこれゆずの弱み握ろうとか思ってるの、まずいですよね。いや、弱味がなかったらいいんだけど、ゆず、弱味だらけだから。でもってなずながやばい。ほんと、うまいことゆず、情に訴えてふたりをしりぞけましたけど、大ピンチでした。この漫画、こういうゆずのピンチ、瀬戸際での攻防を描いて面白いですね。でもってゆず、もうちょっとしあわせになってほしい。そう思うのは、どこか同情するところがあるからかも知れません。
『エクソシストと首輪の悪魔』。アルマの様子がおかしい。一夜明けるとまるで別人のように気立てがよくなっていて、いったいどうしたのか。実は風邪ひいてました、熱出してました。このあたりはほんと様式美といいますか、テンプレどおりの展開ではあるんですけど、アルマの側にいるキバ、こいつがおかしくって、最初は危機感持ってたのに、優しいご主人もいいなって途中で思いなおしてるしさ、アルマを戻そうとする秀翔の邪魔までするしさ、ほんと健気で可愛いったらないなって。そしてキバの回想、これ見てつっこむ秀翔。これも本当におかしかった。結局は一晩寝てアルマはもとどおりなんですが、それでもちょっと変わったところありそうですね。記憶に残る秀翔の言葉。アルマ、ちょっと変わっていきそうですね。
『黒髪巫女とマリアウィッチ』。面白い。歌川国芳展に行こう! の巻。扉からなにか特別で、マリアはすごくハイテンション。マリアのデートに浮かれる頼子もハイテンション。でも頼子、国芳展は予想外だったかー。マリアの自作のしおり。意外や短い待ち時間。本物に感動して、熱く語ってしまうマリア。こうした様子、ほんと見ていてわくわくとさせられます。好きなものに触れて気持ちが高揚してる、そうした姿が素敵なのだろうなあ。で、今回、なにがよかったかって、最初実は乗り気でなかった頼子にね、この子ならこれがきっと好きそうと、図録見て、これと狙いつけて、見せて、その魅力を知ってもらうことに成功したっていうくだりですよ。ほんと、マリアの国芳に対する気持ちと、そして友人に対する気持ち、それがどちらもこんなにも大きいんだっていうのがよくよくわかって、それからのマリア、頼子ふたりの鑑賞もがらりと違ってくるっていう、ひとつの出会いがすべてを変えるというこの鮮烈。最高だったと思います。そしてそうした出会いはクロエにも訪れていて……、これどうなるんだろう。to be continued! 続きがあるのか! おお、これは楽しみですよ。おお、クロエの扉、開かれてしまったのですか!?
『疾風ういんどみる!』。素晴しいですよ。つむじと蘭、ふたりの戦いですよ。思ったよりもよいポジションにつけてきて、ああ、頑張ってる。ふたりともにわだかまりを捨ててのレース。ああ、いい結果を出せればいいと願うばかりだったそこに、ナナ、ミミ組が追い上げてくる。蘭、つむじも譲るつもりはない。必至に状況にあらがって、ナナ、ミミも自分たちがこんな順位に甘んじているわけにはいかない。意地と意地がぶつかりあって、もうなにこの熱いレース! つむじ、蘭は結果抜かれてしまったわけですが、ただただ抜かれたわけじゃない。少なくともしっかりと心に残るものがあったと伝わってくるんですね。そして今回のこの熱はそのままふうこ、颯風へと導かれていく。ああ、このふたりの活躍、どうなるのか。これもまた心踊ります。
『トモダチヅクリ』。そうか、麻乃、ダイエットとかいってたな。そうかリバウンドしたっていってたよな。お腹が気になるんだそうですよ。海です、水着です。麻乃も静もビキニですよ、頑張ってるなあ。海がはじめてのふたり。このところの環境、状況のあまりの違いように反動を怖れちゃったりね、ええ心配性の彼女らですよ。面白いの、ふたり一緒に遊ぶわけじゃないんですね。静は泳げないからと食に打ち込む。麻乃が泳ぎまくったのは、ダイエットにいいって耳打ちされたから? ともあれ、皆がそれぞれに海の風物を楽しんで、すさまじい能力を見せつける人もあれば、ポンコツを晒してしまう人もあって、ほんと楽しいなあ、海回。麻乃の表情のやわらいでいることに気づいてくれた巴。静の意外や表情豊かなところ、というか、これほんとかわいいな! アカリがね皆にも知ってほしいなっていってくれていて、そしてそれを麻乃、静に聞かれてるっていうの、いいですよね。涙出そうとか思ってる麻乃。ほんと、この子、すごくいい子よ。この子らの誤解がなくなって、ふたりのよさをわかってくれるトモダチ増えるといいですよね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第8号(2017年8月号)
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