『まんがタイムきららMAX』2017年9月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。話題のしのアリスでありますね。お祭りの夜、ふたり縁日に出掛けたといった風情でしょうか。ふとりともに浴衣を着ましてね、おお、しのぶさん、すごく美しい。綿飴に喜ぶアリスを見守るその目に慈愛感じさせて、ええ、素敵なお姉さんですよ。ふたりの後ろに広がる夜空、花火があがって、その光がしの、アリスを照らして、本当に美しいふたりです。
『こみっくが〜るず』、これすごかったですよ。打ち切りの話題。怖浦先輩が連載打ち切られちゃったらしくって、なんか変なテンションになってましてね、出版社呪ってみたり、そして迷走してみたり。ええ、これ、マイペースというかなにごとにも動じる様子のないというか、そういう印象だった怖浦先輩の評価、変わってしまいますよね。動じるし揺らぐし悩むし落ち込むしと、すごく人間らしいところが描かれて、近しく感じられたというか、すごく愛らしかったというか、いやそれよりも彼女の不安や戸惑いが伝わってきて、切なさに胸が締め付けられる思いでした。何がしたいのか…よくわからなくなってきた……。先輩のこの姿、涙なくしては見られなくて、最初の呪いの儀式してた時からここにいたるまで、少しずつ積み重ねられた心情の描写が大波が砕けるように一気に押し寄せて、たまらなかった。泣けて泣けて、だから帰ってきた先輩のルームメイト、この人の存在が怖浦先輩の救いになればいいなと思わないではおられませんでした。しかし先輩、このあーちゃんとなんだかただならぬ雰囲気? あばっ! これは期待させられます。
『これが私の食べる道!』、ゲストです。面白かったですよ。おひるごはんにコーヒーゼリーをみっつ食べるという、なにかと極端な女子高生みかん。この子がボケ役ならみやちゃんがツッコミ役? ゼリーにかけるクリームの扱いでもって一悶着ありましてね、先がけ派? って、いや待って、これ後からかけるとかあるの? 普通はクリームかけて、ぐしゃぐしゃに崩して食べるものじゃないの? うん、自分もそうします。でもみかんはそうじゃないんだっていう。真ん中にクリームの池を作る。それをフランス人サラ・トリーシュが名付けてポンド型。これはクリームがムダにならないというメリットがある云々。みやちゃん置き去りにして、みかん、サラが意気投合してるのがおかしいですね。サラの食べ方はコースト型。さらにここから運河に発展させて、って、どういう発展なのか。ともあれ、ふたりの益体もないゼリー談義に踏み込まないつもりですっかり巻き込まれるみやちゃん。ラストの大落ち、しっかり状況をしめて、見事でした。
『すーぱーてんぷる!』、ゲストです。ええと、他力本願ということは浄土教? いやいや、まさか関係ありますまい。ヒロイン園香の幼なじみ三葉はお寺の住職? そうか、祖父から寺を継いだというのですね。袈裟着てる。けどだらだらしてる。お寺の世話は園香にまかせっきりで、お寺はというと流行ってるのか廃れてるのかよくわからない。そんなお寺の奥には怪しい御札でもって封じられた部屋があって、おお、三葉、軽率に札をはがしちゃう! 祖父から剥がすな、そういわれていた札をはがしちゃって、さあ大変、たくさんおばけ物の怪が出てきてしまいましたよ。とはいうものの、もののけ連中、そんなに悪いやつらじゃないっぽいですね。むしろ人(?)のよさそうな雰囲気で、ええ、三葉、物の怪たちに寺の管理させようとしてますよ。次回は雨女が大活躍? だそうですよ。
『日向ことねの同居人』、ゲストです。日向ことねの家を訊ねてきたのは、魔法使いを自称する女の子、ビストラ。見習いだそうで、学校から命令受けて困ってる人を助けにきたという。そうか、これいわば補習か。学校から追放されて、復学のために課題をこなさないといけないのか。大変だな。この子の魔法に対する態度がおかしかったです。どうもその原理云々を信じていない。そのせいなのかろくに魔法が使えなくて、そうか、箒で飛ぶとかも無理なのか。ビストラのできること、機械関係の修理っていうのがおかしいですね。持ってるカバンが工具セット。ドライバーでもってことねの持ってるおもちゃのロボット修理したりして、ええ、おもちゃのお医者さんじゃないか。魔法は苦手、機械いじりは得意。そもそも父が発明家というこのアンバランス。ドライバーに魔法が宿ってるそうなんですが、その魔法の力で見付けるにいたった困ってる人、ことね。はたしてなにに困ってるというのか? その原因がラストにぽろっと示されて、あ、ドライバー優秀だ。次回はこの問題の解決に向かいそうですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第14巻第9号(2017年9月号)
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