『まんがタイムきららMAX』2016年8月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。高校生組の4人がね、うさぎパーカー、ええとパジャマかな? 着ましてね、ぎゅっと重なっているのでありますよ。一番下にリゼがきて、その上に乗ってるシャロがもうとても嬉しそうにしてる。シャロの隣には千夜があって、そしてその上にココアさん。わーってリゼにのっかっていきましたよ、そんな具合、ちょっとやんちゃ? な感じも悪くないですよ。
『こみっくがーるず』は翼がメインですよ。学校で原稿ケースをなくしてしまった。肌身離さず、授業中も原稿に取り組んで、なのにそれをなくしてしまっていた。って、待って、3、4時間目、寝てたんじゃん。原稿ケースをめぐってのアクション、忘れものコーナーに小夢のものがいっぱいあったり、虹野先生が感情移入しつつやたらはりきって探してくれたりと面白かった。見どころは昔の原稿ケースが発掘されたあそこですよ。昔の漫研の原稿。ゆるい絵、欄外に背景てきとー(笑)とかコメントがはいってるのが、もうほんと昔の流儀って感じで、あ、先生が赤面なさってる……。このリアリティ、最高ですよ。そうなんですよね。昔の漫研の漫画って、こんな感じの多かった。そして最後に発見された翼の原稿ケース。持ってきてくれた美しい人。え? どなた? と思ったらフーラ先輩! いや、しかし、ほんと、いつもそうやってたらいいのに。ものすごい美女ではありませんか。底知れない人ですよ。
『いちごの入ったソーダ水』は下級生にスポットライトがあたって、悲壮感溢れる杏奈ですよ。もうすぐ受験。結果が出るまで月とあわない。それをいうだけのことが、いえない。ああー、乙女心だ。月サイドでは、もうじき生まれる弟妹。名前は自分がつけるといってた月だけど、いざ自分が考えるとなると簡単にはいかなくて、それで思う母の気持ち。考えて悩んだ末に月? みたいな感じでもあるけど、それはそれで愛情を感じているようでもあって、とてもいいシーンだったと思います。そして杏奈、月からのはげましうけて、もう本気を出すっていっちゃって、涙ながらに、いや咲太郎の介入あってようやく姉御断ちの決意を月に伝えることができた。咲の頑張れよ。シリアスな風に見せて、ちょっとドキッとさせて、いや、台無しだよ! うん、それでこそ咲太郎だ! ともあれ、杏奈、ぜひとも頑張って欲しいと思います。この子が迷迭香に入ったら、またそれはそれでおかしな騒動が期待されますよね。
『はんどすたんど!』は、階段をマット押して登る面々ですよ。遠くから、なにやってんだろって風に見ている生徒の存在がリアル感かもしだしてよいですよね。体育館が使えなくてもできる練習がある。廊下でできることもあるからって、マットを出してきてるんですね。でも、これ、2階とか3階とか、転がしていくの、大変だ! 部室に置いたりできないのかな? とか思ったけど、まあ無理なんだろうなあっていうのと、仮に置けたとしても、出して片付ける手間はかわらないんだろうなあ。ななみのわけわからん妄想、あれおかしかった。アクションゲームみたい! 対するひなたの不安。ななみが飛ばされてるし! おかしいなあ。今回は姿勢をなおしていきます。ななみがひどい! いや、いつもどおりなんだけどさ。ピシっとする。具体的にはつま先立ちする。そうか、普段からこうしてたらいいのか。自分もやってみようか。でもって、つま先立ち意識することで、伸膝前転当たり前みたいにやっちゃうななみ。失敗してるいちごガール。もうおかしくって、ななみ、伸膝後転も成功させて、けどケガにつながることもあるから気をつけろって、先生がちゃんと指導してくれてるの、これがいいなあって思いました。そして最後にロールケーキのネタがまた帰ってくる。これ、最初の登りの時のね、普通に思って見てたんですけど、まさかここでリピートされるとは思いもしませんでした。
『ペンにまします神サマの』、冒頭に語られる常識こそが恐ろしい、教訓話を思わせる導入になにごと? と思ったら、本編ですよ、ぽえむさんがお怒りです。ペコにデスピロッテ、ふたりともに常識がなさすぎる。そういって怒って、カンベンしてくださいって、気苦労耐えないその様子、御苦労様です。ファンタジー世界からきたふたりとは違って、この子だけはリアル寄りの世界からきたんですもんね。そんなこと思ってたら、後半、どんどん風向きがおかしくなっていく。え、なにその展開! 驚くんだけどさ、けどなんかこれがおかしくってさ、たしかにヤマンバメイクとかはやりましたけど、その後に美白ブームがきますけど、まさかその背景にこんな壮大な出来事があっただなんて! って、ないよ! ほんと、これ、この人を食ったところ、最高だと思う。ほんと、なにがどうなるか、油断ならない。ほんと、最高でした。
『その日暮らしの占い師』、ゲストです。通りすがりの占い師。見るからに困窮していて、そんな彼女が和菓子屋の新メニューをどうするか、その口論に介入していこうっていうんですね。金ヅル発見!! って、ひどい! 悪い人だ! 子供の頃の経験で、人の心に寄り添うことでお金をせしめたり、そうした旨味を覚えちゃって、それ以来、占いでもって姑息な稼ぎをしてるっていうのか。いや、そうしたいと思ってるだけで、実際にはうまいこといけてないみたいですね。占いといって、適当なことばかりいってる。悩みを聞くように見せて、実は全然聞いてない。底の浅さが見事にばれて失敗、逃走。って、その日暮らしさえもちゃんとできてないじゃん! ほんと、駄目さが光るヒロインでした。
- 『まんがタイムきららMAX』第13巻第8号(2016年8月号)
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