『まんがタイムスペシャル』2016年8月号、昨日の続きです。
『BONSAIガール』、付き合うことになった竹林マネージャーとももこ、ふたりの初デートだっていうんですが、行き先はカルチャーセンターの盆栽教室。しかも皐月さんの教室で、デートだってのに、知り合いのいるとこ選ぶとか、ももこさん、肝が太いなあ。この盆栽教室、無料でやってるんだそうですが、あんまりにも盛況で、先生青い顔。大赤字なんだ。このくだり、面白かった。皐月さんも可愛らしくてグッドです。皐月さんひとりでの教室、これもまた無理があって、なのでこれ幸いと竹林、ももこふたりをスタッフとして徴発、扱き使うんですけど、教室終わってから竹林の説教! かと思ったら、竹林、ももこが付き合うことになった、それを知って逆襲に入る皐月さん。うん、いいやりとりだ。今回のももこの嫉妬。皐月は竹林の過去を知っている。自分の知らない秀一の過去を知っている。その気持ち、これ、わかりますよ。欲張りなんですけどね、もうどうしようもないってわかってても、それでもつのる気持ちはとまらない。ああ、好きってのはこういうことだったな、なんて思ったりしましたよ。
『なり×ゆきリビング』は、佐藤さんの要望で屋形船に乗りますよ。屋形船でお花見、実に風情ある休日の過ごし方であるわけですが、差し向かいでビールをさしつさされつしているふたり、とても色っぽくて、ほんと素敵で、でも疲れてるからふたりで一本にとどめておこう……。ものすごく残念そうなふたりがおかしくて、でも料理はおいしかったみたいでよかったじゃないですか。展望デッキから臨む満開の桜。こうした情景、ふたりがふたりで過ごす時間を大切にしている、心から楽しんでいるということがすごくよくわかって、そして橋の下をくぐる、そうした描写もぐーっとせまるものがある。ああ、素敵だ、素敵です。ほんと、ちょっとした非日常、特別な感じがすごく魅力的に伝わってきて、あたかも自分もふたりと一緒に参加しているかの思いがしました。そうそう、佐藤さん、篠峰が海に落ちるかもってところまでちゃんと考えてたんだ。あの、後ろで、やめて!! っていってるスタッフさんがおかしかったですよ。
『うぶコメ!』、さすが力斗くん。ヒロタカが自分の彼女かなでのこと狙ってるんじゃないか。気づきかけてるっていうんですね。それで、かなで、ヒロタカのことそれとなく注意して見るっていうんですけど、いや、バレバレだったんですけど、ヒロタカにも部長にも、ともあれ誰にでも距離が近いヒロタカ。その様子に、特に自分を狙ってるわけじゃないって結論づけて、ああ、甘い。甘いよ、かなでさん。危なっかしいなあ。と思ってたら、つばさがするどかった。バーで一緒になったヒロタカ。落ち込んでいる、そんな様子を見せたら、すかさず誘いをかけてきた。そこにすぐさま切り込んでいくつばさ、おお、いかすなあ。かっこいいよ。いいよってくる男とかわかるんだよって、けど、あながちそれ間違いじゃなかったんだろうなあ。ヒロタカ、なんだか、逆にかなでに対してまっすぐ向いちゃったじゃないか。ほんと、いよいよ面白い、そう思わせてくれますよ。
『メェ〜探偵フワロ』、アレな美術品のエピソード、ついに決着ですよ。本物の名探偵と本物の怪盗の一騎討ち! いや、そこにフワロ氏と鳥のあいつが加わってくるからややこしいんですが、いや、でもほんと、怪盗猫目紳士、こいつもたいがいだ! 猫目の登場シーン、地味にダメージ受けてるコバーン少年がおかしくっておかしくって、というか、あのガタイでよくミスレモンに化けていられたな! しかし今回、ホールスとフワロの推理合戦。これ、いい線いってたんだ! と思ったら、ここで微妙にシリアスな展開がやってきて、うわあ、危ねえ、フワロ氏、殺されちゃうの!? と思ったら、アーサー! いや、ちょっと待って、君、警察でもないのに、撃っちゃってよかったの? ともあれ、今回はアーサーに怒られるフワロ氏、これがいかしました。またその展開予想したホールス、ちょっと心配してるっぽいのもいい味出してました。
- 『まんがタイムスペシャル』第25巻第8号(2016年8月号)
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