『まんがタイムファミリー』2016年8月号、先日の続きです。
『ダ・ヴィンチ系女子高生』は、なんだか恋の予感!? と思わせて、当然そんなわけありません。クロナカ、老いたダ・ヴィンチから自分の知らない自分とのこと語られて、ああ、ということはこれから先もまだまだタイムスリップするわけか! などなど困惑しとる次第。しかし、白髪だなんだいわれてもポジティブに、前向きにとらえようっていうんだから、クロナカさん、お強いです。今回の歴史的なお話は、フェレンツェにて活躍していた建築家、シモーネ・デル・ポライオーロ。なるほど、アントニオ、ピエロという画家の従兄弟が有名。本人はあんまり有名じゃなかったのかな? 調べてもあんまり情報出てこなくて、でもミケランジェロが褒めた教会作ったりしてるって。イル・クロナカっていうあだ名、その由来がまさかクロナカにあったなんて! っていうのはまあフィクションとしましても、この時代の建築に対する視線、ダ・ヴィンチ個人の考えかも知れませんけど、そうしたもの見えたり、そして建物崩れても思し召しですますとか、おお、神様の時代かあ。ルネサンスとはいえ、まだそうした考え方、発想が主であったんですね。こういうトピック、面白かったです。
『おしかけツインテール』は、サンタクロースとかクリスマスとか、全然信じてない、まさしく現実派である花梨のですね、ちょっと夢見たり、欲しいものあったり、そんな隠された、封印された子供の面が現れた、そんな話であったんですね。この家では、むしろ大人が楽しみたがっている。それをいさめる花梨だけど、大人気ない大人たちがあの手この手でプレゼント作戦を敢行して、ほんと、大人たち、楽しそう。そして花梨のクリスマスですよ。ああ、いい子だなあ。世話になってる俊郎のこと、感謝してるって、けど素直にはいえないって、そんなところ無理してて、だからこそでしょうね、欲しかったプレゼントが届いたこと。そして風のいたずらが見せてくれたサンタクロースの空を横切る姿、これが花梨に夢を信じさせてくれたこと、素晴しいと思った。ほんと、感動的でありました。素敵なエピソードだったと思います。
『役職名はお嫁さん』、面白いですよ。今回は美如さんの姉が登場。そうか、キャバ嬢をなさってる。仕事の接待でいった店にお姉さん、瑠美さんがいて、いや、ほんと、このお姉ちゃん、最高じゃないですか。妹大好き。いろいろ駄目な人で、妹に世話されたままその一生を終えたかった人。久しぶりに妹にあって、嬉しそうなのはいいのだけど、甘えちゃって、それで愚痴とかもいっちゃって、けどなんか奔放で気持ちのいいお姉さんだなあ。オムライスが食べたい、そういっておねだりするのおかしいなあって思ってたら、そこに加えて、お姉ちゃん大好きって書いてね。もう、ほんと可愛らしい。というか、陽大が思いっきり張り合うのもおかしかったです。しかしこのお姉さん、面白い、甘えっこ、けどそれだけではない、そんな感じもさせてくれて、いや、基本的にがっかりお姉さんなんですけどね、少なくとも美如のこと思って、いろいろ考えてくれてるというのはよかったですよ。ほんと、いいお姉さんです。
『あまてる!』は皆でプールに遊びにいきますよ。しかし、水着になる、お腹があれなことがバレる、焦ってる桜が面白くって、あと3日でなんとかするって、無理無理、どう考えても無理だから。プランクっていうのがあるんですね。これ、やってみようかなあ、とか思ったけど、多分無理だ。自分は筋力なさすぎて、桜どころじゃなくヘバると思います。そしてプール当日。水着可愛いね、っていうのはいいとして、横並びに手を繋いで流れていくところとか、すごくいい。いつもながらといいますか、楓の泳ぎのコツの参考にしにくさとか素晴しい。こうした人の娘たちの楽しい情景と、神様たちの会話、その対象も魅力的で、ああ、人の世界のものを直接食べると、神でいられなくなるのかあ。こうした話、よもつへぐいの話とかね、うまいこと盛り込んで、日常であり神様ものである、そうした味わいをうまく出してくれていたと思います。
『かしこみかしこみ』はムクと山椒がスパイごっこをやっていて、おや、最近はエージェントなんですね。大人たちがショック受けてるの面白いなあ。そしてエージェント69に依頼ですよ。これを届けてほしい。荷物を渡されて、傾けたり落としたりしないでねという言葉に危険物想像して、そして暗号! ちょっとずつ解読して、目的地にたどりついて、そしてわかる真相。お弁当かー! 暗号っていうのがくせ字ってのはなんとなくでもわかりましたよね。このちょっとの誤解で日常が特別になる、その様子は本当に魅力的で、楽しい読み物でありましたよ。
- 『まんがタイムファミリー』第34巻第8号(2016年8月号)
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