『まんがタイム』2016年7月号、昨日の続きです。
『おひとり食堂』、ほんと面白いです。今回はサクマさんファンの集いですよ。誠一郎、ドラマーのサクマさん大好きで、いつか同じ場所で! とか憧れてるのだけど、店では店主と客という関係でご一緒しています。ほんと、サクマさんのキャラクターも面白いし、そして今回登場のサクマさんファン! 最初は客じゃなかった。というか、危ない人にしか見えない! ショートカットの可愛いお姉さんで、サクマさんと同じメニューを出してあげたら感動。話しかけられて感激。そして、支払った3千円、5千円で譲ってくれませんか!? めちゃくちゃ面白い。それまで共感していた誠一郎が、俺よりそーとーヤバいファンだって、ちょっとひいてるのがなおさら面白いです。誠一郎とお客さん、サクマさんトークで盛り上がったり。誠一郎よりコアなファンってのがまたいいですよね。そのお客さんが白バイ警官で、うおー、かっこいい。しかもそれもサクマさんの影響なのかー。サクマさんつながりの同志ふたり、お店での会話もいい感じで、でも成就はしません! 転勤しちゃうんだー! そしてその会話見てたサクマさんに誤解されたりね、ほんと、今回サクマさん、いいところ持っていきますよ。
『ゲンバ女子のおしごと!』、いいですよ。軽トラに3人乗ります。荷台に乗ってはいけません、っていうので助手席の膝に乗ったりなんかしましてね、いや、それ、もっと駄目だろう! あかり、面白いですよ。今回は古い家のリフォームです。祖母の家を受け継いだお孫さんが、今風にキッチンをリフォームしたいっていうんですね。社長とあかり、ふたりお菓子づくりで知り合ったというだけあって、キッチンにはかなりの思い入れ。そして施工となった時、処分したいという鍋。ああ、いいものなのかあ。ケンさんが見て、その手入れのよさからお婆さんの人柄しのんだりしましてね悪くない。いや、お孫さんですよ。まさかここで、イラッとしてきました、そんな反応があるなんて思いもしませんでした。料理に関しては鬼か悪魔かと思うくらい厳しい人だった。それゆえに、料理の腕は相当なもの。ちょっと恨みに思ったりもした祖母だけど、ここにきて和解、納得できたみたいで、ええちょっとした人情小噺。大変よかったです。
『ボンジュール仲居さん』は二部式着物の紹介からはじまって、これ、便利で気軽でいいですよね。こういうのの存在、もっと知られるようになって、普段着とかに普及したらいいのに、なんて思いますよ。さて、今回はおこりんぼのお客さん、大川様がいらっしゃって、朋香のことをいろいろ気にかけているみたい。口にするのは、ちょっと乱暴? 厳しい言葉なんですけど、素直になれない、そんなおじいさんなんですね。でも、サラの案内に機嫌よくなさって、そして庭の池に落ちてしまった時の朋香の機転に朋香がしっかりと成長したこと実感して、ほんとにこにこといい笑顔であります。朋香の様子に、自分の孫に似たもの感じてるんですね。こうして人と人の関係がつないでいるものがある。そう感じさせられる今回のエピソード、しみじみとした思いいたしましたよ。
『はこいり良品』は、これもまたよい話。古書から出てきたハガキと押し葉。今まで楽しかったです、ありがとう。最後にもう一度会いたいです。意味深な内容に、ラブレター? 遺書!? この姉妹、ほんと、性格が違ってて面白い。大人の火遊びなる謎の言葉を残して出掛けていった祖父も気になる。許されない恋? じーちゃん宛ての恋文!? 謎が謎を、疑惑が疑惑を産んだこのエピソード。まさかこれが、マキの幼い日の思い出の木。ドングリの木とのお別れに繋がるなんて、もう、ほんと、思いもしませんでした。しかしなんて素敵な話なんでしょう。子供の頃の思い出を胸に、木との別れを偲ぶマキの姿に、思わず涙もこぼれてしまう。そうした切なさとあたたかみ感じさせられて、ええ、これ、屈指のエピソードですよ。
- 『まんがタイム』第36巻第7号(2016年7月号)
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