『まんがタイムスペシャル』2016年8月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、リコが水着の上にパーカー着まして、なにやら楽しそうに笑っている、ということはそのとなりにはナギがいるのでしょうか! そうかも知れません。そうだったらいいなあ。そして『なり×ゆきリビング』、ふたりも水着で、たこ焼き食べたりフランクフルト食べたりと、プールサイドの情景感じさせますよ。
『だけど温田さんはひとりでデキない』、富崎が風邪をなおして出社してきたら、温田さん、最初のひとことが、好きです。おおう、本人も間違えたとかいってますけど、間違えたのはタイミングだけで、その本心は変わらない。この告白を聞いて、課長もですよ、同僚の女子たちもですよ、完全にスイッチ入っちゃった様子で、もう富崎さん、逃げられない! 決定打はお花見の時、ああ、あの恋を自覚したあの瞬間であるな。でも、富崎さん、誤解もとけて、というか、ここからの温田さんの告白、ものすごくロマンチックじゃありませんか。初恋ってんでまわりが困惑してますけど、いや、温田さんったらそんな子じゃありませんか。そして富崎、先延ばしせんともっともらしいこといってうやむやにするつもりが、同僚女子の介入で結婚前提って話にされちゃった!? うん、これ、なんだかうまいこと成就しちゃったっぽいですね。ほんと、なるべくゆっくり、そういう富崎だけど、これ、ゆっくり温田さんのこと好きになっていくってことじゃないですかね。ええ、なんかいいですね。いいカップルだと思います。
『光れ!メシスタント』。編集者と打ち合わせした早月さん。いいレストランなんだそうですけど、光のご飯の方がおいしいみたいなこといっちゃって、いや、まあ、それは先生の好みにあわせて作ってくれてるからじゃないかな。でも、これで追い詰められた光、それがおかしくって、ほめられるのはいいんだけど、プロの、しかも結構な高級店の料理と比べるとかやめてくださいよ。編集者の彼女も意地になっちゃって、食べにくるなんていっちゃう。それで気負ってしまう光。ああ、それじゃ駄目だよ。相手の好みとか、なにを欲っしてるか、そういうことを前提にメニューを組み立てるのが君の料理じゃないか。なのに、高級食材とか見た目とか、自分の持ち味から遠ざかるようなことしちゃ駄目だよ。そう思っていたら、中辻さんのアドバイス。うん、いい先輩だ。そして光、いつものペースを取り戻して、ああ、よかった。光の料理のファンも増えたし、ほんと、どんどんメシスタントとしての評価があがっていく。うん、本人、悩みどころだ!
『ざしきわらしと僕』、希に突然ひっぱっていかれた裕貴です。いったいなにごと!? なるほど、蜜柑農家の繁忙期。人手が足りないっていうので、裕貴が徴発されて、そして裕貴はざわ子の友人、っていっていいのか? もののけの皆さんに仕事頼んじゃうんですね。しかし面白い。蜜柑の収穫についての話、それを読むのも興味深く、そしてもののけの皆さんの活躍も面白い。アズキ洗いが、アズキならぬ汚れた手なんぞを次々勝手に洗ってくれるとかね、そしてざわ子を裕貴を付け狙うカマイタチも、思わず収穫に参加しちゃって、ほんと、なんだろう、この楽しくて仲良しな面々。そして仕事のお礼でもらった蜜柑、それを母に送る。そんな裕貴の気持ちもまた嬉しい、そう思えたんですね。
『課長と私のおかず道』、保志くん、ちょっとずつ仕事に慣れてきたけど、まだまだ至らないところ多くって、南条課長からやりなおし命じられたりしてるんですが、それでももう課長のこと怖がったりはしないから以前みたいなことはありません。さて、新しく登場人物が加わった模様です。椎名さんなる男性。保志の同期? 南条課長も知っていて、人懐っこい新人とのこと。この彼が、どうやら保志に興味を持ったみたいで、ええーっ、保志と南条、ふたりのおかずを介した仲良しものだけではすまないのかー! なんか軽くて、いけすかない? そんな風に思ってしまうのは自分が男だからかも知れませんが、その彼が南条課長と保志の間に介入してきちゃったりする!? でも全然料理できないっていう彼が、ふたりのおかず談義に割り込めるものなんでしょうか!?
『ちんまり経理のヒメ先輩』、これ、面白いですね。タテグイチヤナギ、親戚の建具屋に就職することになった若林秀樹。この会社には厳しい経理担当者がいまして、これが中学生の女の子。セーラー服なんて着ちゃって、そんな子がばっちりしっかり社用の電話をさばいちゃう。社長は一柳幹大。その娘陽芽が経理担当者。娘だけあってか、社長にびしばし厳しくって、この彼女、12歳という、その年齢聞けば、なんかすげー! って思っちゃいますよね。電話もばっちり、事務もきっちり。二十過ぎた、いや三十目前の男が12歳に仕事の指導なんかされちゃう、そういうの悪くない。しかし、真面目でしっかりの陽芽と、わりかし駄目っぽい秀樹との仕事の情景。はたしてどうなるか。とりあえず第1話は好感触でしたよ。
- 『まんがタイムスペシャル』第25巻第8号(2016年8月号)
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